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2006年12月14日 (木)

笑いの威力

「笑う門には福来る」と言われるように、怒っているより笑っているほうがいいことがありそうだ。
心や体になにか問題を抱えている時には、心の底からなかなか笑えないことが多い。
「笑う」という行為にはどんな効果があるのだろうか。

健康な人でも毎日、体内でがん細胞やピロリ菌が発生している。
また体の中の異物・敵対物質(細菌やウィルス)などを殺す抗体する力もある。
がん細胞を撃退する白血球の一種である、NK(ナチュラルキラー)細胞は、 それまでの免疫的な記憶がなくてもある種の腫瘍細胞(がん細胞など)を破壊することができ、腫瘍が発生するのを防御するはたらきがある。

大阪の吉本興業の「グランド花月」で、笑いと健康について行われた実験によると、漫才、落語、新喜劇を見た直後、血液検査を行った結果、18人中14人が、NK細胞の活性値が上昇したそうだ。
よく笑う人ほどNK細胞が増えて健康になるということになる。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、自律神経失調症などの不安定な状態になってしまうのだが、笑っている時には、これらの神経がバランスよくはたらいているという。

●大笑いすれば腹筋や横隔膜が鍛えられる。すると、排便がラクになる
●楽しいことがあって笑えば、ストレス解消になり、その結果便秘や胃腸の痛みなどが、改善される
●「笑い」がリウマチなどの病気の回復にも貢献しているよう
●仕事がはかどる。笑いは人間関係を潤滑にし、イライラしているときよりも仕事の能率をアップさせる

笑うことで頬の筋肉が働き動くことにより、ストレスを解消し、また鎮痛作用たんぱくの分泌を促進させ、ストレスが下がることにより血圧を下げ、心臓を活性化させ運動した状態と似た症状を及ぼし、血液中の酸素を増し、さらに心臓によい影響を与えることから、循環器疾患の治療に用いられることもある。
よく笑うことで体の筋肉を使い、心地よい疲れによってよく眠れるようになる。
含み笑い 薄ら笑い せせら笑い 作り笑い
苦笑い 思い出し笑い 独り笑い 高笑い
馬鹿笑い 追従笑い 貰い笑い 誘い笑い

笑いを定義するのは案外難しい。
ごく一般的には陽性の感情に伴って表情が特有の緊張をすること(笑顔)、同時に特有の発声(笑い声)を伴うこと、ぐらいであろう。普通は何か自分以外の対象があって、それから受ける印象に基づいて、それが好意的であれば表情に笑いがでることがあり、特に刺激的な場合には発声が伴う。さらに程度がひどくなると全身に引きつけるような動作が伴い、涙なども出る。

笑顔 爆笑、大爆笑 苦笑 失笑 照れ笑い 微笑 愛想笑い
しかし、人間はこのような表現をかなり意図的に使い分けることができ、微細な感情を表現するので、なかなかややこしい。たとえば表情を変えずに笑い声だけをあげた場合、冷やかしや威嚇などの表現となり得る。

破顔一笑
呵々大笑
抱腹絶倒
一笑に付す
一笑を買う
笑壺に入る
笑みの中の刀
笑中に刀あり
笑いを噛み殺す
笑う門には福来る
笑い三年泣き三月
痘痕も靨(笑窪)
目屎鼻屎を笑う
樽抜き渋柿を笑う
怒れる拳笑面に当たらず
来年のことを言うと鬼が笑う

笑いによって自律神経の頻繁な切り替えが起こる。

この結果、交感神経と副交感神経のバランスの状態が代り、副交感神経が優位の状態になる。
副交感神経は、安らぎ・安心感を感じた状態のときに優位で、副交感神経が優位な状態が続くとストレスが解消される。
交感神経は、怒りや恐怖を感じたときなどの異常な事態の時に優位になる。したがってその状態が長く続くとストレスの原因になる。
身体中の様々な器官に刺激が与えられる。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化しガンの予防と治療の効果がある。
自律神経の頻繁な切り替えによる脳への刺激により、神経ペプチド(免疫機能活性化ホルモン)が全身に分泌される。NK細胞には神経ペプチドの受容体があり、NK細胞は活性化される。NK細胞は癌細胞などを攻撃する免疫細胞のひとつ。
糖尿病の治療にも有効との研究がある。

笑いは構図(シェーマ)のずれであると考えられている。
例えばコントなどで滑って転ぶ政治家が演じられて笑いが起きたとすると、「政治家は真面目で威厳ある人で、滑って転ぶことなどありえない」という構図を受け手が持っていて、それがずらされたことによって笑いが起きたことになる。しかし受け手の常識が「政治家に威厳があるとは限らない」「滑って転ぶことは意外な出来事ではない」「政治家が転ぶというネタは目新しいものではない」などを含むものだった場合、構図のずれが発生しないため笑いは起きない。同じ出来事に対して笑いが起きるかどうかは受け手の持つ構図に依存すると言える。

古代ギリシアのプラトンには笑いについての考察がある。
アリストテレスは『詩学』の中で喜劇も考察対象にすると書いたが、これは実現しなかったと見られている。 古代ギリシャでは悲劇と喜劇が一作づつ上演されるのが常であった。
日本の文献で最も古い笑いの記録は岩戸隠れに於いてアメノウズメノミコトが神懸かったり踊っているのを見た神々が笑ったというくだりであろう。

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