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2007年7月13日 (金)

小野小町の詠う詞

花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに  小野小町
(花の色も私の美しさももはや色あせてしまった、私が物思いにふけり外を眺めていたうちに、花が春の長雨にうたれて散るように)

Mli

 色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける  小野小町
(色は見えないけれども色あせるものは、やがて散ってゆくのは他ならぬ人の心の花だった)

Sumire 小野小町(おののこまち809年頃- 901年?) 
平安前期9世紀頃の女流歌人。六歌仙・三十六歌仙の1人。出羽郡司小野良真(小野篁の息子)の娘といわれる。仁明天皇の更衣だったらしい。また文徳天皇の頃も仕えていたらしい。「町」の字は後宮に仕えた女性に用いられる。また彼女は絶世の美女として七小町など数々の逸話があり、能や浄瑠璃などの題材としても使われる。小野小町に材をとる作品を総称して「小町物」という。
歌風はその情熱的な恋愛感情が反映され、繊麗・哀婉、柔軟艶麗である。「古今和歌集」序文において紀貫之は彼女の作風を、「万葉集」の頃の清純さを保ちながら、なよやかな王朝浪漫性を漂わせているとして絶賛した。文屋康秀・僧正遍昭との贈答歌もある。

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき

能の「小町物」には「草紙洗小町」「通小町」「鸚鵡小町」「関寺小町」「卒都婆小町」などがある。これらは和歌の名手として小野小町を讃えるもの、深草少将の百夜通いをモチーフにするもの、年老いて乞食となった小野小町に題材をとるものに大別される。後者は能作者らによって徐々に形作られていった「衰老落魄説話」として中世社会に幅広く流布した。

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