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2007年11月10日 (土)

老子道徳経 10章から19章

10章
載營魄抱一、能無離乎。專氣致柔、能嬰兒乎。滌除玄覽、能無疵乎。愛民治国、能無爲乎。天門開闔、能爲雌乎。明白四達、能無知乎。
生之畜之、生而不有、爲而不恃、長而不宰。是謂玄徳。


営魄を安んじ、一を抱きて、能(よ)く離れること無からんか。気を専(もっぱ)らにし柔を致して、能く嬰児ならんか。玄覧(げんらん)を滌除(できじょ)して、能(よ)く
疵(し)無からんか。民を愛し国を治めて、能く以って為すこと無からんか。天門開闔(かいこう)して、能く雌(し)たらんか。明白四達して、能く以って知ること無からんか。
これを生じこれを蓄(やしな)い、生ずるも而も有とせず、為すも而も恃まず、長たるも而も宰(さい)たらず。是を玄徳と謂う。

老子道徳経
11章
三十輻共一轂。當其無、有車之用。 
挺埴以爲器。當其無、有器之用。
鑿戸以爲室。當其無、有室之用。
故有之以爲利。無之以爲用。


三十の輻(ふく)、一つの轂(こく)を共にす。其の無に当って、車の用あり。埴(つち)をうちて以って器を為(つく)る。其の無に当って、器の用あり。戸?をうがちて室を為る。其の無に当って室の用有り。
故に有の以って利を為すは、無を以って用を為せばなり。


12章
五色令人目盲。五音令人耳聾。五味令人口爽。馳騁田獵、令人心發狂。難得之貨。令人行妨。
是以聖人。爲腹不爲目。故去彼取此。


五色(ごしき)は人の目をして盲ならしむ。五音(ごいん)は人の耳をして聾ならしむ。五味は人の口をして爽(たが)わしむ。馳騁畋猟は人の心をして狂を発せしむる。得難きの貨は、人の行いを妨げしむ。
是を以って聖人は、腹を為して目を為さず。故に彼を去(す)てて此れを取る。



14章
視之不見、名曰夷。聽之不聞、名曰希。摶之不得、名曰微。
此三者。不可致詰、故混而爲一。
其上不、其下不昧。繩繩不可名、復歸於無物。是謂無状之状、無物之象。是謂惚恍。
迎之不見其首、隨之不見其後。執古之道。以御今之有。能知古始。是謂道紀。


これを視(み)れども見えず、名づけて夷(い)と曰(い)う。これを聴けども聞こえず、名づけて希と曰う。これを摶(とら)うるも得ず。名づけて微(び)と曰う。此の三つの者は詰(きつ)を致すべからず。故(もと)より混じて一と為る。
其の上はあきらかならず、是れを無状の状、無物の象(しょう)と謂い、是れを恍惚と謂う。
これを迎うるも其の首(こうべ)を見ず、これに随うともその後(しりえ)を見ず。古(いにしえ)の道を執(と)りて、以って今の有を御(ぎょ)すれば、能(よ)く古始(こし)を知る。是を道紀と謂う。



16章
致虚極、守靜篤。萬物竝作、吾以觀復。
夫物芸芸、各歸其根。歸根曰靜、是謂復命。復命曰常、知常曰明。不知常、妄作凶。
知常容。容乃公、公乃王、王乃天、天乃道。道乃久。沒身不殆。


虚を到すこと極まり、静を守ること篤し。万物は並び作(お)こるも、吾は以って復(かえ)るを観る。
夫(そ)れの芸芸たる各々其の根(こん)に復帰す。根に帰るを静と曰い、是を命に復ると謂う。命に複るを常(じょう)と曰い、常を知るを明といい、常を知らざれば、妄作して凶なり。
常を知れば容なり。容は乃(すなわ)ち公なり、公は乃ち王なり、王は乃ち天なり、天は乃ち道なり、道は乃ち久し、身を没(お)うるまで殆(あや)うからず。


17章
大上下知有之。其次親而譽之。其次畏之。其次侮之。
信不足、焉有不信。
焉兮其貴言、功成事遂、百姓皆謂我自然。


大上(だいじょう)は下(しも)これ有るを知るのみ。其の次は親しみてこれを誉(ほ)む。其の次はこれを畏る。其の次はこれを侮る。
信(しん)足らざれば、すなわち信ざらざれる有り。
悠(ゆう)として其れ言を貴(おも)くすれば、功は成り事は遂げられて、百姓は皆我は自然なりと謂わん。


18章
大道廢、有仁義。智慧出、有大僞。六親不和、有孝慈。國家昏亂、有貞臣。


大道廃(すた)れて仁義あり。智慧出(い)でて大偽(たいぎ)あり。六親和せずして孝慈あり。国家昏乱(こんらん)して貞臣(ていしん)あり。


19章
絶聖棄智、民利百倍。絶仁棄義、民復孝慈。絶巧棄利、盗賊無有。
此三者、以為文不足。故令有所屬。
見素抱樸。少私寡欲。


聖を絶ち智を棄(す)つれば、民の利は百倍せん。仁を絶ち義を棄つれば、民は孝慈に復帰せん。巧を絶ち利を棄つれば、盗賊あること無からん。
此の三者、以って文足らずと為す。故に属(つ)ぐ所あらしめん。
素(そ)を見(あら)わし、樸を抱け。私を少なくし欲を寡(すく)なくせよ。

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