« この世界は過去のものではない 1 | トップページ | 間違いは誰にも起こる。しかし無知な者だけがその間違いに固執する »

2007年12月19日 (水)

「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

「職業・家庭・教育、そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。
 『勝ち組』と『負け組』の格差が、いやおうなく拡大するなかで、 『努力は報われない』と感じた人々から『希望』が消滅していく。
 将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂、 これが『希望格差社会』である」
と述べている 【希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く】 (ちくま文庫 ¥714 ) 
内容を要約しているサイトがあったので、さらに本から引用と思われる文を下記にまとめてみたた。

【「負け組」の絶望感が日本を引き裂く】 要約 

●リスクが一般的になった社会では、弱者がまとまりにくい
 リスクと安全の境界が消失しリスクが普遍化してしまったために、リスクは「特定の人々に集中的に生じるのではなく、確率的に『ふりかかる』」(p.44)。「『弱者に転落するかもしれない』という意識だけでは、連帯することは不可能である。なぜなら、多くの人は『弱者に転落しなくて済む』と思っていて、実際に転落しない人がいるからである」(p.45)。
 これは不幸の「個人化」をもたらす。現代は貧困や不幸が、屈折して個人を強襲する時代である。就職できない若者やリストラされた中高年たちは、ずっと自分だけを責め続ける。

●家族が格差の緩衝帯にならずにその拡大の契機となる
 「強者(職業世界での)が強者を選び(夫婦の場合)、強者が強者を作り出す(親子の場合)、その対極で、弱者は弱者を選ぶ以外に選択肢がなく、弱者は弱者しか作り出せないという事態が生じている。つまり、家族は、格差を緩和するものではなく、むしろ、格差を拡大させるものとして機能し始めるのが、近年の特徴なのである」(p.66)。
●戦後教育システムはゆるやかな差別・選別制度だった
 戦後日本の教育システムとはゆるやかな差別・選別のシステム、パイプラインであり、受験のなかで「過大な希望」をリスクなしにあきらめさせていくのに適した制度だった。どの学校へいけばどれくらいの人生が歩めるかというモノサシになっていた。
 ところが現代ではこのパイプラインが疲労し、漏れが発生している。 たとえば、工業高校を出れば、昔は大企業の工場勤務という道があったが、今はそこの工場で正社員として働ける者は少数である。短大・女子大を出た女性も、一般職→結婚というコースが見えにくくなり、派遣への置き換えと、結婚相手たる男性正社員の数の激減と不安定化がおきている。

●若者が不良債権化していく
 「九〇年代のニューエコノミーの進展」は「労働者が、専門的・中核的労働者と単純労働者へと二極化し、単純労働者部分が、非正規雇用のアルバイト、派遣社員等に置き換えられつつある。その影響が、若者たちに増幅した形で現れた姿が『フリーター』なのである」(p.119)
 フリーターを「夢追い型」「やむを得ず型」などと分類することにあまり意味がない。
そのような「主観的な差が重要なのではない」(p.124)からだ。「どのケースでも、自分が望む職(立場)に就いていないということが重要なのである」(同)。「いつか、自分の理想的な仕事や立場に就けるはず、と思いながら、単純労働者である自分の姿を心理的に正当化するのが、フリーターの抱く夢の本質ではないだろうか」(p.125)。
 しかし、「門」の大きさが決まっている以上、「夢に向かって努力すればその夢は必ず実現するというのは『ウソ』である」(p.127)

一生大学教員になれない院生が年1万人、一生大企業のホワイトカラーになれない大卒者が年数万人、一生中小企業の正社員になれない高卒者が年10万人、正社員と結婚できない女性が年20万人……こうやって膨大な数の「不良債権化したフリーター」が増えていく。

●学力の二極化
 OECDなどの学力テストで日本の子どもたちの学力が低下したのではないかと話題になったが、それを精査してみると、学力が二分化、二極化していた。
「できる子ども」では熾烈な競争が用意されているが、「できない子ども」たちには無気力が広がっていることをデータは示している。そして後者の層の大量発生が、学力をじりじりと押し下げているのである。
【希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く】 より

この刺激的な―「負け組」の絶望感が日本を引き裂くにたいして、静かなテロリズムを討論をしている者達がいた。
・一生頑張って金を残してもなんと!3分の1は相続税で没収されるだけw 15年間はタダ働きみたいなもんですw  
・いくら頑張って高収入になっても半分は税金で国に持っていかれ公務員の給料になります   
・とにかく競争心を持ちません。負けるが勝ちです。 勝ち組の競争の誘いにはのりません
etc

【負け組の静かなテロリズムがはじまる】  http://koinu2005.seesaa.net/

http://koinu2005.seesaa.net/article/73643297.html

« この世界は過去のものではない 1 | トップページ | 間違いは誰にも起こる。しかし無知な者だけがその間違いに固執する »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
フォト

22カードの意味

  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

オンライン状態

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。