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2008年8月 5日 (火)

種村季弘(たねむら すえひろ、1933年3月21日 - 2004年8月29日)

日本の独文学者、評論家。ヨーロッパの異端の文化や裏面史に関する広汎な知識で知られ、独文学の翻訳の他、幻想小説や美術、演劇に関する多彩な評論を展開し、神秘学思想研究でも知られる。また、西洋の歴史上のいかがわしくも魅力的な、詐欺師や怪奇人物・怪奇現象などを著作で多数、紹介した。仏文学者で評論家の澁澤龍彦との交流でも知られ、澁澤ともに幻想文学というジャンルの確立に貢献した。

東京市豊島区池袋に生まれる。東京府立第九中学校(現在の東京都立北園高等学校)を経て、1951年、東京大学文科二類(現在の文科三類)入学。同級に松山俊太郎、吉田喜重、藤田敏八、阿部良雄、石堂淑朗、井出孫六などがいた。1953年、東京大学文学部美学美術史科進学。1954年、東京大学文学部独文科に転科。在学中は東京大学学生新聞編集部に所属。1957年に卒業後、東京言語文化研究所附属日本語学校に就職。

1958年9月、光文社に入社。『女性自身』編集部を経て書籍部で単行本の編集にあたり、手塚治虫、田宮虎彦、結城昌治、梶山季之たちを担当。1958年に光文社を退社し、フリーとなる。

1968年に初の単行本である評論集『怪物のユートピア』を刊行。1969年の『ナンセンス詩人の肖像』では、ルイス・キャロル、エドワード・リア、モルゲンシュテルン、ハンス・アルプらの生涯と作品を紹介。グスタフ・ルネ・ホッケやザッヘル=マゾッホなどを翻訳、紹介。澁澤龍彦や唐十郎らと共に1960年代~1970年代の、アングラ文化を代表する存在となる。

東京都立大学教授、國學院大學教授(2000年まで)を歴任。1995年、中世ドイツの女子修道院長ヒルデガルト・フォン・ビンゲンについて書いた『ビンゲンのヒルデガルトの世界』で芸術選奨文部大臣賞、斎藤緑雨賞受賞。1999年、『種村季弘のネオ・ラビリントス』で27回泉鏡花文学賞受賞。2004年8月29日、胃癌のため死去。享年71。

[] []著書[][]

[文芸評論] 「壺中天奇聞」
「夢の舌」

[エッセイ]
「書物漫遊記」
「澁澤さん家で午後五時にお茶を」
「人生居候日記」
「畸形の神」
「食物漫遊記」
「贋物漫遊記」
「夢の覗き箱」
「晴浴雨浴日記」

[その他(評論等)]
「吸血鬼幻想」
「山師カリオストロの大冒険」
「黒い錬金術」
「ビンデンのヒルデガルトの世界」
「種村季弘のラビリントス」全10巻
「種村季弘のネオ・ラビリントス」
「謎のカスパール・ハウザー」

[翻訳]
『毛皮を着たヴィーナス』レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホ著 河出文庫
『化学の結婚』ヨハン・ヴァレンティーン・アンドレーエ著
『十三の無気味な物語』ハンス・ヘニー・ヤーン著
『老魔法使い 種村季弘遺稿翻訳集』フリードリヒ・グラウザー/著 国書刊行会

[雑誌総特集]
別冊幻想文学13 「怪人タネラムネラ~種村季弘の箱」 2002
『種村季弘 ぼくたちの伯父さん 追悼特集』KAWADE道の手帖 河出書房新社 2006

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

[種村季弘のウェブ・ラビリントス (著作や対談に関するリスト索引、関連文献リスト)
http://www.asahi-net.or.jp/~jr4y-situ/tanemura/t_index.html

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    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。