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2008年11月23日 (日)

沖縄・プリズム 1872-2008

Okinawa Prismed 1872-2008   
2008.10.31-12.21

東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
2008年10月31日(金)~12月21日(日)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Okinawa_Prismed/index.html

概要
近代以降、様々な出自の表現者を創作へと駆り立ててきた沖縄
沖縄と交差したそれぞれの想像力の軌跡を通して
表現の源泉としての、この地の可能性を探ります

Okinawa_prismed

第1章 異国趣味(エキゾティシズム)と郷愁(ノスタルジア) 1872-1945
琉球藩設置(1872年)、廃藩置県(1879年)によって、日本の版図に編入された沖縄は、言葉や風俗、文化を含めた本土への同化を余儀なくされる一方で、異質な文化を有する他者として認識されていました。しかし、1920年代から30年代になると、本土と沖縄の知識人(芸術家)の交流が盛んになり、その文化の特殊性が称揚されたばかりか、既に失われた日本古来の姿を沖縄に見る言説も登場し、沖縄への関心が一気に高まります。
 第1章では、この時代に沖縄がどのように表現されたのかを絵画、写真等を通じて検証することで、日本との不均衡な関係の中で沖縄に付加された意味、すなわち空間的な距離に依拠するエキゾティシズムと、時間的な隔たりが生み出すノスタルジアが綯い交ぜになっていく過程が明らかになるでしょう。国土を視野に収めようとする為政者の眼差しを反映した山本芳翠の風景画、ゴーギャンの影響が見られる菊池契月の《南波照間》、そして異文化としての「沖縄」の記号を散りばめた藤田嗣治《孫》などを取り上げます。

Tou_1958

第2章 「同化」と「異化」のはざま 1945-1975
沖縄戦によって壊滅的な被害を受けた沖縄は、1952年の対日平和条約と日米安保条約の発効によって米軍政下に置かれ、まもなく「極東の要石」としての軍事基地化を強いられます。こうした米統治に対する辛抱強い抵抗の積み重ねは、やがて60年代になると「復帰運動」の大きなうねりを生み出し、72年5月15日の施政権返還に結実します。しかし、日本への「復帰」は、期待されていた基地問題を解決するものではなく、75年の沖縄国際海洋博覧会開催に象徴されるような本土資本の流入をもたらし、新たな「日本化」の波を引き寄せることになりました。
第2章では、安谷屋正義をはじめとする戦後の沖縄の作家が、自己の立脚点から、沖縄の困難な現実に対峙していったことが明らかになります。また、「復帰運動」の盛り上がりとともに本土ジャーナリズムの注目が集まった60年代後半以降は、メディアに流布する沖縄イメージに抗うかのように、沖縄出身の作家と本土出身の作家が、緊張感あふれる相互交渉の末に優れた映像表現を生み出した時期でした。外部の目として挑発者の役割を果たした岡本太郎、東松照明、そして沖縄の比嘉康雄、平良孝七、高嶺剛など。これらの映像群に共通する視点は、日本復帰という再度の「同化」が叫ばれた時代において、沖縄を「異質性」のもとに捉え直し、その思想的可能性を深化させていったことにあるでしょう。

Tarookamoto_1959

第3章 「沖縄」の喚起力
第1章、第2章が、その時代において登場した沖縄の表現を、歴史的、社会的な文脈の中で理解しようとしたのに対して、第3章では「沖縄」という場所の意味と可能性を、時間・空間的な枠組みを取り払って、より開放的な視点から探っていきます。絵画、映像、工芸といったジャンルを超えて、「象徴としての身体」「超越的なものへの通路」「暴力の記憶とその分有」「移民」などの主題のもとに緩やかに作品は関係づけられます。作家の選択に関しても、その出自のみならず、沖縄在住か否か、あるいは復帰運動を経験した世代か復帰後世代かなど、多様な視点を織り交ぜることにしました。それぞれの作家の想像力が切り出した複数の「沖縄」に向き合うことで、この場所から広がる豊かな創造の水脈が見えてくるはずです。

東京国立近代美術館  http://www.momat.go.jp/

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