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2008年11月 5日 (水)

三枝和子選集(全6巻)鼎書房から刊行

 1968年に『鏡のなかの闇』を刊行、1969年には『処刑が行われている』を出版し、田村俊子賞を受賞した。その後も多くの作品を発表して1988年以降は、平安朝の女性文学者、古代の女性などを主人公とする歴史小説を多く書いた。ギリシャ神話と日本の古典文学を通して男女や親子の関係性を描き出すなど、女性の視点で社会構造を問い直した。『響子』シリーズ「響子悪趣」は筒井康隆を絶賛させた。
『三枝和子選集』は、「恋愛小説の陥穽(かんせい)」「女の哲学ことはじめ」などのほか、単行本未収録の「犬吠埼に」も収録している。監修は大庭みな子、岩橋邦枝、水田宗子、与那覇恵子。各巻6300円。

三枝和子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア』
三枝和子(さえぐさ かずこ、1929年3月31日 - 2003年4月24日)は日本の小説家。兵庫県神戸市出身。夫は文芸評論家の森川達也。

旧姓四本。1948年、旧制関西学院大学文学部哲学科に入学、50年卒業、同大学院文学研究科修士課程に進学、武市健人にヘーゲルを学ぶ。51年中退、森川(本名三枝)と結婚。中学校教師をしながら、森川らと同人雑誌『文藝人』を創刊。63年、森川が兵庫県の実家の寺を継いだため、東京に仕事場をもち、東西往復生活が始まる。68年、『鏡のなかの闇』を刊行、69年、『処刑が行われている』を出版し、田村俊子賞を受賞する。

その後も多くの作品を発表したが、1988年以降は、平安朝の女性文学者、古代の女性などを主人公とする歴史小説を多く書いた。ほかに「響子」シリーズがある。また1991年刊行の『恋愛小説の陥穽』では、まだあまり例がなかったフェミニズム文学批評を実践した。(Wikipedia)

[受賞歴]
1963年 『葬送の朝』で第2回文藝賞佳作
1969年 『処刑が行われている』で第10回田村俊子賞
1983年 『鬼どもの夜は深い』で第11回泉鏡花文学賞
2000年 『薬子の京』で第10回紫式部文学賞

[著書]
鏡のなかの闇 審美社, 1968
処刑が行なわれている 審美社, 1969
死面の割れ目(1970年、新潮社)
八月の修羅(1972年、角川書店)
都市--その昏い部分 審美社, 1972
物語の消滅 審美社, 1972
乱反射 新潮社, 1973
珈琲館木曜社 集英社, 1973
夏から秋の光の中へ 角川書店, 1976
詩人と娼婦と赤ん坊 新潮社, 1976
恋愛小説  新潮社, 1978
月の飛ぶ村 新潮社, 1979
野守の鏡 集英社, 1980
思いがけず風の蝶 冬樹社, 1980
隅田川原 集英社, 1982
丹波夜能 中央公論社, 1983
鬼どもの夜は深い(1983年、新潮社)
さよなら男の時代 人文書院, 1984
崩壊告知 新潮社, 1985
花蔵院日記 雪華社, 1985
半満月など空にかかって 福武書店, 1985
曼珠沙華燃ゆ 中央公論社, 1985
光る沼にいた女 河出書房新社, 1986
女たちは古代へ翔ぶ 読売新聞社, 1986
幽冥と情愛の契りして 講談社, 1986
ギリシアみやげは死体付き 中央公論社, 1986
群ら雲の村の物語 集英社, 1987
その日の夏 講談社, 1987
響子微笑(ひびきこみしょう) 新潮社, 1988
小説清少納言「諾子(なぎこ)の恋」(1988年、読売新聞社、のち福武文庫)
その冬の死 講談社, 1989
小説かげろうの日記「道綱母・寧子の恋」 読売新聞社, 1989(のち福武文庫)
男たちのギリシア悲劇 福武書店, 1990
その夜の終りに 講談社, 1990
和泉式部「許子の恋」 読売新聞社, 1990(のち福武文庫)
響子愛染 新潮社, 1991
女王卑弥呼 講談社, 1991(のち文庫)
恋愛小説の陥穽 青土社, 1991
小説紫式部「香子の恋」 読売新聞社, 1991(のち福武文庫)
小野小町「吉子の恋」 読売新聞社, 1992(のち福武文庫)
ひとひらの舟 樋口一葉の生涯 人文書院, 1992
雨のなか 河出書房新社, 1993
響子悪趣 新潮社, 1993
血塗られた女王 甦るギリシャ悲劇 広済堂出版, 1993
小説クレオパトラ 読売新聞社, 1994
響子不生 新潮社, 1994
光源氏と禁じられた恋 平安朝・女たちの愛と結婚 広済堂出版, 1994
女性のためのギリシア神話 角川書店, 1995
うそりやま考 新潮社, 1995
女の哲学ことはじめ 青土社, 1996
伝説は鎖に繋がれ 青土社, 1996
神様の居候たち 青土社, 1996
出雲王朝挽歌 読売新聞社, 1996
女が自分を生きるということ 海竜社, 1997
万葉の華 小説坂上郎女 読売新聞社, 1997
午睡のあとプラトーンと 新潮社, 1998
岡本かの子 新典社(女性作家評伝シリーズ) 1998
推古天皇 斑鳩に桃李咲く KSS出版, 1999.5
淳和院正子 講談社, 1999
薬子の京(1995年、講談社)
女帝・氷高皇女 講談社, 2000
ギリシア神話の悪女たち 集英社新書, 2001
今は昔、猫と私の関係 講談社, 2002
くろねこたちのトルコ行進曲 めるくまーる, 2005

[年譜] 「女性作家シリーズ  三枝和子・林京子・富岡多惠子」(角川書店, 1999)に収載

神戸文学館
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9E%9D%E5%92%8C%E5%AD%90" より作成

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