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2008年12月27日 (土)

胡蝶の夢

「荘周が夢を見て蝶になり、
蝶として大いに楽しんだ所、
夢が覚める。
果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、
あるいは蝶が夢を見て荘周になっているのか。」
荘子の代表的な説話に胡蝶の夢である
この斉物論よりの中に、荘子の考え方がよく現れている。

昔者、荘周夢為胡蝶。
栩栩然胡蝶也。
自喩適志与。
不知周也。
俄然覚、則遽遽然周也。
不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。
周与胡蝶、則必有分矣。
此之謂物化。

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いつのことか、うたた寝の夢の中で胡蝶となった。
ひらひらと翅にまかせて大気の中を舞うことの楽しさ。
私は私が私であることも忘れてその楽しみの中に耽った。
やがてふと目が覚めると 私はやはり現実にある身の私だ。
 
しかし現身の私が夢の中であの胡蝶になったのか、それとも楽しげに舞うていた胡蝶が夢の中で私という人間になっているのだろうか。
私が胡蝶なのか、胡蝶が私なのか。夢が現実なのか、現実が夢なのか……。

童話か御伽噺みたいな背景には万物斉同の境地があるのです。
蝶々であることも人であるのも、これすべて究極的にはひとつのことですが、現実的には区別されています。
夢はあくまでも夢です。あるいは今ある自分が蝶々の見ている夢であったとしても、やはり蝶々との区別されることに変りはありません。物には必ず「形」があることで区別されています。
これを「物化」というふうに荘子は語り、化して物となるわけですから元はひとつであるというのです。

「山「と「河」と「池」と人が呼ぶから、分断されたものであるに過ぎない。
もともとは一つの景色であったということ。化かしているのは人の言葉という幻。
その幻は夢よりも儚いものかも知れない。

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