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2009年5月18日 (月)

アントナン・アルトー(Antonin Artaud, 1896年9月4日 - 1948年3月4日)

フランスの俳優・詩人・演劇家。

幼少から髄膜炎で以後も苦しむ。1920年ごろから俳優活動をはじめ、また詩もものし始める。一時シュールレアリスム運動に加わるも、ブルトンと衝突。『NRF』誌のリビエールとの交信は有名。アルフレッド・ジャリ劇場を創設し、身体演劇である「残酷劇」を提唱。現代演劇に絶大な影響を与える。

1920年代後半には映画に関わる仕事が続く。アベル・ガンス監督の超大作映画『ナポレオン』(1926年)出演(ジャン=ポール・マラー役)に続いて、サイレント映画の最高峰と評されるカール・ドライヤー監督の『裁かるゝジャンヌ』(1927年)に出演(修道士ジャン・マシュー役)。また同じ時期にジェルメーヌ・デュラック監督『貝殻と僧侶』(1927年)の脚本を書いている。

1936年、アイルランド旅行中に精神病院に収監され、1947年に退院するが、その体験を後に告発した。『ヴァン・ゴッホ』でサント・ブーブ賞受賞。その思想はドゥルーズやデリダに影響を与え、その演劇論はピーター・ブルックらに受け継がれる。

[著作]

詩『神経の秤』
小説『ヘリオガバルス』
『神の裁きと訣別するため』
『ヴァン・ゴッホ』
劇曲『チェンチ一族』 など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アルトーはシュルレアリスムにかかわったフランスの詩人で、異能の演出家でも役者でもあったのだが、1930年代後半から8年にわたって精神病院に入っていて、退院してパリに戻ってから2年後の1948年に、癌のまま人知れず死んでしまった。ただ、そのあいだに、文章やデッサンや演劇やカーニバルのプランをいろいろ書いた。生前はほとんど知られていなかったのだが、死後に『演劇とその分身』が発表されると、みんなが圧倒された。
 その思考の跡はどんな領域にも収まりきらないもので、それをトレースしてみると、むしろ多様な境界を次々に侵食していくような、これまでにない根源的な思考の進みかたをあらわしていた。
 このアルトーの思考の進みかたはあきらかに分裂症に関係がある。ドゥルーズは『差異と反復』でそのようなアルトーに注目して、そこに思考することの衝動のすさまじさを発見し、この衝動こそがあらゆる種類の分岐を通りすぎつつ、さまざまな固定した思想の中心を崩壊させ、亀裂させ、そのうえで新たなものを結びつけていく力なんだということに気がついた。そして、その衝動の発現が「器官なき身体」というものから出ていると見た。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1082.html より

  皮膚の下の体は過熱した工場である
  そして外では病者が輝いている
  彼はきらめくあらゆる毛穴を炸裂させて

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