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2009年5月30日 (土)

六輪一露

禅竹により考え出された能と音曲・舞の理論体系。
六輪は寿輪(色心不二)・竪輪(位無上)・住輪(万曲之安所)・像輪(品々の物まね)・破輪(異相の風)・空輪(空々寂然)、一露は六輪を貫く「精根の神」で利剣に象徴される。     
   イ. 第一 寿輪 「歌舞幽玄の根源、見風聞曲して感を成すの器なり。
             円満長久の寿命たるに依って、寿輪と名つく。」
   ロ. 第二 堅輪 「この立ち上る点、精神と成りて、横・竪顕はれ
             清曲生ず。これすなわち、無上上果の感主たり。」
   ハ. 第三 住輪 「短所の所、諸体の生曲を成ずる安所なり。」
   ニ. 第四 像輪 「天衆地類、森羅万象、この輪に治まる。」
   ホ. 第五 破輪 「天地十方、無尽異相の形を成すも、本来この輪中に生ず。しかれども、仮に円相を破るの儀を以っての故に、破輪と名付る也。」
   へ. 第六 空輪 「無主無色の位、向去却来して、また本の寿輪に帰す。」
   ト. 一露    「無上の重位にして、空・色の二見に落ちず、自在無碍にして一塵もさはる事なし。これすなはち性剣の形と成る。」

金春禅竹 1405~70? 室町中期の能役者、能作者。禅竹は法名で、実名は氏信。金春大夫。大和猿楽(→ 猿楽)の円満井(えんまい)座の棟梁(とうりょう)。
世阿弥の女婿だったこともあって、「拾曲得花(しゅうぎょくとっか)」などの伝書を世阿弥から相伝されている。また禅竹も、晩年に佐渡に配流された世阿弥の妻寿椿(じゅちん)を扶養したりしている。世阿弥が禅竹の将来を嘱望していたことは、「却来華(きゃくらいか)」などの世阿弥の記述からうかがわれる。世阿弥没後、その期待どおり、音阿弥(おんあみ)とともに能界を代表する存在として活躍し、本拠地の大和をはじめ畿内から北陸道まで広範囲の活動をみせた。それによって、金春座は観世座に対抗する勢力として伸長することとなる。

能の理論にもすぐれ、「五音之次第」「歌舞髄脳記」「六輪一露之記」「明宿集(めいしゅくしゅう)」などの能楽論をあらわしている。その意味でも世阿弥の後継者とよぶにふさわしい人物であった。ただし、これらの伝書は仏教哲理や歌論の用語・論理をかりて能の本質を説こうとしているため、難解である。能作者としては、「賀茂」「定家」「芭蕉(ばしょう)」「玉葛(たまかずら)」「楊貴妃」「小塩(おしお)」「小督(こごう)」などの作品をのこしている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%A5%E7%A6%85%E7%AB%B9

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