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2009年12月 3日 (木)

「文学と先住民族文化」ル・クレジオ

アイヌ神謡集 美しさに敬意 ノーベル文学賞のル・クレジオさん

 昨年ノーベル文学賞を受賞したフランスの作家ル・クレジオさん=米国在住=を迎えた市民講演会「先住民族の語りと文学」(北大アイヌ・先住民研究センター主催)が2日、北大で開かれた。「私の文学と先住民族文化」を演題に選んだル・クレジオさんは、300人の来場者に「アイヌ神謡集を読んで歌の美しさに驚愕(きょうがく)した」と伝えた。

0257_1  ル・クレジオさんは神謡集を著した知里幸恵を敬愛し、仏語訳にも尽力した。「神謡集は神話でありながら、歴史から受けて来た苦しみも入っており、日常生活にも目が配られている。文学の真理である平和のイメージを語り手が伝えようとしている」と評した。

 作家池澤夏樹さんとの対談も行われ、「先住民族は隅に押し込められ、奪われ、数を減らしている」との池澤さんの言葉に、「自然と調和・均衡を図り、与えられたものに感謝してきた伝統社会の生き方は、現代産業社会をより良くするヒントを与えてくれる」と応じた。

 この日はアイヌ民族の結城幸司さんが「ホロケウカムイ(オオカミ)の語り」を披露。神謡集の仏語訳を進めた作家津島佑子さんもその経緯を語った。
(北海道新聞12/03 )

知里幸惠(ちり ゆきえ)について
大正時代のアイヌ文化伝承者。
1903(明治36)年6月8日、北海道登別に生まれる。アイヌ酋長の家柄で、父は高吉、母はナミ。その後、母の姉である金成マツの養女となり旭川に移る。1918(大正7年)年に旭川を訪れた金田一京助を泊めた縁から、自ら書き始めた「アイヌ神謡集」の出版の話が進み、1922(大正11)年5月に上京。金田一家に寄寓しながら校正作業にあたるが、その年9月、心臓病で急死。享年19歳と3ヶ月。
1923(大正12)年 死後に『アイヌ神謡集』(東京郷土研究社)が出版される。
http://www.nextftp.com/y_misa/sinyo/chiri.html

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