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2010年1月10日 (日)

二十二枚のタロットカードの体系

 二十二のヘブライ文字は三つのカテゴリーに分類され、カードの絵にはこのカテゴリーがそれぞれ表示されている。それはまず「三枚の親」、すなわち発端(1)、中心(13)、終末(普遍的0)であり、これらは中世の宇宙論における三つの物理的原基、火、水、およびこの両者の結果として生じる土に対応している。次に七枚のダブル・カードがあるが、この配置は不規則であり、またこれが古くからの七つの惑星と七種の主要金属を表わしていることは容易に想像できる。最後に十二枚のシングル・カードが残るが、これは先の七枚のように可動的なものではなく、一定の配列による固定した円をなしていて、十二宮よりなる獣帯を意味する。最初にあげた三枚はすべてに浸透し、かつ支配する。次の七枚ほ十二枚の円の内部で不断に位置を変えるが、その結果生じる多種多様な図形は、中世の宇宙論、および十七世紀の思弁的錬金術に継承されたこの中世的宇宙論の支流の根本概念を反映している。

 ところで3・7・12という数はどのようにして生まれたのであろうか。ここで幾何学に少々目を向けてみなければならない。なぜならそうすることによって、一切は数学的事実に基づいており、偶然が働く余地はまったく残されていないことが証明されるからである。
 三辺が整数関係にある直角三角形の三辺の比は3・4・5となる。
  3と4は直角を挟む二辺、5は斜辺であり、これらは、3はオシリス(陽の原理)、4はイシス(陰の原理)、5は前二者の息子ホールスとも表現されている。ホールスはその数のなかに両親を包含している。なぜなら、
5二乗=3二乗+4二乗
25=9+16
となるからである。

 三角形の各辺を逐次合計すると次の数字が生まれる。
3 (直角に接する最短辺)
7 (直角に接する二辺の合計)
12 (三辺の合計)

さらに3は三つの数字すべてに含まれており、
おそらくそれゆえにトリプル、または 「親たち」と呼ばれる。7は第二および第三の数字に含まれており、したがって二度登場する。「ダブル」という呼び名はこれに由来するものと思われる。最後の「愚者」、すなわち下から一番目のカードほ、1、すなわち発端を反映するであろう。

 したがって二十二枚のタロット・カードの体系は、全体として、一枚一枚のカードにあってもその幾何学的な関連に推参しょうとする者にのみより深部的な意味が開示される、ということを示唆する多様な幾何学的要素を示すのである。むろん、私たちにとってここで頼りになるのはもっぱら感情である。なにごとかが論証されることはおそらくありえない。ある種の点はかくかくであるかもしれない。だが、もしかするとそうではないかもしれない。確実なことは、個々のカードの数と、そこに描かれた図像が数を生きいきとしたあり方で人格化している事実なのである。

ルドルフ・ベルヌーリ 『数の魔術』より

Toto22

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    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。