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2010年3月15日 (月)

無明の衝動と枷

avidyaというサンスクリット語は「無明」を意味する。
非永遠なるもの変化するものに執着すると、我々は実在を見失い苦しむことになる。
この無知が私という主体と、我々の経験という客体を混乱させる原因である。

人間の存在は「物質身体的」「知性心理的」「霊性魂的」という、三つの領域でのバランスのとれた発達が統合と実存的充足をもたらします。心が対象とする粗大な対象からより、精妙な対象に心が向うように変容させてゆく。
「この宇宙のあらゆる原子、分子、物質、心、即ちあらゆるものがこのマクロコズミックの波動の中に浮かんでいます。心が粗大な重荷から解放されている人は、容易にコズミックな波動の中に浮かぶことができます」
ブッダは教えのいう「もし向こう岸にわたりたいとおもうならば、あなたの心のボートの荷物を減らしなさい」

自分が行動しているように見えて、過去の行いの反作用の蓄積によって駆り立てられて、失敗や苦悩や喜びを経験している。反作用の潜在力からの解放のためには、果実に対する願いの放棄、実行の際の虚栄心の放棄、すべての活動は全宇宙の『私』のなせることだと観念化する。

対象への執着による貪欲や怒りなどの煩悩が、悟りに向って進むことを妨げると考えます。
「比丘たちよ、聖なる真理としての苦の消滅とはこれである。すなわち、その渇愛を残ることなく離れて滅し、捨て、捨離し、解脱し、執着のないことである」(『原始仏典 ブッダのことば』)

煩悩の原因であるこの世の対象への執着・愛着を捨てること、貪欲や性欲、怒りを捨てることが実践的な課題となった。

人の進歩を妨げる六つの衝動。
怒り 貪欲 己惚れ 妬み 熱望 愛着
衝動は生まれつき人の心にそなわっているものですが、枷[かせ]は生まれてから後で心に染み込んできたもので無くすることが可能です。
八つの枷は心の中で闘って粉々にくだいてしまいなさい。
怖れ 恥かしさ 憎しみ 疑い 高い出自 優越劣等感 虚栄心 陰口

自我の奥に大宇宙の心の魂にあたるものがあり、天地万物の純粋意識が形質力の影響で展開している。
束縛されている人は、その獄中の人を解放できない。いったん獄中から解放されて、他の人を獄中から出すことができる。人間の進歩は不完全から完全への運動にほかならない。心の対象が何であれ、心はその対象に転化するのは自然の習い。最高の対象にするならば、最高実体の形をとり一体となれる。

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