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2010年3月 7日 (日)

蠍と蛙の寓話

サソリが川の前にやってきて川を渡りたいと思った。
そこへ泳ぎの得意なカエルがやってきた。
「俺をおぶって向こう岸まで連れていってくれよ」
泳げないサソリを見るとカエルは答える。
「いやだよ。だってお前は俺を刺すに違いないだろう」
「安心しな。お前を刺してしまうと、金槌の俺までおぼれてしまうじゃないか」
カエルはもっともだと思い、サソリを背負って川に入った。
川の中盤に来た頃にカエルは背中に激痛を感じた。
「うう、なんでお前はおぼれることがわかっているのに俺を刺したりするんだ」
そういいながらカエルはサソリを背負ったままずぶずぶと水の中に沈んでいく。
サソリは哀しそうな声で言った。
「すまんな。それがおれの性 (nature)ってやつなんだ」

ベトナム戦争の頃に、もっともベトナムの子供たちに読まれた童話だという。植民地にされる側の痛みと、侵略する側の性分が、二人称の形式で描かれている物語。

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羽衣ストーブ館

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    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。