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2010年5月 6日 (木)

『錬金術-タロットと愚者の旅』R・ベルヌーリ 種村 季弘

青土社の発行は1972年4月10日。美術史家ルドルフ・ベルヌーリ(1880 - 1948の錬金術とタロットに関する論文の翻訳に種村季弘のエッセイ『愚者の旅』がつけられている。
ベルヌーリの「タロット体系の象徴」は季刊誌『パイデイア』の「シンボル・錬金術」特集号に掲載されていた。「錬金術的思考に関する基本的文献としてこの論文は、ユングやG・R・ホッケなどによってしばしば引用されている」タロットの体系を主に数秘学的・幾何学的観点から検証したもの。
多くの図版により今までにない「タロット体系の象徴」が解釈されている。まさに画期的な図形による体系の分析で、古代よりの叡智にせまっている。

Toto22
「車輪」のイメージと連繋して薔薇十字団文書に登場する不思議な「輪」。「タロット」の名はR・O・T・Aの四文字を輪状にならべた図。そのアナグラム -TARO(T)「タロット=トートの書」説を基に「タロット=原初の綴じられざる書物」なのだ。
元来書物であるタロットは「同時に一冊の本であり、回転する輪であり、世界であるような不可思議な世界輪(ロータエ・ムンディ)。神が『止まれ(ペレアット)』と言い給うであろうときに、その全容をあらわすはずの巨大な白紙(タブラ・ラサ)。車輪よ、回れ!」
占いとは遥かに遠い幾何学と図形による、叡智の書物は五感へつながっていくものである。

「三十輻共一轂。當其無。有車之用」
車輪というものは三十本の輻が真ん中の轂に集まって出来ている。轂に車軸を通す穴があいて車輪としての用を為す。器を作るときには粘土をこねて作る。その器に何もない空間があってこそ器としての用を為す。戸や窓をくりぬいて家は出来ている。家の何もない空間が家としての用を為しているのだ。何かが「有る」という事で利益が得られるのは、「無い」という事が影でその効用を発揮している。

Paidea

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羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
フォト

22カードの意味

  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

オンライン状態

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。