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2010年7月31日 (土)

第13回広島アニメーションフェスティバル

平成22年(2010年)8月7日(土)~11日(水)

Server
広島国際アニメーションフェスティバルは、国内唯一のASIFA公認のフェスティバル

http://hiroanim.org/ja2010/02program/2-01.html

2010年7月30日 (金)

ビリーバッド

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http://www.youtube.com/watch#!v=NAOi4wO7x5E&feature=related

2010年7月29日 (木)

『ビリー・バッド』 ハーマン・メルヴィル Herman Melville

1261264696 「こんな素晴らしい物語は読くんだ事がない。ああ、こんな作品が書ければよかつた」と、死期を間近に控へたトマス・マンをして叫ばしめたメルヴィル最後の傑作Billy Budd 。

軍艦に強制徴収された純真無垢な水夫のビリーバッドが運命のいたずらにまどわされ、結果的に古参兵曹長のクラッガートを殺してしまう。ヴィア艦長は忌まわしい事件と処刑のあと、敵艦船と交戦して戦死を遂げる。不幸なことに海軍の公式記録ではビリーは反乱の首魁として処刑され、クラッガートは極悪人の凶刃に倒れた英雄とされる。あたかも、純潔は一瞬の夢にしか過ぎず、現世を支配するのは悪であるかのように。

クラッガートはビリーがいかに悪い人間かをヴィア艦長にあらゆる表現で「言葉(ロゴス)」を使ってまくし立てた。ビリーはそれに何の弁明もできなかっ)。ただ耐えられなくなりクラッガートにパトスをくらわした。暴力は自己と他者との距離をなくし、言葉は他者を必要とする。

メルヴィルによれば「死刑を宣告すべく主たる役割を果した者の方が、死刑を宣告された者よりも苦しんでゐた」のであつた。

2010年7月28日 (水)

飛鳥の石造物(奈良・明日香)

飛鳥の野辺を歩いていると不思議と古里に帰ったときの気分になる。
誰がいつ何のために作ったのかわからない謎の石造物が多い。野原に古道の脇に古墳の近くに寺の中にヒッソリと佇んでいる。飛鳥時代は国家の建設に向かっ踏み出す時代で、大きな役割を果たしたのが渡来人・渡来文化であったと想われる。飛鳥を歩いてみると渡来文化の痕跡や信仰に結びつくものが残されている語りかけてくるようなのだ。

鬼の雪隠と俎は古墳の石室の一部だったようです。
猿石は吉備姫王墓内にあります。吉備姫は斎明天皇や孝徳天皇の母ですが、この猿石は何のために作られたかは謎です。吉備姫王墓の隣に欽明天皇稜があります。欽明天皇は聖徳太子の祖父にあたり、在位中に百済から仏教がわが国に伝えられています。

亀石は亀に似た彫刻が施された自然石で田んぼの脇にあり、石が移動すると天変地異があると伝えられた。
酒船石についてはペルシャ拝火教(Zoroastrianism)との関わりが指摘されている。

拝火教は唐時代に中国へ伝わり、吐火羅や舎衛などのペルシア人が飛鳥へきている。お水取りの時に行われる達陀の行法は拝火教との相似が見られる。松本清張『火の路』によれば、飛鳥に伝わったマギの秘術を斉明天皇は使ったために『日本書紀』で神秘的な存在として描かれ、酒船石は神酒(ハオマ)を製造するもので、近くにある酒船石遺跡は儀式施設という。

善と悪の二元論を特徴として、善の勝利と優位が確定されている。
「世界最古の一神教」と云われることもあるが正しくはない。アムシャ・スプンタなど多くの神々が登場する。開祖はツァラトゥストラで根本教典より、アヴェスターの宗教でイラン古代の宗教的伝統の上に立って、ザラスシュトラが合理化したものと考えられる。光の象徴としての純粋な「火」を尊んだため拝火教ともいう。

蘇我氏、入鹿氏の邸宅があったといわれている甘樫丘は、飛鳥古京(明日香村内)、大和三山(畝傍山、耳成山、香久山)とその中央に位置する藤原京(橿原市内)、遠くの生駒山、金剛山系の山並が望めるすばらしい眺望の丘です。標高148m、約5分ほど登ると展望台になっている。万葉集などに歌われた植物を散策しながら楽しめる万葉植物園路などが設けられています。

畝傍山・耳成山・香久山がえがく二等辺三角形はマギの秘術
http://koinu2005.seesaa.net/article/104821595.html

飛鳥とナスカどこか似ている.飛鳥には酒船石や太古の巨石奇石が残っている。
ナスカには有名な地上絵があり、ナスカの近くにはカワチという古代の遺跡もある。飛ぶ鳥と書く飛鳥から近くにも河内があるし、 環太平洋にはアスカからキスカ、アラスカを始めナスカまで数多くの「スカ」という地名が残っているようだ。
http://koinu2005.seesaa.net/article/18034058.html

2010年7月27日 (火)

縄文からの叫びと祭り

The Voice from 縄文 ~縄文からの叫び~
 
場所:座・高円寺2(杉並区立杉並芸術会館)  
日時:2010年8月4日(水) 開演 PM 7:00

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☆縄文まつり2010
日時:平成22年9月19日(日)13:00~
場所:江戸東京博物館ホール
http://www.jomon.or.jp/?q=information_2010

□講演「奪われる日本民族の歴史と日本の森-日本人の魂が泣いている-」
■特別パネルディスカッション
「森と水(川・湖沼・海)-縄文時代の自然環境-」

2010年7月26日 (月)

アカシヤーそれは、地球上の生命体を生み出した想念のエネルギー

「アカシックレコード」 ゲリー・ボーネル著 大野百合子訳

 アカシャというのは、エネルギーの構造体、マトリックス(母体)のことです。それは思考、あるいは想念エネルギーの帯ともいえます。
 その思考/想念のエネルギーは、実際に形体を現実化するために使われるエネルギーで、魂たちは、基本的な想念エネルギーがすでに存在しているところ、アカシャが存在しているところにしか転生できません。ですから、魂が人間としてはじめて、地球に転生する前には、想念エネルギーであるアカシャが、もうすでに地球に存在していたのです。
 魂が地球に転生をはじめる前に先行してやってきた魂たちをロゴスといいます。ロゴスは、探検をするとき、先にその場所を調べに行くような存在です。それは偵察兵とか斥候のように、本隊に先駆けてその地の状況などを精査し、迎え入れる準備をするスカウトと呼ばれる役割をもっていました。アカシャは、このロゴスたちが変化を起こした空間に形成されたのです。
 この地球の世界では、ある動物の種が絶滅すると、その種の想念エネルギ1の帯が、空間、つまり空いてしまいます。また、ある種が別の種と融合すると、その想念エネルギーに変化が起こります。
 私たちが転生をはじめる前に、地球に先駆けとしてやってきたスカウトの魂たちであるロゴスは、類人猿の肉体を、今のこの肉体に変化させていくことによって、想念エネルギーも変えていきました。新しいものをつくっていったのです。ですから、人間のアカシャは、その新しく生まれた想念エネルギー帯の中に存在しています。
 およそ数百万年前に、実際に魂がこの惑星システムに転生しょうとしました。その前に、ロゴスたちが地球にやってきて、地球の周りに、クモの巣のような網状のネットワーク、いわゆるアカシャをつくったわけです。
 このクモの巣は、エーテルの光が波のようにリボン状に集まって形成されています。そして、お互いに等間隔の14万4000個の交点をもっています。この交点を備えたエネルギ1の帯が連結したものが、アカシャの回路基盤となります。
 交点はさらにまったく同じ形体の独立した12の交点に分裂し、隣同士、完全な交流を保っています。172万8000体の存在がこの分裂した交点に意識を集中しており、もとの14万4000のキリスト意識存在の真の側面を表しています。
 もし目で見ることが許されるなら、この交点は巨大な光の束のように見えるはずです。ひとつひとつの交点は、私たちの太陽よりも大きく、内部に3個の点を擁しているかのように見えます。第2の点は、最初の点よりも少し小さく、第3の点はさらに小さくなっています。

 このように私たちは、膨大なる魂の集合体の一部です。そして、お互いの悟りの瞬間と、集合意識が覚醒する最後の瞬間に立ち会うために、この世界にやってきました。
私たちは「集合的な全体性」とそれぞれの独自の自由な意識のポイントを通じてつながっています。アカシャはこの完全に分かち合った意識の観点の貯蔵庫として存在するのです。そして、情報の貯蔵庫としてのアカシャが存在するからこそ、私たちは自由に旅立つことが許されているのです。
 アカシャようなネットワークは、どの世界、どの惑星システムに行っても存在しています。

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Gary Bonnell
http://www.garybonnell.jp/instructor/chrisactivity1.html

大野百合子
http://yuriko-ohno.dreamlog.jp/

アカシックレコードに埋葬されているコズミックな情報や人類のDNA、そして魂の記憶が「私」にシフトすれば個人を超克して普遍的な個に早変りする。すると私と無関係なものなんて失くなるのではないか。
人間って自分と無関係なものには興味を持たない。新しいことを発見したと思ってもすでに自分の中にあるものだ。埋葬されているものを発掘するだけだ。 tadanoriyokoo

2010年7月25日 (日)

『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』

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クエンティン・タランティーノ、三谷幸喜ら数々の監督から絶大な信頼と高い評価を受ける美術監督。何も無いスタジオの中に緻密に計算されたセットを組みあげ、独特の感性と研ぎ澄まされたセンスで仕上げを施すと、その空間は瞬時にして「異世界」の輝きを放ち始めます。それは、まさに「神業」。

小人たちが生活に必要な物を人間の家から「借りてきて」「暮らしている」そして、「ひっそりと」「一所懸命に」生きる。映画に描かれた暮らしぶりが、種田陽平の手によって展示室に出現します。

 展覧会では種田陽平がこれまでに手掛けた映画美術の資料や、『借りぐらしのアリエッティ』の資料なども展示します。映画の品格を決めると言われる映画美術。その魅力を見て、触れて、「体感」する展覧会です。
現実と虚構を融合する-。映画美術の神様、種田陽平が手がけるスタジオジブリと小人たちの世界へ
ようこそ。

東京都現代美術館『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』
http://www.ntv.co.jp/karigurashi/
開催初日から8月15日(日)までに本展に入場すると、ミニ本2がプレゼントされる。
『借りぐらしのアリエッティ2 吉田昇美術ボード集』
監修/武重洋二(通称:ミニ本2)
映画『借りぐらしのアリエッティ』で美術監督を務めた吉田昇美術監督が描いた床下の暮らしの美術ボードおよび背景画が集められています。映画の主人公、アリエッティが暮らす、床下の我が家が魅力いっぱいに描かれた小さな本を確実に手に入れる事ができるのはこの機会だけです。
※縦9センチ、横6.6センチの手のひらサイズの本です。

2010年7月17日(土)~8月15日(日)
配布場所:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)
『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』

【図録購入プレゼント】『借りぐらしのアリエッティ3 デザイン集』
『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』内特設ショップ及び東京都現代美術館ミュージアムショップにて図録1冊につきミニ本31冊プレゼント。
http://www.ntv.co.jp/karigurashi/topics/cat121/

2010年7月17日発売 雑誌「MOVIE ぴあ」(ぴあ発行)に同梱
http://www.7netshopping.jp/spc/static/ghibli/ghibli_minibon.html

2010年7月24日 (土)

「水木しげると貸本漫画と『ガロ』の時代」展

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NHKテレビで好評放送中の「ゲゲゲの女房」に合わせて、館長所蔵の水木しげるの貸本漫画(「呪われた村」「化烏」「古墳大秘記」「地獄流し」「ゴマスリ二等兵」「駆逐艦魂」ほか)、復刻貸本漫画(桜井文庫の「兎月書房版 河童の三平」「悪魔くん」ほか)、白土三平、つげ義春の貸本漫画、ほかの貸本漫画、テレビドラマでは月刊『ゼタ』のモデル、月刊『ガロ』青林堂1966年~1972年分(ゼタの下半分を除くと、ガロになる)、その青林堂から出版された『ガロ』関係の林静一、つりたくにこ、つげ義春らの単行本、貴重本を一挙公開します。ほとんどの本は、手にとってご覧になれます。二度と出来ない企画です。取り扱いにご注意を。他に当時の雑誌、ジャズ喫茶のマッチなども参考展示します。販売はしません。閲覧無料。

K美術館2010年8月3日~10月17日開催
静岡県駿東郡清水町伏見254-4
http://web.thn.jp/kbi/

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2010年7月23日 (金)

観光客が増えている水木しげるロード

境港市の水木ロードは妖怪のブロンズ像134体が並び、「ゲゲゲの鬼太郎」の映画化などの好影響で最多の入り込み客数を記録していた。今年は朝ドラ「ゲゲゲの女房」の人気で106万7610人となり夏休みでにぎわう8月の人出が新記録達成になっているそうだ。十年前に取材で水木しげるロードへ行った頃は、本当に寂しい町並みだった。

水木しげるロードを行く!
http://koinu.cside.com/NewFiles/mizuki.html
妖怪広場に寄ってみましょう。駅から近くです。
http://koinu.cside.com/NewFiles/hiroba-1.html
そのぶん妖怪のブロンズ像の写真がいい感じで撮影できて幸せな気分であった。ワクワクしていることが再現されていてお気に入りのページ。

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「ロードが着工された92年当時、観光客はゼロに近かったが、今や県内で一番の観光地に成長した。今年は200万人に届く」
阪神にある研究室から、境港まで日帰りできるので、
今夏は「水木ロードふたたび」と考えていた。

しかし大学の図書館では、兵庫県立美術館「水木しげる・妖怪図鑑」の招待券が、
あっと言う間に無くなってしまったそうなのだ。近づきがたいほどの凄い人気である。
先行企画されていた「ゲゲゲの女房」は映画公開されるみたいなので、美術館も混みそうだなぁ。

映画『借りぐらしのアリエッティ』(The Borrowers)も興行成績ナンバーワンだし。
http://www.karigurashi.jp/index.html

ワンサカワンサカワンサカワンサカワンサカワンサカと精霊や妖怪たちが黙っておれないことになっているのかも試練です。そういう夏なのだ。

2010年7月22日 (木)

「水木しげる・妖怪図鑑」画業60周年と米寿を記念していよいよ開催

巨匠・水木しげるが描く妖怪画の真髄。そして日本の妖怪画の系譜。
水木プロダクションの全面的な協力のもと、1000点以上に及ぶ原画の中から代表的な妖怪88種と鬼太郎を描いたものを精選し、驚異と幻想に満ちた水木ワールド。
百鬼夜行絵巻や妖怪の登場する浮世絵など、過去の美術作品を展示することでイマジネーションを無限に刺激し続ける妖怪という存在とわが国において連綿と受け継がれてきた妖怪画という文化について考察します。

兵庫県立美術館「水木しげる・妖怪図鑑」2010年7月31日〜10月3日開催
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1007/yokoku.html
併設の体験型模型展示「ゲゲゲの森の大冒険」では、水木原画を立体化した妖怪たちが登場。
「さぁ、老いも若きも妖怪の世界へLet's 冒険じゃ!!」ははははははは。

http://www.youtube.com/v/_9xTpTSh6a4&hl=ja_JP&fs=1

水木しげるロードを行く!
http://koinu.cside.com/NewFiles/mizuki.html

2010年7月21日 (水)

ジョーゼフ キャンベル『神話の力』

世界中の民族がもつ独自の神話体系には共通の主題や題材も多く、私たちの社会の見えない基盤となっている。神話はなんのために生まれ、私たちに何を語ろうというのか?ジョン・レノン暗殺からスター・ウォーズまでを例に現代人の精神の奥底に潜む神話の影響を明らかにし、綿々たる精神の旅の果てに私たちがどのように生きるべきか、という問いにも答えていく。神話学の巨匠の遺作となった驚異と感動の名著。(「BOOK」データベースより)
Sinwano

NHK教育テレビでも放映された「神話の力」の書籍版
早川ノンフィクション文庫となって再登場
「人々はよく生きることの意味を探していると言いますが、人間が本当に探求しているのは<いま生きているという経験>です。」
古代の神話が失われつつある現状に、求められている神話とはどういうものなのだろうか。これは人の根源を問う内容で興味深いテレビシリーズであった。ビデオ録画した「神話の力」がどこかにあるのでDVDに編集保存しておくべきだね。

2010年7月20日 (火)

推敲(すいこう)

唐代に都へ官吏の登用試験を受けるためにはるばるやってきた男が、驢馬にゆられながら、詩の創作にふけっていました。
「僧は推す月下の門」とできたのですが、「推す」を「敲く」にした方が良い気もする。
どっちが良いか? 迷いながら驢馬の背で、推したり敲いたりを真似して考えあぐねていたところ、ある貴人の行列に行き当たってしまった。
そのまま衛兵に引き立てられたので、事情をつぶさに説明して非礼をわびた。
「それは『敲く』の方がいいだろう、月下に音を響かせる風情があって良い」
怒らずに答えた貴人は名高い詩人だったのです。そこで意気投合して心ゆくまで詩を語り合いました。
「李疑の幽居に題す」という詩が生まれました。


閑居隣並少なく、
草径荒園に入る。
鳥は宿る池中の樹、
僧は敲く月下の門。
橋を過ぎて夜色を分かち、
石を移して雲根を動かす。
暫く去って還た此に来る、
幽期言に負かず。

かとう【賈島】 (779-843) 中唐の詩人。字(あざな)は浪仙。出家していたが、韓愈(かんゆ)に詩作を認められ還俗。「推敲(すいこう)」の逸話は有名。

2010年7月19日 (月)

『さよならペンギン』大西科学 (ハヤカワ文庫JA)

塾講師の南部観一郎は、今日も好意を寄せる谷一恵の誘いを断り、ペンダンと共に自分たちの同類を捜しに夜の街を彷徨った。ペンギン姿の似合うペンダンは口の減らない奴だが、頼りになる相棒でもある。その日、ふとした隙にペンダンを襲った黒い闇の男こそは、長い間探していた彼らの同類に違いなかった。そう、この世界の観測者(オブザーバー)である南部は、延長体(エクステンション)であるペンダンと共に1500年以上生きる存在だったのだ――。哀愁の量子ペンギンSF。

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 たとえば道路だ。この道路。もしも人間が千年、二千年長生きするものだったとして、かれらは、軽々しく道路を渡ることはない。渋滞の道路を渡ることによって事故に遭う確率が、寿命に対してあまりにも高い、危険な領域に入るからだ。
 本当にそうなのだ。一度南部は簡単に計算をしてみたことがある。この現代の交通事情において、道路を一度横断することのリスクは、おおよそ十のマイナス九乗のレベルになる。少ないようだが、これを一万年にわたり、毎日数十回も行なうとすれば、そろそろ危険な確率になるという値である。ふつうの人間なら銃弾を一発だけ入れたリボルバーで自分の頭を撃って運だめしをしないほずだが、それくらいの確率になる。
  だから一万年の寿命を持つ生き物が本当にいたとすれば、かれらの遺伝子プールの中から「道路を渡る遺伝子」は速やかに取り除かれてしまうことだろう。もちろんそんな選別には何十万年、何百万年とかかるだろうが、それを言えば人間が今の姿を手に入れたのも、そのくらいの昔のことではないか。
  そしてそれが、おれが道を渡る理由なのかもしれない、と南部は思っていた。自分はもともと千年を生きるべく作り出されたものではない。ただ確率のいたずらとして、量子力学が命じるところに従って、世界を観測し、そのことによって長生きしているにすぎない。ロシアンルーレットの勝者が常に存在するように、ある確率で起こることを、後ろから見た確率の木の枝の先から、目にしているだけの存在なのだ。
 

大西科学 http://onisci.com/
- 作者運営の雑文発表サイト。「ジョン平とぼくと」のプロトタイプとなった掌編が現在も公開されている。

大西科学・出版情報 http://onisci.com/publishing.html
- その内部にある出版情報を載せたページ

Penguintaort1

ペンギン タロットカード  web :原画展A
http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/web_6c6b.html 
ペンギン タロットカード  web :原画展B
http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/web_4543.html
ペンギン タロットカード  web :原画展C
http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/web_c_e1d2.html

新しい作品を電子書籍のみで販売

電子書籍端末の登場以来、出版業界のお偉方は最悪の事態が生じることを恐れている。大物作家が電子書籍の販売会社と直接契約を結ぶようになり、仲介役となる出版会社を不要な存在としてしまうことだ。

作家の村上龍が紙の書籍に先駆けて、「iPad(アイパッド)」向けに独占的に配信することを計画している。最新の長編小説『歌うクジラ』は、ソフトウエア会社と協力し電子書籍として最初に発売する。電子書籍には、映像や音楽家の坂本龍一氏が作曲する楽曲なども盛り込まれる。

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アマゾンは電子書籍事業で大きな成果を達成した。最近までは成功を収めた作家による、比較的古い作品の電子書籍化が一般的であった。遺作管理者も比較的古い作品の電子書籍版の販売権をアマゾンに移転している。

だが新しい作品を電子書籍のみで販売するという村上龍の計画は、基本的に出版サイクルから既存の出版社を完全に外すことになる。『歌うクジラ』を連載していた講談社は、ハードカバーの出版を村上氏側と協議中としているが詳細は未定。

出版社による仲介が不要になれば、理論上、作家はこれまでよりもずっと多くの印税を手にすることになる。当初の販売目標を電子書籍の開発コストが回収できる5000ダウンロードとして、アップルが販売を承認すれば、収入の30%を手数料としてアップルに支払い、残りを村上氏、坂本氏、ソフトウエア会社で分配することになる。実利は作り手へ。これは是非とも発展的に成功してほしい。

2010年7月18日 (日)

アンドレ・ポーシャン展〜世界で一番美しい庭

「素朴絵画の世界 アンドレ・ポーシャン展〜世界で一番美しい庭〜」
2010年7月10日(土)~8月29日(日) 開催
伊丹市立美術館 
http://www.hyogo-tourism.jp/event/index.php?act=detail&id=7829

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「素朴派画家」と呼ばれ、温かみの有る画風が人気を博するアンドレ・ポーシャン(仏・1873−1958)は正規の美術教育を受けず田舎にとどまって花や自然の風景などを描きました。本展では作品約80点を紹介し、美しい素朴絵画の世界を味わいます。

■アンドレ・ボーシャン(André BAUCHANT 1873-1958)
http://www.youtube.com/watch?v=NljOEdDkzQI

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘

おやじの秘密、しゃべっちゃおうか。水木しげる、赤塚不二夫、手塚治虫の娘たちが語る、父の素顔。

著者略歴

水木 悦子
漫画家・水木しげるの次女。現在、水木プロダクション勤務。娘として、また同社の社員として、水木しげるを全面からサポートしている。水木しげるの作品、妖怪などにも詳しい。水木の海外取材旅行にもほぼ同行している

赤塚 りえ子
漫画家・赤塚不二夫の長女。東京生まれ。94年渡英。2001年ロンドン大学ゴールドスミス校ファインアート科を卒業。02年よりロンドンのギャラリー、Danielle Arnaud contemporary artに所属し、現代美術家として現在も活動中。06年7月に帰国、同年8月に株式会社フジオ・プロダクションの代表取締役社長に就任

手塚 るみ子
漫画家・手塚治虫の長女。プランニングプロデューサーとして手塚作品をもとにした展覧会や宣伝、企画をプロデュース。2003年には音楽レーベル「MUSIC ROBITA」を設立、「エレクトリック・ブレインfeat.アストロボーイ」、「手塚治虫その愛した音楽」などのCDを制作する。また、ABCラジオ「Earth Dreaming~ガラスの地球を救え」のパーソナリティを担当

(「BOOK著者紹介情報」より)

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水木しげる、赤塚不二夫、手塚治虫の娘たちが朝日新聞紙上でおこなった鼎談をもとにした一冊。
同世代の娘三人が型破りな父親たちの素顔を縦横無尽に語りつくす。 書名が秀逸。誰もが思いつくわけではないけれど、耳にするとこれ以上の題名は思いつかないとだれもが納得できるタイトル。鼎談を企画した朝日新聞の記者氏が寝ている最中に思いついたという。 

娘たちの視点で、天才と言われる漫画家たちの実像に迫る本。両親の離婚で幼時に父と別れた赤塚氏、父と兄との濃厚な関係に複雑な気持ちを抱いて来た手塚氏は、父親に対して屈折した思いを抱いているのに対し、水木氏は親子共々自然体で好対照。異次元のレベルで破天荒な赤塚。 マンガの隆盛とともに巨大化していく手塚。 あくまで「家業」としてマンガに専念する水木。
「どこの家庭でも、同じようなことはあると思うんですよね。父親が先に死んだとき、子供は父親が遺したものを持って自分の道を歩いていかなくちゃいけない。」(30頁)1102874830

水木 そうそう、面白い話があるんです。姉は子供の頃、手塚漫画をすごく愛読していて、それで父親と喧嘩になったことがあるんですよ。姉は覚えていないって言うんだけど、私は覚えていて。怖かったんだから!

一同 なんですか?

水木 「お父ちゃんの漫画には未来がない。手塚漫画には未来がある」って言っちゃったんですよ。
(一同大爆笑)

水木 そしたらお父ちゃんが「これが現実なんだ!おれは現実を描いているんだ!」ってすごい剣幕で怒ったんですよ(笑)

――水木しげるの漫画に、未来が描かれていないってことですか?

水木 うーん、そうじゃなくて、未来を描いている作品もあるんですけど、基本的に救いがないんですよ。「人類の未来は明るいぞ」「アトムがゴー!」って話ではないですよね。何かね、どんなに便利な世の中になっても、最後には棺桶が用意されているって話ばっかりだから。そういうことを言ったんだと思うんですよね。

2010年7月17日 (土)

フライト つりたくにこ作品集

「私にはマンガしかない」 1965年、高校在学時に創刊間もない『ガロ』(青林堂)最初の新人としてデビュー、SFショートショートを経て60年代の時代風俗を捉え、シュール・レアリズムに接近、しかしその後、不治の難病SLE(全身性エリテマトーデス)を発病。37歳の若さで早逝した著者のデビュー作から最晩年の作品群までを収録。巻末には解題に加え、詳細な「つりたくにこ年譜」を付す。

収録作品:「人々の埋葬」「神々の話」「ナンセンス」「女」「こんな話」「アンチ」「生きるための闘争」「あがき」「ジンロク」「六の宮姫子の悲劇」「栄光への脱出」「狂人日記」「マダム・ハルコ(リテイク)」 「音」「ある亀の話」「災難「65121320262-719」「僕の妻はアクロバットをやっている」「憂子の日々」「空は青空雲一つ」「MONEY」「MAX」「トン、トン、お姉さん」「極寒」「R(アール)」「海蛇と北斗七星」「フライト」
◎「つりたくにこ年譜」「解説」
青林工藝舎 (2010/8/10)

つりたくにこ 1947~1985
http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/19471985-dd23.html

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彼女の作品を知らない人たちは、マンガの表現における可能性について考えさせられるだろう。ここには発明発見に似た驚異する創作のわくわくと、不安な未知の領域に対する恐れが描かれている。
永らく絶版になっていた「つりたくにこさんの作品」も、朝連ドラ「ゲゲゲの女房」の河合はるこ人気への便乗から注目を浴びている。青林工藝舎は「「ゲゲゲ」効果はあったとしてもせいぜい実売で三桁台前半でしょう。若干ページ数も多め、定価も高め、部数も少なめです」というが、これからドラマは若くして死に向かう美人の悲劇へ向かうわけで、盛り上がらないわけがないだろう。難解マンガは火に油を注ぐ効果満点。
水木しげるさんのパワースポットぶりは物凄いです。

2010年7月16日 (金)

「鬼太郎生誕の地」兵庫・西宮が街おこし

「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんが、1950年代の数年間生活した西宮市の商店街で“鬼太郎生誕の地”として、街おこしにつなげる動きが出始めているという。
阪神今津駅前の一軒家で、紙芝居作家として鬼太郎の前身となる「墓場鬼太郎」などを描きながら不遇の時期を過ごしていた水木さん。鳥取県境港「水木しげるロード」や、東京都調布「鬼太郎の街」に続く街おこしになる。

戦後の神戸市でアパート経営を始めるが失敗。それから西宮市今津水波町で、兄一家と暮らしながら紙芝居作家として生計を立てていた。鬼太郎の「砂かけ婆」は、西宮周辺で伝わる妖怪。今津での暮らしが構想に少なからず影響をもたらしているが「墓場鬼太郎」に取り組むがまるで売れず困窮された。

今津水波町商店街組合の立花吉博さん(59)は高校時代から水木漫画のファンで、大型ショッピングセンターに押され気味の商店街を活気付けるため「鬼太郎生誕の地」としてアピールしようとしている。境港市は鬼太郎のキャラクターの銅像が並ぶ「水木しげるロード」であり「二番煎じだが駅前に銅像を建てられないか、各方面に協力して回りたい」という。

毎日新聞 2010年7月15日「鬼太郎生誕の地」兵庫・西宮が街おこし

人生を楽しくするまちづくり 鬼太郎は今津で生まれた?
http://www.tomomo.co.jp/index.php?itemid=55

水木しげるロードを行く!
http://koinu.cside.com/NewFiles/mizuki.html

Medama

『分解された男』Alfred Bester

アルフレッド・ベスター Alfred Bester
The Demolished Man (1953):1953年ヒューゴー賞長編賞受賞(第1回受賞作)
『破壊された男』伊藤典夫訳、ハヤカワ・SF・シリーズ(1965年)
『分解された男』沼沢洽治訳、創元SF文庫(1976年)

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時は24世紀、人の心を透視する超感覚者の出現によって、犯罪を計画することさえ不可能とされる時代。全太陽系を支配する一大産業王国の樹立を狙うベン・ライクは、宿命のライバルを倒すため殺人行為に及ぶ。だがニューヨーク警察本部の刑事部長パウエルは、この世紀の大犯罪を前に陣頭指揮を開始、超感覚者対ライクの虚々実々の攻防戦が展開する! 第一回ヒューゴー賞に輝く傑作。(カバーより)

ベスターを表彰するためにヒューゴー賞ができたというSFの歴史を変えた名作

西暦2301年。人類は、地球、金星、火星と、月および木星と土星と海王星の衛星に版図を広げていた。
超能力者が少しずつ増え、人類の中で一定の役割を担っていた。その最大の能力は、他人の思考が読めると読心術である。超感覚第一級ともなれば、深層意識まで読むことができるため、相手の思考が相手の意識に上る前に把握することさえできる。事業における犯罪や殺人などの異常心理はすぐに探知され、大きな犯罪を起こすことはとても難しくなっている。
日々悪夢にうなされながら、殺人を計画するひとりの男がいた。世界でも名だたる大企業「モナーク物産」の社長ベン・ライク。彼が殺そうと願っているのは唯一の敵であり、今やモナーク物産を超えた存在になったド・コートニーカルテルの社長であるクレイ・ド・コートニー。
超能力者にとりかこまれた中で計画された完全犯罪は実行され世界は騒然となった。その凶悪殺人事件を担当するのが、超一流の超能力者で刑事部長のリンカン・パウエル。ここに超感覚者対ライクの虚々実々の攻防戦が展開する!
テレパシスト社会での描写にタイポグラフィーが使われて画期的な効果を生んでいる。

【・・・だがおれは悲鳴など上げてはいない。きらきら輝く大理石の上で、歌っているのだ。音楽が舞いのぼり、光が燃える。が、見おろす円形の劇場には人っ子ひとりいない。土間は影に包まれて広々と・・・・・・客がたったひとり。声も立てず、じっとにらんでいる。ぼっと立ちはだかるあの姿。
《顔のない男》だ】
 今度の悲鳴は声となっていた。
 ベン・ライクは目をさました。
 およそ冷静とはかけはなれた気分ではあったが、ライクはじっと水浴療法ベッドに身を横たえたまま、落ちつきを装っている。胸はおののき、目は部屋の中を見わたして、手当たり次第の物体に焦点を合わせようとしていた。

  【もっと引っぱる、いわくテンソル】
  【もっと引っぱる、いわくテンソル】
  【八だよ、七だよ、六だよ、五】
  【四だよ、三だよ、二だよ、一】
  【緊張、懸念、不和がきた】

Demolished Hpb3083

斬新なストーリー  緻密なプロット 意外などんでん返し
卓抜な着想と叩きつけるような文体を駆使して描いた異色SFミステリ!
SFの持つ可能性、魅力のすべてがこの作品にあります。

アルフレッド・ベスターは漫画の原作者として作家活動をはじめた。1930年代~1940年代はスーパーマン、スパイダーマン、バットマンなどの漫画全盛時代で忙しい日々を送っていた。アイザック・アジモフ、アーサー・C・クラークなどの本格SFの登場に刺激を受けて「破壊された男=Demolished Man 」を書いた。1952年度のヒューゴー賞となりクラーク「幼年期の終わり」を退けて第一席に輝いた。

2010年7月15日 (木)

眼に見えないもののあいだを旅しなければ

見つけ出さなければならないのは軽やかでやさしいもの、青々と茂る木の葉、枯葉から立ちのぼる煙、湯気、野原を通り過ぎてゆく影。雲のように空を渡る美しく軽やかなもの。幼な子たちを夢へと誘う穏やかな物音、静けさをそっと震わせるこだま。見つけ出さなければならないのは、遠いと同時いぎなに近くにあるこうしたものすべて、それからありとあらゆる匂い。草の匂い、太陽にじりじりと焼かれた松の匂い、野生の潅木の匂い、こぢんまりした房となって咲く小さな花の甘い香り。気持ちを落ち着かせ眠りへと導いてくれる匂い。赤子のように丸まって眠る時に包み込んで守ってくれる匂い。
これらの揺らめきはどれもあまりにも微かなうえに身近すぎて、本当に感じているのか、眼に入っているのか、耳にしているのか、はっきりとはわからないほどだ。
 もう逃げ出そうなどとは思わない。どこかの穴にもぐりこんで身を隠そうなどとは思わない。まなざしからまなざしへ、言葉から言葉へと次々に飛び移ったりはしない。もう他には何も求めない。待ち望まない。自由なのだ。

 眼に見えないもののあいだを旅しなければ。その場を動かず自分の場所に留まったままで、すぐそばにある空気のなかを進んでいかなければ。感覚という感覚を研ぎ澄ませて、あたりをうかがうのだ。
実にたくさんの道が四方八方にめぐらされている。岩陰の巣穴、空を流れる気流、木から木へと架け渡された枝。もうどこかの国や街や人を探し求めたりしない。誰かに話しかけられたり、誰かに案内してもらったりすることも待ち望んでいない。ひとりきりで冒険へと乗り出し、隣接する世界へと踏み込んでいくのだ。コガネムシや蝿、あるいは蜘昧のところにちょっと立ち寄る。カモメの後を追って飛ぶ。多肉植物や小麦や稲のなかに入り込み、背の高い椰子のもとを訪れる。こんな風に身体を動かさず、ただ自分の皮膚と瞳と耳だけを頼りに、数々の大旅行をするのだ。息を吸うと、蜜の香りが、硝石の匂いが、饅えた葉の匂いがしてくる。大地からもうっと立ちのぼる温気やひんやりとした大空、そして肌をひりつかせる海の塩を感じる。遠くはない。未知の領域は、生まれ落ちたその日からずっと、自分のまわりに広がっていたのだ。ただ、いつのまにか自分がその場所から離れてしまっただけのこと。ほんのわずかに上へ、あるいは左にずれているだけなのに、それが無限の隔たりになっている。けれども今この瞬間、ほんのわずかのあいだだけでも、そのすぐそばまでやってきている。

ル・クレジオ「地上の見知らぬ少年」より

2010年7月14日 (水)

The recreation of the Global Tree of Life

Tree_of_life

Tree of Life(平凡社百科辞典 山形孝夫)

樹木は古くから信仰の対象となり、 いわゆる聖樹として崇拝されてきた。
そのうち、古代西アジアで発祥し、 樹木によって生命の源泉、人類の誕生を 象徴的に示す樹木崇拝の一表象を特に 生命の樹(木)と呼ぶことがある。

2010年7月13日 (火)

コンシャスコンバージェンスで生命の樹を再生する

コルマン博士は最新論文を発表した。今回は7月17日と18日に行われるコンシャスコンバージェンスの儀式の内容に関するものだ。

The recreation of the Global Tree of Life
 in the Conscious Convergence:
  コルマン博士最新論文
   『コンシャスコンバージェンスで生命の樹を再生する』
 Ancient traditions of our planet almost universally looked upon the four geographical directions as Sacred. The origin of this sacredness of the directions is that they since the beginning of time have played a role in the ongoing creation of our planet and its evolution of consciousness. Naturally then, many peoples all over the world have performed ceremonies to honor these four directions. The four directions were thought to be associated with different spiritual qualities and so were often each symbolized by a guardian angel as described for instance in the Book of Revelation. From many traditions, such as the Mayan, it is also clear that the four (and sometimes six, if “above” and “below” is included) directions emanate from the Tree of Life. The Tree of Life is the most widespread of all ancient myths, and it was seen as the center of the four directions. Examples of how the energies of the four directions were organized around a center we may find in the Medicine Wheels in the West or the Mandalas of the East.

地球上に存在したどの文化も、地理上の4つの方角を神聖なものと考えた。
方角が神聖である、という感覚は、
地球における意識の進化が始まってから、ずっと続いているのである。

そのため、あらゆる文化で、4つの方角を祝福するさまざまな儀式が執り行われた。
それぞれの方角は、それぞれ異なった精神的な特徴を表しているので、
たとえば「ヨハネの黙示録」のように、異なった象徴があてがわれた。

この4つの方角には、「上」と「下」が加わって6つになることもあるが、
いずれにせよ、古代マヤのように、
こうした方角は、すべて生命の樹から発生したと考えられた。

生命の樹は、あらゆる古代の神話に出てくる概念であり、
4つの方角の中心に位置しているとされた。

4つの方角が発散するエネルギーは、
西の文化のメディスンホイール(ネイティブアメリカン)や、
東の文化の曼陀羅が象徴している。

In the modern era the knowledge about the Tree of Life and the Four Sacred Directions has essentially disappeared and been replaced by a purely quantitative GPS system. While modern people typically acknowledge for instance cultural difference between the East and the West it is rare that they would see those as related to the Tree of Life. The result has been that many have become insensitive to the shifting energies of time and how these affect the evolution of humanity. Only some indigenous cultures have retained the tradition of the spiritual qualities of the four directions. Yet, in the Book of Revelation it is described how the new world emerging at the end of time will at its center have a Tree of Life that will nurture the inhabitants of this all year around. Maybe we are now in fact now beginning to see a return of this Tree of Life also in popular culture such as for instance in the movie Avatar.

近代になると、聖なる4つの方角の知識や生命の樹の知識は、完全に忘れ去られ、
4つの方角は、GPSのシステムが表示する、単なる量的な違いにすぎなくなった。

現代人は、東と西の文化の違いを認識するには、やぶさかではないが、
この違いが、生命の樹に関係している、と理解する人は、大変にまれである。

その結果、人々は、時代のエネルギーの移動と、
それが人間性の進化に及ぼす影響には、鈍感となってしまった。

いまでは、土着文化のいくつかが、方角の精神的な意味を記憶しているだけだ。
しかし、「ヨハネの黙示録」では、
時代の終わりに現れる、新しい世界の中心に、生命の樹が存在し、
それが人々を滋養する、と記載されている。

もしかしたら、いま「アバター」のような映画のような大衆文化で、
生命の樹の概念が復活しているのかもしれない。

 What then is the Tree of Life? It is hard to believe that a phenomenon that has been worshipped all over the world by almost all traditions would not be more than a myth or a symbol. It would seem that there has to be a reality behind it. This, I believe is an etheric three-dimensional scaffold from which all the energies that create the universe emanate. Yet, there is not just one Tree of Life. The Tree of Life is more like a nested hierarchy of holograms, and exists at several different connected levels of the universe that are in resonance with one another ultimately according to the principle As above-So below. The highest level is the cosmos, referred to as the Heart of the Heavens by the Maya, the second, lower, level is the galaxy, the third is the solar system, the fourth the Earth, the fifth the human beings (and all other organisms) themselves and then down to the level of the elementary particles. Each of these levels has a central axis, a Tree of Life, which is at the center of all of its energy grid systems (branches). On the level of our Earth, the Tree of Life is the Polar Axis* and since we ourselves are affected by the energies of the Mayan calendar through our resonance with the polarities that the Tree of Life generates it is now crucial to prepare for the onset of the ninth wave. To be able to do so I however believe that it will help if we are able to ceremonially recreate the Tree of Life after centuries of oblivion.

生命の樹とはなんであろうか?

世界中の文化では、生命の樹と関係する様々な現象が信仰の対象となっているが、
これらが、単なる神話や象徴であると考えることはできない。
こうしたものの背後には、明らかにある現実が存在していることは間違いない。

生命の樹とは、宇宙を形成するエネルギーを発散する3次元の舞台なのだ。
生命の樹が、ひとつだけあるとは限らない。
生命の樹は、ホログラムの階層のような構造になっており、
究極の原理にしたがって結び付いた、
それぞれの宇宙の異なった階層に複数存在するのである。

このもっとも高い階層は、マヤが『天国の心』と呼ぶ階層であり、
第2の階層は、銀河系のレベルであり、
第3のそれは太陽系である。
そして、第4のレベルは、地球、
最後の第5のレベルは、人間およびその他の生物だ。
その後は、分子のレベルまで下降する。

このすべての階層に、エネルギーの中心となる生命の樹が存在する。
地球のレベルでは、生命の樹は、極軸にあたる。

人間は、マヤカレンダーの影響を強く受けており、
生命の樹が作り出す、極の変化と共振している。

いまは、第9の波の到来に備えることが、もっとも大切なことである。
それを行うためには、われわれが、数世紀の忘却から目を覚まし、
生命の樹を復活させることが、とても重要になるのだ。

Our planet and its human cultures have thus emerged through the effects of the polarities of energies originating from the Tree of Life. The same can be said about the imbalance between male and female that has dominated for about 5000 years and it is not an accident that in the Judaeo-Christian creation story of the expulsion from the Garden of Eden, and the ensuing separation of the genders, the Tree of Life plays a crucial role. According to the Mayan calendar, which is based on the shifting polarities of the Tree of Life, we know however that these imbalances are now being rebalanced and will ultimately result in unity consciousness if our resonance with the Tree of Life is strong enough. These polarities are introduced along different perpendicular planes. One such plane is equatorial and separates the northern and southern hemispheres, another goes through Berlin, Rome and Cape Town and separates the western and eastern hemispheres of the planet and a third plane goes through Washington, DC and separates the front (Pacific) from the back (Europe/Africa) hemisphere of the planet. Through the influence of the Yin/Yang-polarities emanating from the Tree of Life the planet has thus evolved into a global brain, where the western hemisphere corresponds to the left brain half and the eastern to the right brain half.

地球と、そこに発生した文化は、
生命の樹から発生した、極性の異なるエネルギーの影響を強く受けている。

過去5000年間、男と女がアンバランスな関係にあったのも、この極性の影響であり、
また、この観点からいうなら、
エデンの園から放逐されて、男女が永遠に離れ離れになる神話に、
生命の樹は、決定的な役割を果たしているのも、偶然ではない。

生命の樹の極性転換に基づく、マヤカレンダーでは、
われわれが十分に、生命の樹と共振しているのならば、
このようなアンバランスな状態は、
再度、バランスの取れた状態へと、回復されることになっている。

このような極性は、地球を垂直に走っている。
そのひとつは、赤道にあって、北半球と南半球を分割し、
もうひとつは、ベルリン、ローマ、そしてケープタウンにあり、
西半球と東半球を分けている。
さらに、第3の線は、ワシントンにあり、
太平洋をヨーロッパとアフリカをから分けている。

生命の樹が発散する、陰と陽の極性のため、
地球では、西半球が左脳に対応し、東半球が右脳に対応する。

 Ideally, to recreate the Tree of Life of the planet we would thus like some people to have gathered to perform ceremonies at both the north and south poles, but since this does not seem practicable the North and South will be represented by gatherings in Scandinavia and South Africa, respectively. To recreate the global Tree of Life these gatherings will be complemented with gatherings on the equatorial plane in the West in Guatemala and in Singapore/Bali in the East. In each of these directions representatives of cultural traditions to whom the sacredness of the four directions have remained a living reality will be participating (Sami in the North, Chinese/Hindu in the East, Bushmen in the South and Maya in the West). On July the 18th at 7 am (pacific time, for other time zones see http://www.timeanddate.com/worldclock) people everywhere will thus have the possibility to connect with the gatherings in these node points for the four directions in a globally synchronized ceremony. Although the details will have to be developed locally it is recommended that part of the ceremony is about recreating the global Tree of Life and strengthening the relationship of the participants with this creative source. A second part may be about unifying the energies and peoples of the four directions. The Conscious Convergence is like setting up a base camp for the climb to the ninth wave and part of what you do in a base camp is to make sure that you are prepared. This is true also four the ceremony of the Sacred Directions. As the Ninth wave of the Mayan calendar will be activated on March 9, 2011 a new frequency of vibration and a new polarity of consciousness emanating from the Tree of Life will be introduced, which we need to be prepared for. The Conscious Convergence is meant for those wanting to be co-creators with the divine plan and so the days July 17-18 is nothing but a start point of a path directed towards unity consciousness and for this the recreation of our planetary Tree of Life plays a vital role (www.theconsciousconvergence.com).

生命の樹を再生するためには、
多くの人々が、北極と南極に集合することが理想的だが、これは物理的に難しい。
そのため、北は、スカンジナビア、そして南は、南アフリカに集合する。
さらに、これを補完するために、
赤道地域の西のガテマラと、東のシンガポールおよびバリに集合する。

これらの地域では、
まだ4つの方角の神聖性が残っている、伝統的文化の代表者が、参加する。
北では、サミ族、
東では、中国とヒンズーの諸部族、
南アフリカでは、ブッシュマン、
そして西では、マヤ族である。

7月18日、太平洋時間の午前7時には、世界中の人々は、
それぞれの方角の地域で行われている儀式と、シンクロすることができる。

儀式の詳細は、それぞれの地域では詰めねばならないが、
生命の樹を再生し、参加者と創造の源泉のつながりを強固にするための儀式は、
含められなければならない。

儀式の第2部は、4つの方角に住む人々と、
そのエネルギーの統合を強化することを目的にするのがよいだろう。

コンシャスコンバージェンスの儀式は、
第9の波の到来に準備するための、ベースキャンプを設置することである。
これは、4つの聖なる方角の儀式にも当てはまることだ。

2011年3月9日に、マヤカレンダーの第9の波(第9サイクル)が始まり、
生命の樹から、新しい極性とバイブレーションが発生するが、
われわれは、この開始に準備しなければならない。

コンシャスコンバージェンスは、
神的なプランの共同の創造者となろうとするものにとって意味のある機会であり、
したがって7月17日と18日は、意識の統一に向かう第一歩となるはずだ。
この意味で、生命の樹の再生は、大変に重要な意味を持つ。

Carl Johan Calleman
Seattle, July 5th (1 Ahau)
カール・ヨハン・コルマン
シアトル、7月5日(1アナウ)
Quoted from:
The recreation of the Global Tree of Life
in the Conscious Convergence http://www.theconsciousconvergence.com

ヤスの備忘録:コルマン博士最新論文翻訳
http://www.maya-portal.net
http://www.calleman.com

翻訳されたヤスさんへ感謝して

2010年7月12日 (月)

世界の四方位を意識する

「東西南北を歩めば、4大世界が知られるだろう。
前後左右の4方向を意識するのだ」
    
   
4面立体の氷上に立つエネルギッシュな「火」の男性原理、皇帝は、女帝の配偶者である。
揺るぎなき論理の数4で、組織を堅固にする。
四角は世界に対する緊張。
理性と意志の力と、母なる大地との結合が、確固たる世界を創造する。

「ペンギンタロット」解説 http://koinu.cside.com/456

    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

◇クライオンとハーモニックコンバージェンスの記述
http://www.ambassadorsoflight.net/jp/kryonwhatiskryon.html

アフリカの形と人

「何かが私にあたえられ、何かが取りもどされたのである。それは私の幼年時代には決定的に欠けているものである。すなわち父親がいたということ…/しかし始めてアフリカに着いたとき、私が受け取ったものはすべて覚えている。まことに強烈な自由、それで私の心が熱くなり、酔いしれたほど、私が苦痛なまでにその喜びを享受したほど強烈な自由。 私はエグゾティズムのことなどは言いたくない。子供たちはそんな悪習とは絶対に無関係であるからだ。というのも子供たちは人間たちや事物を通して何かを見るのではなく、まさに子供たち自身だけを見るからである。…」

「私が絶えずもどりたいと思いつづけているのはアフリカであり、私の子供のときの記憶である。私のもろもろの感情ともろもろの決意である。世界は変わる、確かにそうだが、かの地で丈高い草の平原のまんなか、サバンナの匂い、森林の鋭い音を運んでくる暑い風のなかに立って、唇に天空と雲の湿り気を感じている子供、あの子どもは今の私から大変遠く離れてしまっているので、いかなる物語、いかなる旅をもってしても、私がふたたび結びつくことは出来ないだろう。」

ル・クレジオ『アフリカのひと ―父の肖像』 菅野 昭正 (翻訳)

40877
THE FORM OF SHOCK IN AFRICA
「驚愕の造形:アフリカのかたち展」
2010年7月1日(木)ー8月31日(火)

アフリカにはさまざまな「かたち」があります。それは、感情を素直に表現した根源的な造形であり、それらは身の回りにある道具、椅子、枕、楽器や布地などあらゆるものに反映されていて魅力的です。

〒408-0036 山梨県北杜市長坂町中丸1712-7
アフリカンアートミュージアム
http://africanartmuseum.jp/

Af2010

女系の先祖を辿る。母親から祖母へ。祖母から曾祖母へと。
するとどこにたどり着くのでしょう?
地球上の全人類のルーツは、たった一人の女性に辿りつく。
私達のDNAは15万年前、共通の女性をルーツに持つといわれています。
そして、アフリカは「人類の故郷」だと。

生命の木=人類の故郷

2010年7月11日 (日)

若林 奮 Dog Field DRAWING 1980-1992

Dog_field_drawing

Underwood
国内では唯一1997年に高知県立美術館で展示された大作の彫刻「Dog Field I、Dog Field II (1992)」、
また同年作「The First White Core II」さらに未発表エスキースや小品。そして1980年から1992年までの、
若林奮が日々描き続けたドローイング約200点(サルファードローイングを含む) を展示する。
2005年〈若林奮 くるみの樹 DRAWING 1999-2003〉、2007年〈若林奮 DAISY 1993-1998〉につづく、
多摩美術大学若林奮研究会企画による第3回展。

多摩美術大学美術館
会期:2010年6月30日[水] → 7月25日[日] 
http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/default.htm

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若林奮 Isamu WAKABAYASHI
◆1936年東京生まれ。59年東京芸術大学卒業。62年二科展で金賞。67年第2回現代日本彫刻展で受賞。80,86年ヴェネツィア・ビエンナーレに出品。87年東京国立近代美術館・京都国立近代美術館で[今日の作家 若林奮展]を開催。96年中原悌二郎賞受賞。99年多摩美術大学教授。鉄や銅、鉛などの素材を使い、深い自然観に基づく思索的な作品を制作した。2003年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。同年10月に永逝。 
http://www.tokinowasuremono.com/artist-b28-wakabayashi/index.html

「セブンローズ」とは何を示しているのか

井上ひさし「東京セブンローズ」
「あるとき文部省を辞めた人が神田の古本屋にやってきた。それが占領軍のローマ字化計画に関する秘密資料だった。われわれの世代は軍国主義の大きな流れにさらされ、その後、今度はローマ字旋風に巻き込まれた。どうしてこうも右往左往しなければならないのか。手にいれた資料で『ああそうだったのか』と分かった。それでどうしても書きたいと思った」
井上ひさしさんが『東京セブンローズ』を書いたのは豊かな表記法のある言葉へ想いだった。作品はすべて旧字、旧仮名で書かれて、読み進むうちに表記法も魅力となっていく。

77rose GHQの日本語簡略化担当官が「きみたち日本人のためを思って」とローマ字化を押し付けるのだが、主人公の団扇屋は反対した。文字政策、言語政策というものを動かしてほしくない。「一生懸命に生きているうちに自然と思想犯になってしまった」占領目的阻害の疑いで三度思想犯として逮捕される。
「こんなに簡單に人間の考へが變へられるといふなら、なぜ娘が燒夷彈の直撃を喰らふ前に變へてくれなかつたのだ」と何度留置場に入れられれば気が済むことやら。そして「東京セブンローズ」と呼ばれる七人の高級娼婦ふたりは団扇屋の娘なのだが米軍高官を手玉にとっていくのだった。「セブンローズ」とは何を示しているのか驚きと笑いが仕掛けられている。

●井上ひさし「東京セブンローズ」を巡る
昭和20年当時の東京とその近郊がよく書かれており何回読み直しても面白い長編小説。
主人公は「本郷区根津宮永町三十五番地。団扇職人兼団扇店経営。現在は請材料不足のため無職。」、と書かれており、俗にいうと根津の団扇屋なのです。この主人公は山中信介53歳で、昭和20年4月から昭和21年4月までの一年間を日記風に書いています。
http://www.tokyo-kurenaidan.com/inoue-seven1.htm

2010年7月10日 (土)

つりたくにこ 1947~1985

NHKドラマ「ゲゲゲの女房」で少女マンガ家の卵として登場する「河合はるこ」は、若くして亡くなったマンガ家のつりたくにこさんがモデルではないかと話題になっている。

「ガロ」に先鋭的な作品を発表した、非少女漫画の女性漫画家の先駆者。つりたくにこさんは14歳の時に貸本雑誌「街」で入選。高校卒業と同時に上京し、1965年「ガロ」でデビュー。
週刊誌で大忙しの水木プロダクションを設立して、つげ義春や池上遼一などの漫画家さんたちとアシスタントとして短期間働いて背景などを手掛けました。
Kanatahe Garo

女性としてはめずらしく観念的で独創性にとんだ作品を描いていました。萩尾望都が影響うけた岡田史子が登場する以前のこと。当時は強烈な印象を与えた前衛マンガ群を忘れられない人も全国にたくさんいたと思う。
作品集「六の宮姫子の悲劇」刊行を機に、再び活動を開始しますが81年を最後に漫画から身を引きます。闘病生活に入るも85年37歳の若さでこの世を去りました。「ガロ」には48本の短編を残した。華やかな少女漫画の世界ではなく「ガロ」という雑誌を選んだのも、女性漫画家としては異端児だった。

岡田史子とつりたくにこ
http://homepage1.nifty.com/aochanworld/book.cover3.html

1965年
「人々の埋葬、神々の話」(8p)「ガロ」9月号
1966年
「風とともに去りぬ」(7p)「ガロ」3月号
「狭き門、天国と地獄」(18p)「ガロ」4月号
「福の神」(23p)「ガロ」5月号
「レ・ミゼラブル」(11p)「ガロ」7月号
「所行無常有響」(15p)「ガロ」8月号
「ナンセンス」(16p)「ガロ」10月号
「女」(24p)「ガロ」11月号
「こんな話」(17p)「ガロ」12月号
「星のかけら」(41p)「風車」27号はざまくにこ
「宇宙人ペロ」(8p)「別冊少女フレンド」10~12月号はざまくにこ
「星からのお客さま」(341p)「ひまわりブック」はざまくにこ
「アコと三人のお客さま」(42p)「風車」60号はざまくにこ
1967年
「アンチ」(12p)「ガロ」2月号
「生きるための闘争」(12p)「ガロ」3月号
「あがき」(10p)「ガロ」4月号
「ジンロク」(16p)「ガロ」7月号
「雪の降る日」(349p)「ひまわりブック」はざまくにこ
「風船の旅」(357p)「ひまわりブック」はざまくにこ
「赤い花」(362p)「ひまわりブック」はざまくにこ
「若い仲間たち」(347p)「ひまわりブック」はざまくにこ
「六の宮姫子の悲劇」(15p)ガロ8月号 
「それから、続・李さん一家」(12p)ガロ9月号つぎ宛春
「栄光への脱出」(19p)ガロ10月号
「狂人日記」(16p)ガロ11月号
1968年
「マダムハルコ1・悪徳の不幸」(26p)ガロ2月号
「マダムハルコ2・美徳の栄え」(24p)ガロ3月号
「マダムハルコ3・宇宙人国旅行記」(35p)ガロ5月号
「李さん一族」(8p)未発表作品集「彼方へ」

1969年
「音」(13p)ガロ3月号
「溝」(15p)ガロ6月号
「壮烈無土国血戦記・上」(24p)7月号 原作・二宮修子
「壮烈無土国血戦記・下」(32p)ガロ8月号 原作・二宮修子
「住人」(22p)未発表作品集「彼方へ」 柚木直志
「無題」(16p・未完)未発表作品集「彼方へ」
1970年
「アルマジロ」(13p)「ガロ」1月号
「災難(16p)」「ガロ」7月号
「彼等」(49p)「ガロ」増刊つりたくにこ特集号
1971年
「スケッチ」(12p)「ガロ」8月号
「ジャムの壺」(19p)「ガロ」12月号
1972年
「彼方へ」(42p・未完) 未発表作品集「彼方へ」
1974年
「僕の妻はアクロバットをやっている」(14p)「ガロ」4月号
「ロビンソンクルーソーの七度目の漂流」(13p)「ガロ」5月号
「MONEY」(18p)「ガロ」7月号
「憂子の日々」(16p)「ガロ」10月号
「空は青空雲一つ」(7p)「ガロ」11月号
1975年
「MAX」(26p)「ガロ」1月号
1976年
「トントンお姉さん…」(10p)「ガロ」12月号
1979年
「墓」(2p)「ガロ」4月号
「巡礼」(9p)「ガロ」6月号
「夜が…」(8p)「ガロ」7月号
「ある亀の話」(8p)「ガロ」8月号
「住人」(29p)「ガロ」10月号
1980年
「フライト」(24p)「ヤングジャンプ」3月6日号 風木繭
「おにごっこ」(17p)「ガロ」7月号
「海蛇と北斗七星」(12p)「ガロ」12月号
1981年
「アール」(8p)「ガロ」2月・3月号
「ディオゲネス」(19p)「ガロ」4月号
「極寒」(22p)「ガロ」5月号
「達人」(4p)「ガロ」7月号
「帰路」(7p)「ガロ」11月号

残念ながら2001年の「彼方へ つりたくにこ未発表作品集(限定1000部)」以降、彼女の作品は出版されていません。 しかし「ゲゲゲの女房」が始まってから復刊のご要望が日に日に高まってきた、故・つりたくにこ氏の作品集を急遽発売することが決定!したという。青林工藝舎では、つりたくにこさんの作品集「フライト」を編集中だそうです。

「私にはマンガしかない」 1965年、高校在学時に創刊間もない『ガロ』(青林堂)最初の新人としてデビュー、SFショートショートを経て60年代の時代風俗を捉え、シュール・レアリズムに接近、しかしその後、不治の難病SLE(全身性エリテマトーデス)を発病。37歳の若さで早逝した著者のデビュー作から最晩年の作品群までを収録。巻末には解題に加え、詳細な「つりたくにこ年譜」を付す。


青林工藝舎「アックス」編集部だより
http://seirinkogeisha.sblo.jp/article/39542782.html

つりたくにこ記念文書館
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/3150/tsuritakuniko.html

少女マンガについて私が知っている二、三の事がら
http://homepage3.nifty.com/Noah/shojocmx.htm

『借りぐらしのアリエッティ』

2010年7月17日公開。
P1000996

原作:メアリー・ノートン『床下の小人たち』(原題:The Borrowers)
企画・脚本:宮崎駿
脚本:丹羽圭子
音楽:セシル・コルベル
プロデューサー:鈴木敏夫
制作:星野康二
監督:米林宏昌
作画監督:賀川愛・山下明彦
美術監督:武重洋二・吉田昇
色指定:森奈緒美
映像演出:奥井敦
音響演出・整音:笠松広司
アフレコ演出:木村絵理子
製作担当:奥田誠治・福山亮一・藤巻直哉
特別協賛:MS&ADホールディングス
特別協力:ローソン・読売新聞
配給:東宝

『借りぐらしのアリエッティ』公式サイト
http://www.karigurashi.jp/index.html

「アリエッティ」新たに場面写真公開 前売券は「ポニョ」の3倍
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_arrietty_20100622a.htm

P1000999

ジブリ映画といえば世界的に評価されている作品が多い。
そんなジブリ独特「お約束」シーンや設定がけっこうあるようで、掲示板に書き込んでいる。

ジブリ映画お約束パターン。
「走るのがやたら速い」「古い言い伝えがある」「なんでも愛で片付ける」「感情たかぶると髪の毛ボゥワッってなる」「やたら味のある婆ちゃんが出てくる」「嬉しいと目がギラギラする」「空中は平泳ぎで対空、または滑空する」「感情が高ぶると、たいてい重力が1/100くらいになる」「情報収集は基本ジジイババアから」、「最後全部ぶっ壊れて終わる」などなどがある。。

多かったのは「食べ物がめっちゃうまそう」「食い物がうまそう」「食べ物がいちいちおいしそう」「飯がうまそう。見たあと腹が減る」という食べ物に関して。ジブリの料理に対する演出表現能力が優れているというべきだろう。

2010年7月 9日 (金)

『借りぐらしのアリエッティ』ミニ本

7月17日に公開するスタジオジブリの映画『借りぐらしのアリエッティ』の前売り券の販売実績が好調なようだ。前売り券は前作『崖の上のポニョ』に対し三倍以上を記録している。借りぐらしのアリエッティの主人公について、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「対極に見えながらナウシカと同じように時代が必要とするキャラクター」とコメントした。

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劇場で前売券を買うと、アリエッティミニ本がついてくるのです。
これが小さい絵本ながら、98頁もあってキャラクターや設定がたくさん掲載されているのだ。
キャラクターが出来るまでのイメージボードを収録した
「アリエッティ ミニ本」は売切れる場合もあり詳しくは劇場までお問い合わせくださいとのこと。

http://www.karigurashi.jp/index.html

2010年7月 8日 (木)

「金狼」 久生十蘭

未知の人物から「遺産相続の通知」なる手紙を受け取った男女五人──酒場「那覇」に集まったが、酒場の主人・絲満(いとまん)が殺害された事件に巻き込まれ、容疑者にされてしまう。

「……あの<遺産相続の通知>は捜査の方針を混乱させる目的で計画されたトリックだということは、いうまでもありません。あの通知で何人かの人間を殺人の現場へよびよせ、否応なしに殺人事件の渦中へひきずりこんでしまう。それで情況を複雑にし、自分の犯跡を曖昧化し、うまくいったら、自分の罪を未知の人間に転嫁させようという目的のトリックなのですね。……いうまでもなく、<通知>を出した告知人がすなわち絲満を殺した犯人なのですが、そういう場合、その人物は、かならず、その現場へやって来てるものなのです。効果の程度を知っておくことが絶対に必要だからです。……だから、犯人はあの朝<那覇>へ集った五人のうちのだれかだと言えるのです」

お互いに過去の秘密を隠したまま結婚し、お互いに相手のことを犯人だと思い込んでいる久我と葵。検挙の手が迫り来る中、逃避行を決意した二人の運命は…。

「……ただ、たったひとつ情けなく思うのは、あたしたちが過去を偽って結びついていることです。告白し合う機会を、二人ながら、永久に失ってしまいました。互いの胸に秘密を抱きながら、これからいく年も幾年も生活してゆかなければならない。悲しいことだが、しかし耐えてゆくより仕様がないのでしょう。……たぶん、これが二人の宿命なのです……」

強盗殺人事件の真相を描いた推理だけでなく、都会の孤独が結びつけた男女のはかないラブストーリー。犯人に利用されて久我を一途に恋する少女・鶴、完全犯罪が成立してしまう結末と相成って悲壮感をさそう。

青空文庫 「金狼」.久生十蘭
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46148.html.

2010年7月 7日 (水)

『横尾忠則全ポスター展』

2010年7月13日(火)~2010年9月12日(日)
グラフィック・デザイナーとして、ポスターからイラストレーション、ブックデザインなど印刷メディアへと展開して、版画や絵画や映画といった芸術分野にまで広がった横尾忠則の世界。
常に時代の先端的なイメージの創出と、独自の斬新な想像力に満ちあふれたものであった活動の足跡。
今回の展覧会は横尾さんが初めてポスターを手がけた1950年代から、現在に至る約60年間に制作された全ポスター約800点を一堂に展示する画期的な個展となる。

Yokootadanori

国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_beginning_yokoo.html

夏休みはわくわく阪神です。

2010年7月 6日 (火)

「会田誠+天明屋尚+山口晃」の展覧会

タイトル「誠がいく、尚がいく、晃がいく ― ミヅマ三人衆ジャパンを斬る ―」
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色々と物議を醸したという前回のカオスラウンジより一転、あたかも平静を取り戻したかのように展示されているのは、押しも押されぬ「現代日本の傑出したアーティスト」
会田、天明屋、山口の近作群、計18点。
会田誠+山口晃は上野の森美術館での二人展の記憶もまだ新しいところで、天明屋の加わった豪華な空間は見応え十分ではないでしょうか。荘厳な趣きさえたたえる会田の「ジューサーミキサー」(2001)を背景に、山口のメカ武者が事細かに描かれた「九相圓」(2003)の並ぶ様は絶好調なる展覧会。
三人三様、時に挑発的、挑戦的な作品は、我々の社会や時代、歴史認識、あるいは美術の制度、美術業界といったものに対して、鋭い刃を突きつけます。圧倒的な表現で、ただ美しいだけではない美術の側面を、人間の姿を見せつけるのです。

http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/4eec47b33ddc8279ad21f46716f1f60b

場所:高橋コレクション日比谷
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井ビルディング1階
会期:2010年8月8日(日)まで
http://www.takahashi-collection.com/exhi/exhi.html

アートで候。会田誠 山口晃 展
http://koinu2005.seesaa.net/article/42336310.html
上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org 
公式ブログ http://aida-yamaguchi.iza.ne.jp/

さかざきちはる・夏のちいさな展示

7/10(土)~7/31(土)有隣堂アトレ恵比寿店
http://www.yurindo.co.jp/shop/atreebisu.html

Sakazaki_2010summer1

☆ 「ペンギンの学校」シリーズが初お目見えします。
陶器の二段重で「学校」を、また正方角皿で「校庭」を表現しました。
見る楽しさ、組み合わせる楽しさ、並べる楽しさ使う楽しさを味わっていただける素晴らしい作品です。

☆ 額付き原画・プリント画では
2010さかざきちはる展でご好評だったものを数種セレクト。
プリント画には新作を一種加えます。

☆ 木製品はキュートで可愛いイラスト入りのキューブ型のペンスタンドやスタンプスタンドが出ます。
テープカッターは、流行りのマスキングテープにも対応するサイズ。

☆ 封筒を充実。
レポートパッドに合わせた封筒とミニメッセージカード用の封筒を作ることにしました。

☆ 陶器・角小皿(大)は「ペンギンの世界旅行シリーズNo.2」
NO.1東京に続く、NO.2は何処?

<さかざきちはるさんのHP> (外部リンク)
http://sakazakichiharu.com/

2010年7月 5日 (月)

『川は静かに流れ』ジョン・ハート(ハヤカワ・ミステリ文庫)

「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」
殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人である女性警官、そして新たなる殺人事件だった。

Downriver 

故郷のノースカロライナ州へは、二度と戻ってくるまい、と思っていた。この五年間、僕は父とひとことも言葉をかわしていない。しかし、僕に非はないのだ。
 三十六時間一睡もせず、かれこれ十時間も運転を続けていた。無罪判決を受けて出ていったとはいえ、誰もが僕を疑っていた。継母の証言があったからだ。
 レッド・ウォーター農場の北端に接するヤドキン川を見下ろす位置に立つと、苦い思いが湧き起こってくる。川と農場と、家族に囲まれて過ごした少年時代はあの事件で一変してしまったのだ。
 父に勘当され、恋人を残して出ていったとき、決意は固かったが、親友だったダニー・フェイスが電話をよこし「どうしても相談したいことがある、帰ってきてくれ」と言ってきた。一旦は断ったものの、僕は急に堪えられなくなったのだった。

原子力発電所の開発計画による土地の買収が絡んで、この土地には賛否の対立が起きていた。大口の土地所有者で唯一反対していたのが父親だった。少年時代の想い出が残る川と農場を守りたいという思いは、アダムも父親と同じだったが…。
 
 「人間とはそういうものだ。さっさと決めつけ、いつまでもねちねちと覚えている。」
 「歳を取れば取るほど背負うものが増える。押しつぶされるほどの重荷がな。」
 「人生は苛酷だ。…いろいろ大変だぞ。いいことも悪いことも、そのあとのことも。」

 5年前の事件以後もかさぶたのまま残ってしまった傷跡をさらにほじくり返すかのように、家族や友人たちは新しい事件を追う途上で鋭く切り結んでくる。既に生きることに疲れてしまった人々をさらに完膚無きまでに打ちのめす新たな事件の数々。

 それでもアダムの元恋人ロビンは語る。
 「人生は短いのよ、アダム。心から大切だと思える人にはそうたくさん出会えない。だから、出会えた人を手放さないためには、どんなことでもするべきよ。」
 「なんの話だ?」と訝るアダム。
 「人間は誰でも過ちを犯すと言っているの。」 

心の真ん中を流れるのは「川」それぞれ悲しい物語を持っている。罪悪感や欺瞞、愛情、正義を、広い農場を所有する資産家の父親との葛藤として描かれる。著者みずからが「家族をめぐる物語」であると記す。
しかし緻密なプロットのミステリで、過去と現在それぞれの殺人事件だけでなく、母の自殺や秘められた謎が、家族の物語と奥深く結びついている。
2008年度エドガー賞(長編)

『ラスト・チャイルド』ジョン・ハート(ハヤカワ・ミステリ文庫)

英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞受賞作。

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十三歳の少年ジョニーは、犯罪歴のある近隣の住人たちを日々監視していた。彼は、一年前に誘拐された双子の妹アリッサの行方を探しているのだ。美しい少女だった妹は何者かに連れ去られたが、警察はいまだ何の手がかりも発見できずにいた。ジョニーの父親も、娘が誘拐されてまもなく謎の失踪を遂げていた。母親は薬物に溺れるようになり、少年の家族は完全に崩壊していた。ジョニーは学校を頻繁にさぼり、昼夜を問わない危険な調査にのめり込んだ。ただひたすら、妹の無事と家族の再生を願って―

「あの子を見つけた」大怪我を負った男はジョニーに告げた。「やつが戻ってくる。逃げろ」少年は全速力で駆けた。男の正体は分からない。だがきっと妹を発見したのだ。アリッサは生きているのだ。ジョニーはそう確信する。一方、刑事ハントは事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚を追っていた。この巨人の周辺からは、数々の死体が…。ミステリ界の新帝王が放つ傑作長篇。

早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。
同じ内容のものが同時に発売されている。

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ジョン・ハート(John Hart) 
公式サイト http://www.johnhartfiction.com/
 1965年、ノース・カロライナ州ダラムに生まれ、現在も同州に在住。幼少期を本書の舞台となったローワン郡で過ごす。デイヴィッドソン・カレッジでフランス文学、その後大学院にて会計学と法学の学位を取得した。会計、株式仲買人、刑事弁護などさまざまな分野で活躍したが、やがて職を辞し、作家を志す。一年間図書館にこもって執筆した『キングの死』が、デビュー作とは思えない高いクオリティが多くの出版社に注目され、争奪戦が勃発。発売後も全米各紙誌で絶賛され、新人としては異例のセールスを記録した。

Novels 著作リスト
The King of Lies (2006)『キングの死』
Down River (2007)『川は静かに流れ』
The Last Child (2009『ラスト・チャイルド』
The Iron House (2010)

2010年7月 4日 (日)

久生十蘭 水草

水草
久生十蘭

 朝の十時ごろ、俳友の国手石亭(ドクトルせきてい)が葱(ねぎ)とビールをさげてやってきた。
「へんな顔をしていますね。どうしました」
「田阪(たさか)で池の水を落とすのが耳について眠れない。もう三晩になる」
「あれにはわたしもやられました。池を乾して畑にするんだそうです」
「それはいいが、そのビールはなんだね」
「あい鴨で一杯やろうというのです。尤もあひるはこれからひねりに行くのですが」
 田阪のあひるが水門をぬけてきて畑を荒してしようがないから、おびきだしてひねってしまうというはなしなのである。
 石亭は田阪の一人娘とむずかしい仲になっていて、娘の継母が二人をこっそり庭で逢わせたりしていたということだったが、復員してくるとすっかり風向きがかわり、娘を隠したとか逃したとか、そういう噂をよそからきいていた。そんな鬱憤も大いに手伝っているのだと察した。
「釣針に泥鰌(どじょう)をつけておびきよせましてね、その場で手術刀(メス)で処理してしまうんです。中支ではよくやりましたよ」
 そんなことをいいつつ尻はしょりをして出かけて行ったが、なかなか帰ってこない。
 きのう田阪の女中が来て、誰かあひるを殺して藪の中におしこんでありましたんですがもしお気持がわるくありませんでしたらといって、大きな手羽(てば)をひとつ置いて行った。きのう誰かにやられ、きょうまた石亭にしめられたのでは田阪のあひるも楽じゃないなどとかんがえているところへ、石亭がへんにぶらりとしたようすで帰ってきて、手に握っていたものを縁の端へ置いた。髪毛(かみのけ)が毬(まり)のようにくぐまった無気味なものである。
「それはなんだね」
「こんなものがあひるの胃袋から出てきたんです。まあ、見ていてごらんなさい」
 石亭はひきつったような笑いかたをするともさもさを指でかいさぐって小さな翡翠(ひすい)の耳飾をつまみだした。
「これはヒサ子の耳飾ですから、髪毛もたぶんヒサ子のでしょう。継母がヒサ子を殺して池へ沈めたのを、あひるが突つきちらしてこれが胃の中に残ったというわけです」
「えらいことをいいだしたね」
「いや、そういえば思いあたることがあるんです。二た月ほど前、継母が疲れてこまるといってポリモス錠をとりにきましたが、あいつは新薬マニアですから、ポリモス錠の亜砒酸をどう使うかぐらいのことはちゃんと心得ているんですよ」
 あひるが人間を食うかどうか、それもすこぶるあやしい話だが、死体を池へ沈めたものなら池を乾したりするはずがない。このごろ調子がおかしいと思っていたがだいぶいけないらしいと、それとなく顔をながめているうちに、最近の石亭の一句がこころにうかんだ。
「水草の冷えたるままを夏枕(なつまくら)」
 ふと、みょうな気あたりがしてたずねてみた。
「田阪ではあひるをたくさん飼ってるの」
「いいえ、一羽です。あいつもその一羽のあひるから足がつくとは思わなかったでしょう。よく出来ていますよ。理というのはなかなか油断のならんものですね」
「おそろしいもんだね」
 これで石亭が自白したようなものだと思うと、暗い水草を枕にしてひっそりと横たわっている娘の幽艶な死顔がありありと眼に見えてきた。

(〈宝石〉昭和二十二年一月号発表)

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2010年7月 3日 (土)

「長崎の化石は草食恐竜」古代人は恐竜も飼っていた

「長崎の化石は草食恐竜」大腿骨の一部と確認
福井県立恐竜博物館(勝山市村岡町寺尾)は2日、長崎市で発見された約8400万年前(白亜紀後期)のものとみられる化石1点が草食恐竜「ハドロサウルス類」の大腿骨の一部だったと発表した。同博物館の研究員が2004年に発掘。他施設で保管されていたが、昨年6月から同博物館で岩石を取り除くクリーニング作業を行い、化石の種類や部位などを調べていた。長崎県内で恐竜の化石が発見されたのは初めてという。
化石は幅28センチ、長さ30センチ。左大腿骨の一部で、ひざの関節にあたる部分。関節の溝の形状から、ハドロサウルス類と特定した。骨から推定される全長は約10メートルで、同類としては大きめという。

(2010年7月3日  読売新聞)
化石は福井県立恐竜博物館で8月31日まで展示される。
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

もともと恐竜は木の葉や枝や根や幹の皮などを食べていたという。
「草食恐竜」というよりも「植物食恐竜」にふさわしい。
恐竜には竜盤類と鳥盤類というものがあって、鳥類には肉食がいない。
竜盤類には肉食と竜脚類という植物食の巨大な首の長い恐竜が含まれてもいる。ジュラ紀という地質時代は暖かい時代で、シダやソテツなどの植物を食べる恐竜がたくさんいた。鳥盤類の多くは白亜紀後期に植物食の恐竜として繁殖していった。
古代人はそれら巨大恐竜たちをペットとして共存していたという。
当時の地球では重力が少なく、人の背丈は3メートル前後で恐竜も飼っていたらしい。
これは天文学者の木内鶴彦さんの話なのだが、草食恐竜の化石発掘によって現実性をおびている。

神話と未来の時よりの視点「自然循環システム」 http://hello.ap.teacup.com/koinu/968.html
「人類の誕生と歴史」 http://hello.ap.teacup.com/applet/koinu/20100225/archive

久生十蘭すごすぎ

ジュンク堂の本店を散策していたら久生十蘭の文庫がならんでいた。学生時代に手放した三一書房の「久生十蘭全集」から、デジタル選集できないものかと物色していたので、下記の文庫二冊が決定的ジュラネスクだ。久生十蘭短篇選 (岩波文庫)は見事すぎて眩しいほどである。

■久生十蘭ジュラネスク (河出文庫)
「小説というものが、無から有を生ぜしめる一種の手品だとすれば、まさに久生十蘭の短篇こそ、それだという気がする」と澁澤龍彦が評した文体の魔術師の、絢爛耽美なめくるめく綺想の世界。

【収録作品】
「生霊」「南部の鼻曲り」「葡萄蔓の束」「無惨やな」「遣米日記」「藤九郎の島」「美国横断鉄路」「影の人」「その後」「死亡通知」

全10編、現在文庫や単行本で読めないものばかり。去年に出た岩波文庫版の短編集に引き続き、こんな文庫本が出るのはうれしい。どの小説も完成度が高くて推敲の鬼が磨いた久生十蘭の珠玉傑作集である。

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■久生十蘭短篇選 (岩波文庫)
この岩波文庫版が出るまでにも久生十蘭関連は、ちくま文庫、創元推理文庫、講談社文芸文庫などが文庫でそろっている。だが推敲の多い久生十蘭は全集とは違う掲載発表時の小説原稿のまま収録されている。編者の川崎賢子さんの判断と切り口は正しいように感じた。

「黄泉から」渡仏経験を持つ青年が、戦後の日本で画商を営みながら虚無的に生きている。たった一人の腹違いの妹の消息を伝えに来た若い女性がいて清冽な最期を知らされる。短編の極意が堪能できる。 そして「予言」「鶴鍋」「無月物語」は緊密な構成と文体舞踏で、十蘭の世界へ引きずり込んでいく。
俳友二人が鶴を鍋にして食おうと、通人の豪邸の庭に忍び込む筋立ての「鶴鍋」も、法螺話に幻想を織り交ぜて、洋行経験を持つ通人を登場させることで人情話ふうに物語を収斂させていく。絶品は「無月物語」に尽きる。妻子を顧みず悪行を繰り返す王朝の男、我が娘を犯してしまう。
「泰文はでたらめな箴言に勿体をつけるつもりか、拍手をうって拝んだり、御幣で娘の腹を撫でたり、たわけのかぎりをつくしていたが、おいおい夏がかってくると、素ッ裸で邸じゅうを横行し、泉水で水を浴びてはすぐ二階へ上って行ったりした。泰文はよほどの善根をほどこしている気でもいるらしく、いつもニコニコと上機嫌だったが、だんだん図に乗って、たぶん邪悪な興味から、裸の花世を葵ノ壺へ連れて行き、菊燈台の灯をかきたてて自分と娘のすることを現在の継母にちくいち見物させるようなことまでした」 緊張感のある文章で繰り広げられる凄まじい人間の生の描写。悪意の前に、善意はほとんど効力を持たないことを示す。現在のミステリィーやファンタジーノベルにはありえない無から有を生ぜしめる凄過ぎの世界が満喫できる。

作家別作品リスト 久生十蘭
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1224.html

「肌色の月」久生十蘭
http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-7964.html

映画「肌色の月」(1957):監督:杉江敏男 製作:山崎喜暉 原作:久生十蘭 脚本:長谷川公之 撮影:完倉泰一 美術:北辰雄 音楽:神津善行 出演:乙羽信子:石浜朗:淡路恵子.

2010年7月 1日 (木)

人はこの世に在るあいだに

故に死するといふことは  物質的の形体の死滅をいふに過ぎずして
自已本来の生命を        決して失ふものならず
再び神の意志に由り      現世に生まれ来る時は
以前の記憶の一切は    忘却さるるものなれど
こは刑罰の一種にて    如何ともする術はなし
一度霊界へ復活し     またもや娑婆に生まるるは
神霊界より見る時は      すべて不幸の身魂なり
人は現世に在る間に      五倫五常の道を踏み
神を敬ひ世を救ひ        神の御子たる天職を
つくしおかねば死して後  中有界に踏み迷ひ
あるひは根底の地獄道   種々《いろいろ》雑多の苦しみを
受くるものぞと覚悟して  真の神を信仰し
善を行ひ美を尽      人の人たる本分を
力かぎりに努めつつ    永遠無窮の天国へ
楽しく上り進み行く    用意を怠ることなかれ
顕幽一致 生死不二    軽生重死も道ならず
重生軽死また悪し     刹那 刹那に身魂《しんこん》を
研き清めて神界と     現実界の万物の
大経綸の神業に      尽くせよつくせよ惟神
神のまにまに述べておく。

「如意宝珠寅」 跋文

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羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
フォト

22カードの意味

  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

オンライン状態

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。