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2010年7月19日 (月)

新しい作品を電子書籍のみで販売

電子書籍端末の登場以来、出版業界のお偉方は最悪の事態が生じることを恐れている。大物作家が電子書籍の販売会社と直接契約を結ぶようになり、仲介役となる出版会社を不要な存在としてしまうことだ。

作家の村上龍が紙の書籍に先駆けて、「iPad(アイパッド)」向けに独占的に配信することを計画している。最新の長編小説『歌うクジラ』は、ソフトウエア会社と協力し電子書籍として最初に発売する。電子書籍には、映像や音楽家の坂本龍一氏が作曲する楽曲なども盛り込まれる。

Ipad2010

アマゾンは電子書籍事業で大きな成果を達成した。最近までは成功を収めた作家による、比較的古い作品の電子書籍化が一般的であった。遺作管理者も比較的古い作品の電子書籍版の販売権をアマゾンに移転している。

だが新しい作品を電子書籍のみで販売するという村上龍の計画は、基本的に出版サイクルから既存の出版社を完全に外すことになる。『歌うクジラ』を連載していた講談社は、ハードカバーの出版を村上氏側と協議中としているが詳細は未定。

出版社による仲介が不要になれば、理論上、作家はこれまでよりもずっと多くの印税を手にすることになる。当初の販売目標を電子書籍の開発コストが回収できる5000ダウンロードとして、アップルが販売を承認すれば、収入の30%を手数料としてアップルに支払い、残りを村上氏、坂本氏、ソフトウエア会社で分配することになる。実利は作り手へ。これは是非とも発展的に成功してほしい。

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羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。