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2010年8月27日 (金)

至高の双神格

インドのヴェーダ神話に現れる至高の双神格ミトラ=ヴァルナについて

ローマ神話の双面神ヤヌスなどを引き合いに出し、ミトラ=ヴァルナから分離独立した神ミトラが仏教に取り入れられて弥勒となったという。
ペルシャでは善神マズダと悪神アングラ・マイニュの「仲保者」とみなされ、さらに一世紀末頃のローマではミトラスの名で「不敗の神、太陽神」として崇拝された。

 ペルシャとローマにあったミトラ崇拝の集団の東アジア遠征が、六世紀の新羅における弥勒崇拝の集団であり、飛騨の宿儺(すくな)は新羅系の勢力から弥勒=ミトラとして祭られたのではないかと推測されている。
日本書紀に出てくる「両面宿儺」はその名通りの容姿。異形にして身の丈一丈、躯は一つにして両面、四手四足、50人力の怪力は、超越した業と武勇の比喩とされている。神祭りの司祭者として、飛騨から美濃に及ぶ地域を統率し、農耕の指導者としても偉業を成したと伝えられる。「実は仏が姿を変えて理由あって現れたのだ」荒ぶる異形の山の神というのは、修験者が信仰する存在であった。

 弥勒=ミトラ信仰では東北という方位が重要視されており、位山のピラミッドといわれた巨石群はその信仰の担い手たちにより方位計測に用いられた。

32266974 Sukuna

参考
「両面の鬼神―飛騨の宿儺伝承の謎」
飛騨の両面宿儺と紀伊の両面埴輪がきりひらく東アジア史への新視点。史料そしてミステリー。和歌山市の前方後円墳から「顔が二つある人物埴輪」が出土した。一方、岐阜県高山市の善久寺には異形の仏像「両面宿儺菩薩像」がまつられている。穏和な顔の背面に怒りの形相をあわせもつ、このふたつの造形は無関係ではない。

両面宿儺伝説をめぐる奇想
http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/gamen.htm

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    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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