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2010年10月19日 (火)

NY TIMES 日曜版の一面に日本経済の衰退

NY TIMES 2010.10.17の要約
80年代、90年代、日本の中産階級の人たちの暮らしぶりは、世界中の人たちがうらやむ贅沢さだった。海外に行って買い物をしたり、中古の外車に乗ったりということが当たり前に行われていた。しかしバブル崩壊の後長期にわたる経済不況のため、元々はアジア初のサクセスストーリーで、1991年には、2010年までには、アメリカの経済を超し世界最大の経済大国になると予想され、誰もが恐れる存在だった日本は、現在では、経済界でその存在に注目する人はほとんどいなくなってしまった。実際現在中国が日本を越して、世界第2位の経済大国になってしまったわけだし。これまでアメリカの大学の日本語クラスはパンパンだったのに、今では空っぽになってしまった。

日本の不動産価値は1983年と同じままで、日本政府の負債は世界一で、国内総生産の200%に。人口は減り、貧困率と自殺率が上がっている。

しかしこの経済不況で最大の問題は、日本の自信喪失だ。たった20年前までアジア最初の経済大国としての野心や誇りがあったのに、それが現在では未来の不安に取って代わり、世界での日本の経済的位置を少しずつ陰らせている。

かつては、パリへ、マンハッタンへと、買い物に出かけた日本の消費者は、現在は不安な未来のために貯蓄の方向へ向かい、ユニクロなどのディスカウトブランドで買い物することが主流となっている。

さらに、ここでの最大の問題は、若い世代に与えた影響である。今の日本の若い世代は日本の不況しか知らない。そのため、車やTVなど高価な品物を買うことを拒否し、海外留学なども激減している。

そして、こういう日本の若者の態度は、”草食系”と呼ばれていたりする。一昔前の世代のように、積極的に会社に遅くまで残って仕事することをしなくなったし、または、恋愛にも積極的ではなくなったとも言われている。

あれだけダイナミックな経済大国であった日本の急激な衰退は、今日の世界経済の教訓となるはずだ。

不況のありきたりの言い訳というのは、市場そのものと、買い物を抑えるため現金流出の減少にある。が、日本の場合は、ほとんど一世代にもわたるデフレのため、問題がより根深くなっている。未来への不安からリクスを避け、本能的に投資や出費を避け、すべての価値をどんどん下げていくことだ。

そのため100円ショップなどが増えたり、レストランでは50円でビールを出したり、6万円で結婚式ができるようになったりしている。高級クラブ、バーなどの数も激減。高級志向のものはどんどん消えている。

という何年もの苦悩の後、ようやく日本は目が覚めたのか、去年有権者は自由民主党を倒した。が、多くの日本人にとっては、それは時既に遅し、だった。なぜなら、その時までには、かつては日本では当たり前だった、定職を持つことや、高い生活水準を持つことをまるで信じなくなった、ひとつの若い世代をすでに作りあげてしまったからだ。

中村明美の「ニューヨーク通信」NY TIMES一面が書く日本経済のどん底より
http://ro69.jp/blog/nakamura/41763

昭和に生きた子供たちと、平成に生まれた子供たちは、
「経済」からすると全く違った環境世界にいるというわけである。
バブルが崩壊して経済的に立ち直れなくてJapanificationとなっている国。
なかなか理不尽な記載もあったりするけれど、考えさせられるNY TIMES 日曜版の一面記事に書かれたモノの見方であると思う。
そして何よりも世界の雛形である国でありつづけている。
そして目出度い現象にも突き進んでいる現在形なのだろう。
何かがはじまる時に、古い価値観は壊されてしまうことがある。
それが「経済」とか「資本」だったりもするかも知れない。

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