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2010年11月24日 (水)

『ユリシーズ』の謎を歩く

JOYCE, James, Ulysses. Paris: Shakespeare&Co., 1922.

ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)による20世紀を代表する長編小説である。本書の出版によってジョイスの文学的名声は不動のものとなった。T. S. エリオット、W. B. イェイツ、ヘミングウェイなど、文学者に与えた影響は計り知れない。初版はシェイクスピア書店より1000部限定で出版。

 物語はホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を下敷きとした壮大なパロディで、オデュッセウスのラテン名Ulixesを英語読みしたものが、タイトルUlyssesである。一介の広告取りである38歳のユダヤ人レオポルド・ブルームが過ごすダブリンの一日が、「意識の流れ」や「内的独白」をはじめとする斬新な文学的手法を用いて描かれている。

 英雄オデュッセウスの何年にも及ぶ彷徨がわずか一日に凝縮され、過去の文学作品の引用も数多く、物語は非常に重層的である。主人公のさまようダブリンの町や店、カフェや教会は古代の神話世界と呼応し、様々な文体実験により象徴性や迷宮性、多様性が内包され、人生の諸相が封じ込められている。主人公の抱く希望や絶望、意識や無意識が、人類一般に普遍的なものへと昇華されているのである。

『ブルームズデイ 100』をのぞいてきました
http://www.asahi-net.or.jp/~pb6m-ogr/bit053.htm

『ユリシーズ演習』
http://www.hirojo-u.ac.jp/~takahasi/seminar.htm

■ James Joyce reads from Ulysses Poem Animation
http://www.youtube.com/watch?v=Dcgyu61pzzs

■ James Joyce's Ulysses -The Ballad of Joking Jesus
http://www.youtube.com/watch?v=6yq1UhTEsiA

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    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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