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2011年1月14日 (金)

アラン・ロブ=グリエ「反復」

ベルリンへと向かう列車の中で、自分の座席のあるコンパートメントにやっとたどり着くと、そこには既にひとりの男が座っている。ゆっくりと新聞をおろした旅人の顔は、自分自身の顔だった……。

『反復』とは回想が後ろ向きであるのに対して前に向かってなされる行為であるという意味、同一ではない「私」、複数の名をもつ登場人物、それは過去の作品からの人物であったり作者自身であったり、フィクション・ノンフィクション、過去・現在が入り乱れ自分がどこにいるのかもわからなくなり、振り返れば緻密に織りあげられた織物のように妖しい世界が広がって、《スフィンクス》に従える挑発的な女生徒の制服を着たブロンドの少女が現れる。

Hnnpuku

題名どおり随所に、(自己)反復的な痕跡が見られる。
徹底的に固有名詞が入れ替わり、人称が入れ替わり、視点が入れ替わる。
時には脚注が本文にすらなりえている場合がある。
「去年マリエンバードで」の迷路のようにロブ=グリエ的迷宮を歩き回る物語。

『去年マリエンバートで』(L'Annee derniere a Marienbad)
http://zerogahou.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/lannee-derniere.html

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羽衣ストーブ館

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