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2011年2月21日 (月)

太陽からの風 アーサー・C. クラーク

Sunjammer(The Wind from the Sun) Arthur C. Clarke

途方もなく大きな円形帆は、惑星の間を吹く太陽からの風を受けていっぱいにふくらんでいた。レース開始まであと3分。これから地球を2周して、その加速で地球から脱出し、月へとむかうレースが始まる…男たちの夢とロマンをのせ、宇宙を疾駆する太陽ヨットレース。古さを感じさせないイメージの美しさに目が眩むが、ラストがまた凄い太陽からの風。
短編集ザベストオブアーサー・C. クラーク3「メデューサとの出会い」収録

Photo

太陽からの風のアイディアは十年ほど前から、現実に開発されてきた。
帆船が風を受けて進むように、太陽光を帆で受けて進む宇宙船。ソーラーエネルギーを動力にするのではなく太陽から推進力とする。太陽光はもちろん光なわけだが、光はフォトンという物質から出来ている。その光子は素粒子のひとつ。素粒子は物質の最小単位で非常に小さく軽い。中でもフォトンは特に軽く質量は0なのに、振動し光速で進むため運動エネルギーを持つという特徴がある。
そしてソーラーセイルを搭載した探査衛星は、すでに日本から昨年打ち上げられている。
探査衛星JAXAが計画しているのは、差し渡し20mの正方形のソーラーセイルによって宇宙空間を進む衛星で、セイルの一部に薄膜太陽電池を搭載している。全体の重量は315kgでセイルのみだとわずか15kg、薄さは7.5μm(μmはmmの1000分の1)。
薄膜太陽電池を搭載しているのは、生み出された電力によってイオンエンジンを駆動させるためで、将来的には直系50mで花のような形をしたイオンエンジン搭載の衛星を作る計画になっている。
これらの技術が画期的なのは宇宙空間で、エネルギーをまったく必要としないことである。
日本が開発した省エネのソーラーセイルは、燃料も原子炉を積む必要もないのだった。

Solar_sail1 Arthur_c_clarke

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