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2011年6月26日 (日)

複合的な感覚の経験を強いる

 ぼくたちは、目の前にあるジャガイモを、真・善・美などの、複数の異なるフレームのもとに知覚し、捉えることができる。というよりも、複数的なフレームで物や商品を捉えてることを強いられていく。「ジャガイモは食材」だという認識は正しいが、その形や色の美しさに眼を奪われる場合もあれば、それが何かの社会正義のシンボルにみえる場合もある。

Dungangam

 主体に複合的な感覚の経験を強いるこの力を、カントは「物自体」と呼んだ。
人間の感覚や動作や欲望のパターンは、その分裂性において、未知の対象や複数の欲望の回路へと接続可能なものとして、つねに開放されている。

 たとえばフランスの哲学者ジャック・ランシエ-ルはいう。
 ひとりの木工職人が、手では床板を張って過酷な労働を行いながら、その眼は窓の外にある美しい見晴らしを眺めるとき、労働者としての彼の身休に「ミクロな変容」が生じ、彼は労働者でありながらそのま芸術家になっていくと。

杉田俊介「ロスジェネ芸術論」より

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羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。