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2011年9月11日 (日)

藤子でなく「足塚不二雄」作、究極の幻の単行本復刻

藤子不二雄が昭和28年に初めて刊行した単行本『UTOPIA(ユートピア) 最後の世界大戦』が復刻された(小学館・3990円)。世界に10冊程度しか現存しない中古市場では数百万円の値が付く幻の本。復刻には松本零士が底本を提供した。

Utopia

高校を卒業したばかりで富山で活動していた2人は「足塚不二雄」として刊行。尊敬する手塚治虫の足元に及びたいとの意図が込められていた。
近未来の人類とロボットとの関係を描いたSF長編。第3次世界大戦でS連邦が使った「氷素爆弾」により凍りついた地球。シェルターに閉じ込められ100年後に蘇った少年が見たのは、氷素爆弾の被害から立ち直り、科学文明の発達したユートピアとして再建された地球だった出版社によって勝手に最後のコマが付け加えられていた。さらに単色で描いた絵は出版社によって2色に彩色されていた上に、「覆面団」と題する別人の漫画と抱き合わせになっていた。表紙は当時すでに人気のあった大城のぼるが担当。2人が考えた題は単に「UTOPIA」だったが、子供には難しすぎると考えた出版社が勝手に「最後の世界大戦」を加えた。

刊行当初の形そのままでの完全復刻。駆け出しの漫画家と出版社の力関係が如実に表れており、編集にあたった小学館クリエイティブは「藤子ファンだけでなく、漫画史を学ぶ学生や研究者にも手にとってもらいたい」という。

『UTOPIA 最後の世界大戦』特設ページ
http://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b92368.html

足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』あらすじ
http://hello.ap.teacup.com/koinu/1549.html

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