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2011年10月 1日 (土)

「大いなる存在」の一部である

ジル・ボルト・テイラ​ー博士 脳卒中体験を​語る
http://d.hatena.ne.jp/doiyumifilm/20080618/1213761812

人間の苦しみの多くは不断に続く断定的で否定的な声と自分が一体化してしまうところから始まるという。
この声はどこから来るのか? 止められるのか? そんな長年の疑問に目からウロコの視点を提供してくれたのが、ジル・ボルト・テイラーという脳科学者だ。37才で脳卒中を体験した時の発見について語っている。当時彼女はハーバード大で脳の研究をしていた博士だったが、出血したのが左脳だったため身体機能に始まり線的思考や言語能力を失なった。同時に左脳に蓄積された知識や記憶も失ない、社会的存在としての彼女はこの時点で消滅したとも言える。そして、右脳の人、感性や感覚のみの世界の住人となった。ところが運の良いことに、彼女は脳卒中が始まってから4時間も意識があり、その時の体験を覚えていた。彼女はその体験を「涅槃の境地だった」と熱っぽく語る。大変なことが起きた自覚はあるが、電話をかけるにも数字が認識できず、電話に出た友人の声は犬が吠えているようにしか聞こえなかった、という。左脳が止まるとこういう状態になるらしい。反面、頭の中で常に回っていた思考の扇風機が止まり、完全なる静寂が訪れた。自分を囲む環境が生き生きと鮮烈に感じられ、平和な宇宙との一体感が身体を包み、それまで体験したことのない幸福感を味わったというのだ。その後、彼女は手術をして左脳機能を取り戻し、別人として生まれ変わる過程を経験する。その時、彼女は意識的な選択をした。きれいになった左脳にゴミ即ち否定的な記憶を溜め込まないと決めた、と言うのだ。なぜかと言えば、失望や怒り、悲しみの感情は身体的に痛かったから。痛みを溜めても良いことは何もない、と明快に言う。左脳の機能は線的で、常に物事を観察し、安全か否か、有益か否かなどの情報を整理判断を不断に繰り返している。これが否定的な声の大本だ。だが、意識的になれば、左脳で何を考え、何を残していくかを選択できる。誰にも今すぐできることだと言い切るのだ。
左脳は他と自分を分ける個の形成を担い、右脳は集合意識との一体感を体験させてくれる。テイラーは右脳体験を経て、過去や未来、他人の思惑など気にならなくなった、という。自分が今ここに在って「大いなる存在」の一部であるという確かな自覚を持つことができたからだ。

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