« 漫画主義 | トップページ | 現代思潮社創業の石井恭二さん死去 »

2011年12月 1日 (木)

石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行

昭和40年代を疾走した、あまりにまじめ過ぎた野次馬の軌跡

美術評論を主軸としながら「表現」と呼ばれる領域を生活者のレベルから具体的に捉えようと試み、いわゆる「美術」を超えてマンガや演劇、芸能、果ては誰も気にとめない「ガラクタ」の類いにまで論の対象を広げた評論家、石子順造(1928年~1977年)。
美術館としては例外的にひとりの評論家を取り上げ、きわめて多岐にわたるその視点を紹介するとともに、石子の眼を通じて1960年代から1970年代にかけての、ひいては日本の文化を眺め、見直します。

Titlepng

1 美術 〈表現の近代〉を撃つ!
1965年、30代も後半を迎えた石子順造は美術評論家として実質的にデビュー。猛スピードで同時代の美術論に邁進します。
展示冒頭では、石子が論じた作家たちを紹介し、石子が企画に関わった「トリックス・アンド・ヴィジョン展」(1968年)を最新の調査をもとに一部再現します。

2 マンガ 「青い目」を開く作家たち
石子のデビュー期はマンガブームが起こった時代と重なります。生活に密着した表現を求めてマンガを論じ、そこに批評眼(「青い目」)を見て取った石子。特に劇画や『ガロ』誌に寄稿した作家に注目しました。
伝説の作品、つげ義春「ねじ式」原画全一話分を初公開。

白土三平、水木しげる、林静一など数々の漫画家たちを紹介します。

3 キッチュ 匿名表現のかなたへ
石子の本領発揮となる活動期後半を集約するのがキッチュ論です。「まがいもの」「通俗物」などと訳される「キッチュ」は定義の難しい用語ですが、石子は造花や銭湯の背景画といった幅広い民衆の表現をこの用語でひとくくりにして論じ、「近代」が切り落としてきた表現から「現代」を照射しようと試みます。
まがまがしくもにぎやかな展示にご期待ください。

府中市美術館
展示期間・開館時間 平成23年12月10日(土曜日)から平成24年2月26日(日曜日)まで午前10時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/index.html
------------------------------------------------------------------

« 漫画主義 | トップページ | 現代思潮社創業の石井恭二さん死去 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
フォト

22カードの意味

  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

オンライン状態

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。