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2012年9月23日 (日)

『口語訳古事記 完全版』三浦佑之・文藝春秋

日本人であるのなら日本の神話くらいはを知っておきたい。
しかし『古事記』の原文は読みにくい。変体漢文という書き方で、基本的に漢文だけど日本独自の固有名詞は、万葉仮名のような当て字を使われている。現代語訳にされないと、多くの日本人は古代の伝承から遠ざかってしまう。
著者によれば本書の特徴は『古事記』を古代の語り部が話す「語り」という形式で訳していること。
「語り部の古老の口を借りて神話や伝承を再現しようと試みたのは、私が古事記の背後には古代の語りが抱え込まれているとみなしているからである。」
「語り」なのは『古事記』の成立が、七世紀頃に古代の伝承となっていた数々の物語を稗田阿礼に暗誦させて太安万侶が文字として書き起こして天皇に献上していたことによる。

太安万侶が書いた『古事記』を現代に起こすのではなく、その向こう側にある「稗田阿礼が語ったであろう昔語りを復活させるのが本書の狙いである。

P1140622

●本書は分冊で文庫にもなっている。
→『口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)』
→『口語訳 古事記―人代篇 (文春文庫)』
→『古事記講義(文春文庫)』

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