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2012年11月 4日 (日)

ヴォネガットによる小説創作の八カ条。

「たったひとりの人間を念頭において書かれた物語を好むのは、その読者が、やはりそれとは気づかずに、その物語に競技場のような境界があることを感じとるからだ。物語はどこかへ勝手に飛びだすことができない。そのために、読者は自分もサイドラインを越えて、作者といっしょにゲームに参加したい気分になる。」

1、赤の他人に時間を使わせた上で、その時間は無駄ではなかったと思わせること。

2、男女いずれの読者も応援できるキャラクターを、少なくとも一人は登場させること。

3、例えコップ一杯の水でもいいから、どのキャラクターにも何かを欲しがらせること。

4、どのセンテンスにも二つの役目のどちらかをさせること……登場人物を説明するか、アクションを前に進めるか。

5、なるべく結末近くから話を始めること。

6、サディストになること。どれほど自作の主人公が善良な人物であっても、その身の上に恐ろしい出来事を降り掛からせる――自分が何からできているかを読者に悟らせるために。

7、ただひとりに読者を喜ばせるように書くこと。つまり窓を開け放って世界を愛したりすれば、あなたの物語は肺炎に罹ってしまう。

8、なるべく早く、なるべく多くの情報を読者に与えること。サスペンスなぞくそくらえ。何が起きているか、なぜどこで起きているかについて、読者が完全に理解を持つ必要がある。たとえゴキブリに最後の何ページかをかじられてしまっても自分でその物語を締めくくられるように。

『ヴォネガット創作講座』より

「たとえば、大学教授が書いた難解な本よりも、三文芝居にも近いマンガや戯曲の方に重きを置く場合が大半であろう。経済曲線は、流通の観点で全てが決定が下される。市場の価値は絶対多数の需要で決まる」「ひとりの人間のために書かれた物語は、読者を喜ばせる。その物語が読者をアクションの一部にするからだ。読者がたとえ自分ではそう気づかなくても、たとえばレストランで、隣のテーブルにすわったふたりの客のおもしろいやりとりを盗み聞きしているような気分にさせるからだ。」 カート・ヴォネガット

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    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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