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2013年2月 9日 (土)

邪悪性のもっとも典型的な犠牲者となるのが子供である

◆「「転落の前にうぬぼれあり」とはよく言われることであるが、いうまでもなく、一般の人がうぬぼれと呼んでいるものは、しゃれた精神医学用語でいう「悪性のナルシシズム」のことである」 

「外に現れる邪悪性の姿は、一見して普通の、表面的には正常な、しかも、見たところ合理的なものとなることがはるかに多い。前にも書いたとおり、邪悪な人間は変装の達人である。」 

「邪悪な人間が選ぶ見せかけの態度に最も共通して見られるのが、愛を装うことである。これは、それとまったく正反対のものを隠そうとするものである以上、当然のことである。」 

「邪悪性のもっとも典型的な犠牲者となるのが子供である。これは、子供というものが最も弱い存在であり、社会の影響を最も受けやすいものだからというだけではない。親というものは子供の人生にたいしてほぼ絶対的な力を行使するものだということからも、当然のこととして予想されることである。奴隷にたいする主人の支配と、子供にたいする親の支配とのあいだには、それほど大きな違いはない。」 

「邪悪性とは、自分自身の病める自我の統合性を防衛し保持するために、他人の精神的成長を破壊する力を破壊する力を振るうことである、と定義することができる。簡単に言えば、これは他人をスケープゴートにすることである。われわれが他人をスケープゴートにするときは、その対象となる相手は強い人間ではなく弱い人間である。邪悪な人間が自分の力を乱用するには、まず、乱用すべき力を持っていなければならない。犠牲となる相手にたいしてなんらかの支配力を持っていなければならない。この支配関係として最も一般的に見られるのが、親の子供にたいする関係である。」

「平気で嘘をつく人たち」M・スコット・ペック /草思社

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