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2013年5月 1日 (水)

『永山則夫 封印された鑑定記録』 堀川惠子著

19歳で4人を射殺して逮捕、97年に死刑が執行された永山則夫。
その犯人がすべてを語り尽くした膨大な録音テープ。100時間を越える独白から浮かび上がる、犯罪へと向かう心の軌跡。

少年時期の悲惨さ、厳冬の地で母に捨てられた彼等は己の生のみを考える者になってしまう。彼らを捨てた母親もまた親から捨てられた過去があった。

担当医師に心を開くことで人間性を取り戻し、情緒が豊かになっていく過程。獄中で作家として才能を開花させるが、最初に一人の人間として認め肯定した医師に「自分の鑑定じゃないみたいだ」と拒絶する。自尊心と自信を回復すると、自分のすべてを知る医師を次第に疎ましく対抗意識を持つ。
結局、鑑定結果は判決に反映されることなく、死刑が確定して医師は犯罪精神医学から離れてゆくのだった。人間の本質と裁くことが突きつけられる。

岩波書店 (2013/2/28)

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羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。