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2013年8月28日 (水)

いかにしてローマは滅亡したか

 諸文明の没落の原因を探り求めて、われわれの到達した結論は、あらゆる文明が外かの攻撃によってではなく、内部からの社会的崩壊によって破滅するという基本的命題であった。

天災や外敵の侵入などの災育によるものでもない。それは根本的には「魂の分裂」と「社会の出朋壌」による「自己決定能力の喪失」にこそある。

 過去のほとんどすべての没落した文明は、外敵の侵入、征服、支配などのまえに、自分自身の行為によって挫折してしまっていた。ほとんどすべての事例において、文明の没落は社会の蓑翳と内部崩壊を通じての 〝自殺″だったのである。没落の原因は飢饉、洪水、地震、火災などの災育や外敵の侵略にあったのではなく、その社会の内り部、その社会を構成する人間の内部にこそあった。

  巨大な富を集中し繁栄を謳歌したローマ市民は、次第にその欲望を肥大化させ、労働を忘れて消費と娯楽レジャーに明け暮れるようになり、節度を失って放縦と堕落への衰弱の道を歩みはじめた。それはまさに繁栄の代償というべきものであった。

 ローマ帝国各地から繁栄を求めて流入する人口によってローマ市の人口は適正規模を越えて膨脹に膨脹を続け、遂にあの強固な結束をもつ小さくまとまった市民団のコミュニティを崩壊させてしまったのである。こうして一種の「大衆社会化状況」が舌代都市ローマの内部に発生し、急速に拡大していった。

 こうして「巨大都市象皮病」にかかったローマは、故郷喪失者たちの大群からなる、無秩序な大衆の集積地と化し、この巨大な大衆を統合する新しい組織原理、人間関係の原理を見出すことができないままに凝集力を喪失していったのである。

明日の田園都市 Garden Cities of To-Morrow

エベネザー・ハワード 著
http://www.genpaku.org/gardencity/gardencityj.html

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