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2014年3月10日 (月)

基本の笑い

 A・B二人の人間が、ふだん話し合いながら笑っている。その色々な場合の会話を考えてみると、その笑いには、基本の形とも言うべきものが二つある。

 その一つは、Aがしゃべり、Bが応対して、そこに笑いが出て来る。

 もう一つの形は、Aがしゃべり、Bがたずね、それに対してAが答え、そこに笑いが生れて来る。

 A・Bの二行の型と、A・B・Aの三行の型と、これが基本の笑いである。

 ふだんの生活で、一見複雑そうに思える笑いも、仔細に調べて行くと、このA・B 二行とA・B・A 三行の会話の繰り返しと積み重ねで、たえず笑いが流れているのである。

 それで先ず、「笑わせ方の勉強」「笑いのテクニッグ」の研究にはいる前に、ふだんの生活や仕事の中での、ふだんの言葉や言い廻しをつかっての、あらゆる種類、あらゆる場合の会話から生れて来る面白さを、味わって戴きたい。

 基本のA・B 二行の笑いと、A・B・A 三行の笑いである 。

 秋田實「基本の笑い」より

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