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2015年5月24日 (日)

遠きものの連結

ロートレアモンの「手術台の上のこうもりがさとミシンの出会い」は、あるべきでない場所であるべきでないものが衝突することによって生じるエネルギー、⇒ デペイズマンの手法であった。
詩人の西崎順三郎は デペイズマンを「遠きものの連結」と表現している。遠きものを結びつけることでイマジネーションを生み出される、その典型として瀧口修造の「TEXTES」を引用した。
 死の孤島の上を雪の雲雀が飛ぶ 波打ち際の幻は僕に熟した果実を賦興する美神の反響である 波は孤独の時に夢を制して僕を誘惑する 無経験の女王は夢の花を吹き上げて舞ふ 真紅の足蹠あ漆黒の天に附着しつゝ舞ふ 夢の花粉が僕の睫毛にこぼれる時に瞬時の歌声が聞える 
瀧口修造「TEXTES」より


………プラスとマイナスの世界である。力学的に説明すればプラスのエネルギーとマイナスのエネルギーである。これら二つの力が結合するときは一つのハーモニーを生ず。………即ちプラスの世界には神とか美があり、マイナスの世界には悪魔、悪、淫売及びグロテスクなるものがある。これらの相反する二つの要素を連結することにより………純粋芸術の目的とする経験意識の消滅を作るのである。………連想のもっとも遠きものを連結することを、コウルリッジが特にイマジネーションと呼ぶ。

西脇順三郎『超現実主義詩論』


この詩論を説明すれば、遠きものを近くに置き、近きものを遠くに置くということである。
映像や写真やオブジェでデペイズマンの手法を試みると、視覚としてエンタテインメントする強烈な表現の可能性は充分にありえる。

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