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2015年11月14日 (土)

風神雷神図

宗達の代表作。風神・雷神と言えばこの絵がイメージされる。
画面の両端ぎりぎりに配された風神・雷神が特徴で、画面全体の緊張感をもたらして、構図は扇絵を元にしている。三島由紀夫は「奇抜な構図」と評した。風袋を両手にもつ風神、天鼓をめぐらした雷神の姿は、北野天神縁起絵巻「清涼殿落雷の場」の転用で、三十三間堂の風神・雷神像からの影響も指摘される。

宗達は元来赤で描かれる雷神の色を、風神との色味のバランスを取るため白に、青い体の風神を緑に変えるなど、工夫を凝らして独創的に仕上げた。

金箔、銀泥と墨、顔料の質感が生かされて、宗達の優れた色彩感覚と、両神の姿を印象つけた。

たらし込みで描かれた雲の表現は、絵の中で目立つ存在ではないが、風神と雷神の激しい躍動感を助長して、平坦な金地に奥行きを生む役割をしている。墨に銀泥を混ぜて、墨と金という異質な素材を用いる違和感をなくして、柔らかく軽やかな雲の質感を表した。Image


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