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2016年7月28日 (木)

三島由紀夫『仙洞御所』序文

おそらく日本の庭の持つ秘密は、「終らない庭」「果てしない庭」の発明にあって、それは時間の流れを庭に導入したしたことによるのではないか。

日本の庭をめぐって、一つの橋にさしかかるとき、われわれはこの庭を歩みながら尋めゆくものが、何だろうかと考えるうちに、しらぬ間に足は橋を渡っていて、「ああ、自分は記憶を求めているのだな」と気がつくことがある。
http://youtu.be/ZVD1IgnYQsg

仙洞御所の苑内を経廻りながら、私は私の目、私の頭脳、私の感覚そのものが、この床しい静寂を擾していることを認めざるを得なかった。それすらが一つの騒音なのだ。

生きている芸術家とは、どういう姿になることが、もっとも好ましく望ましいか。私は或る作家の作品を決して読まない。それは、その作家がきらいだからではない。
彼は円熟した立派な作品を書きつづけていることがわかりきっているからである。そうなった作家は、すでに名園である。だが、私は、自分の作品の、未完成、雑駁を百も承知でいながら、生きているあいだは、決してそういう千古の名園のような作家になりたいとは望まないのである。  
(三島由紀夫『仙洞御所』序文)

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