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2016年10月15日 (土)

「失われた時を求めて」フランスコミック版

Image「記憶と香る」ある匂いを嗅ぐと遠くあった記憶がよみがえる経験。この現象を精神医学的には「プルースト現象」や「プルースト効果」といわれれる。

【プルースト効果】"匂い"が"記憶"を呼び起こす効果。街で偶然香った匂いであの人を思い出した、など。その驚くべきメカニズムと、恋や勉強、記憶喪失の治療にも役立つプルースト効果について。
http://matome.naver.jp/m/odai/2135977690493240501

フランスの小説家マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸したとき、その香りをきっかけとして幼年時代の記憶が鮮やかに蘇るという描写から名付けられた。

「ひとかけらのマドレーヌを口にしたとたん全身につたわる歓びの戦慄―記憶の水中花が開き浮かびあがる、サンザシの香り、鐘の音、コンブレーでの幼い日々が蘇る。」

「村の大時計のように、暇をもてあましているものの、きちんと時間を守る匂い」
「早起きで信心ぶかく、平穏で味気ないのを幸せと感じる匂い」
「私はじっとそこにとどまり、目を凝らし、匂いをかぎ、わが思考とともにそのイメージや匂いの背後にまで到達しようと試みた。祖父に追いついて散歩をつづけるほかないときは、目を閉じてそれをふたたび見出そうとした。私が屋根の線や石のニュアンスなどを、なんとか正確に想い出そうとしたのは、なぜかわからないが、いまにもそれらの蓋が開いて詰っている中味を引き渡してくれるように思えたからである。」
失われていた様々な時間が、音楽旋律のように啓示されて、見いだされた出来事を、膨大な物語として書く方法と実践することが予告される。
「空間の中で人間に割り当てられた場所はごく狭いものだけれど、人間はまた歳月の間にはまりこんだ巨人族のようなもので、様々な時期に触れて、彼らの生きて来た時は互いにかけ離れており、その間に多くの日々が入りこんでいる。そして「時」のなかへと、人間の占める場所は逆に際限なく何処までも伸びているのだ。」

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「失われた時を求めて」フランスコミック版

 

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