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2017年4月22日 (土)

自販機のメニューに注目

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2017年4月21日 (金)

新譜紹介

1. Hurray for the Riff Raff / Living in the City
2. Hurray for the Riff Raff / The Navigator
3. Hurray for the Riff Raff / Rican Beach

ザ・ナヴィゲーター ザ・ナヴィゲーター
ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフ


4. The Chainsmokers / My Type (feat. Emily Warren)
5. The Chainsmokers / Paris
6. The Chainsmokers / Young

メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン
ザ・チェインスモーカーズ


7. Arca / Saunter
8. Arca / Desafio

Arca [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (XLCDJ834) Arca [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (XLCDJ834)
アルカ


9. Cloud Nothings / Enter Entirely (2017)

Life Without Sound [Import] Life Without Sound [Import]
Cloud Nothings

10. The J. Geils Band / Centerfold (1981)

フリーズ・フレイム [Limited Edition] フリーズ・フレイム [Limited Edition]
J.ガイルズ・バンド

11. Ride / Home Is a Feeling (2017)

Weather Diaries [Import] Weather Diaries [Import]
Ride

12. Thundercat / Show You the Way (feat. Michael McDonald and Kenny Loggins) (2017)

Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]
サンダーキャット

2017年4月20日 (木)

桃太郎お供多過ぎ問題

桃太郎のお供には犬、キジ、猿以外の動物もいた!? ――こんなツイートが2017年4月4日に投稿され、話題になっている。

桃太郎お供多過ぎ問題 pic.twitter.com/5NQyxAzqW3 - ちらいむ (@chilime) 2017年4月4日

岡山駅東口駅前広場に建っている桃太郎像。犬、キジ、猿以外の動物が桃太郎のそばにいる。鳩だ。桃太郎の手のひらや刀部分に乗ったりして違和感無く、自然に桃太郎の第4の仲間といった感じで溶け込んでいるのがとても面白い光景である。

このツイートには、こんな反響が。 @chilime @srnkw7

お供というよりも、ひじょうしょk...www - (猫)神様婆さん ジンくん (@jinkuroneko) 2017年4月6日 @chilime

稀にお供が飛び立っちゃって正規の人数になってる事あるよね - 中指 (@ota0427day) 2017年4月4日

2017年4月18日 (火)

会津地方の仮想通貨「白虎」

会津地方の商店主たちに仮想通貨「白虎」を活用してもらい、観光誘客や消費拡大につなげる実用化に取り組んできた。

最先端技術に触れながら、おもしろがって買い物できて、観光旅行の楽しみが増える。

「流行に敏感な若者に、会津へ興味を持ってもらうきっかけになれば」白虎コインが増えていくだろう。

インターネット上で取引される「ビットコイン」に使われている先端技術「ブロックチェーン」を活用して、沖縄独自の仮想通貨「琉球コイン」をつくり、流通させる構想が県内外の企業や金融機関の間で検討された。 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6236897

2017年4月17日 (月)

「朝の躑躅 (つつじ)」三島由紀夫

「朝の躑躅 (つつじ)」三島由紀夫

昭和二年四月二十一日午前二時すぎより朝にいたる。草門子爵邸内にて。
草門子爵夫人・綾子は最後の貴婦人、単にその出自だけの問題で片付けられる性質ものではなく、精神が貴族であるかが問われる。
美しくもグロテスクなパーティが草門邸内で催された。客人は小寺勝造以外は貴族である。小寺は元郡司家の門番で、今ではアジア・ゴムおよび小寺汽船の社長。郡司男爵夫人・繁子に誘われて来た彼は、成り上がりであるのを恥じている。繁子と鹿子木(綾子の実弟)以外は、小寺を人種の違う者として差別の眼差しを送る。繁子と鹿子木は貴族趣味に反感を持っている。

女主人・綾子は酔った草門子爵をベッドに介抱しに行って、パーティに戻ってきたところ。話題は草門子爵に移る。
綾子、子爵について「子供のような人でございます。私以上に世間しらずで、私以上にかよわく、何も世間並みのお仕事はできません。毎日の贅沢、気散じ、気ままな買物、それだけが主人の生甲斐。それも生まれつきお金というものを自分の手に持ったことのない人で、物の値段もわかりません。」
世間を知らないことが貴族の条件である。飢え死にしそうな民衆の暴動を聞いて、パンがなければお菓子を食べればよいではありませんかという、マリー・アントワネットのごとき嫌らしさである。勝本子爵に電話が入る。十五銀行倒産の知らせであった。一同驚きと悲しみに襲われる。皆帰り支度を始める。

小寺はパーティを抜けだし、草門家の家令山口の事務室に赴き、草門家の財産管理の具合を尋ねる。財産のほとんどは十五銀行にあった。草門家を助けようと考えているところへ、綾子が現れる。永いこと憧れていた「高貴なけだかい美しい婦人の、匂いやかな白い肌、夏の日ぐれの夕顔のようなその肌、……そうしてあなたの冷たい美しいお顔、あなたのそっけなさ、絹のような冷たさと絹のようななよやかな、……」
体を抱きたいと申し出ると綾子は、提案に驚愕するが、説得されて受け入れることに。あくまでも草門家立て直しのためで、愛がないことを伝える。

庭の外れの離れで合うことに。そこは白い躑躅が花盛りであった。元の洋間に残っていた鹿子木と繁子はピストルの音を聞く。十五銀行の倒産に草門子爵は悲嘆して自殺。二人は綾子を探す。鹿子木と繁子、見つけ出した綾子の姿に呆れる。子爵の遺書を読み終えた綾子。
「子爵は亡くなりました。あなたが子爵をお助け下さるお金と引き代えに、私が操をけがしたのは無駄事になりました。おわかりですね。」
これまでと打って変わって、小寺に悪態を吐き小切手を返す。草門家という大義があったから売女の辱めを受け入れたが、水泡に帰してしまった。小寺への悪態は大義が無くなってしまった、取引のため姦通をした自分への情けなさへの怒りだった。小切手を受け取らなければ、愛情で身を委せたといわれかねないが、子爵亡きあとでは、自分のために金を受け取ってしまったと同じ堕落である。小寺の理窟は民衆の理屈であり、到底民衆に貴族の感情は理解できない。小寺は綾子に結婚を申し込むが拒否される。

綾子 「私この朝を一生忘れないだろうと存じますの。子爵の亡くなった朝、そうして小寺さん、あなたに抱かれた朝、……私は今まで死の側におりましたのに。(中略) 白い躑躅がつかのまでも旭を浴びて、薄くれないに染まったこの朝、人間の一生にこんな朝はめったにございませんわ」
躑躅は死の側 ― 草門子爵との生活 ― から一瞬、それも子爵の死んだ朝に、生の側 ― 小寺との情事 ― の喜びにいた象徴。綾子は情事を封印して、再び死の側の人間として生きることを決意する。小寺に言わせれば「綺麗事」だが、「綺麗事」こそ貴族の本質である。
鹿子木と小寺は草門家を出る。繁子は一睡のため別の部屋に移動。一人になった綾子へ、家令・山口が朝食の時間を聞きに来る。事件を知らない山口に、「いいのよ。…… そうね、御朝食はいつもの時間でいいでしょう。殿様も、(トほのかに泣く)……殿様も、そのあとでおやすみになるでしょう」 山口に対する演技は、どのような事態になっても貴族として生きて行く決意の表れだった。

劇団新派+莟会8月特別合同公演
1957年(昭和32)8月3日~27日 東京・新橋演舞場
演出:長岡輝子
出演:中村歌右衛門、霧立のぼる、伊志井寛、花柳武始、伊井友三郎ほか

2017年4月16日 (日)

『鹿鳴館』と『舞踏会』

『舞踏会』は芥川龍之介の短編小説。ピエール・ロティ著『秋の日本』の中の一章「江戸の舞踏会」に着想を得た作品である。明治19年の天長節の晩、鹿鳴館で催された大夜会に招かれた娘が、あるフランス人海軍将校に踊りを申し込まれ、2人で美しく儚い花火を眺める淡い恋の物語。

「ピエエル・ロチの『江戸の舞踏会』は芥川龍之介の『舞踏会』の下敷になった。芥川の『舞踏会』は、短編小説の傑作であり、芥川の長所ばかりの出たもので、私などは、後期の衰弱した作品より、よほど好きである。
こんどの『鹿鳴館』の芝居ではロチと芥川の描いたまさにその当日の舞踏会が、舞台上に再現されるのだが、もちろん当時そのままの再現ではなく我々のイメージにゆがめられた、おそらく現実よりはずっと美しい、いま見てもおかしくはない舞踏会でなければならない。」(三島由紀夫『鹿鳴館』について)

「或る現実の時代を変改し、そのイメージを現実とちがったものに作り変えて、それを固定してしまう作業こそ、作家の仕事であって、それをわれわれは、ピエール・ロチ(日本の秋)と芥川龍之介(舞踏会)に負うている。そこに更にこの『鹿鳴館』一篇を加えることを、作者の法外な思い上りと蔑せらるるや否や。」(美しき鹿鳴館時代――再演『鹿鳴館』について)

江藤淳『芥川龍之介』より。
【「舞踏会」は 明治十九年十一月三日の夜であった。 「舞踏会」という作品は,短編というよりむしろ掌篇といったほうがいい小品である。しかし,私は,おそらく百に余る芥川龍之介の作品の中で,この作品に最も愛着を覚える。ここには,初期の「鼻」や「芋粥」の軽妙な諧謔はない。晩年の「玄鶴山房」や「蜃気楼」の鬼気もない。いわんや遺稿として自殺の後に発表された「或阿呆の一生」や「歯車」の裡にひそむ追いつめられた作者の痛切な悲鳴もきこえない。なぜ私はこの作品が好きなのだろうか?
多分私は,鹿鳴館の夜空にきらめいて消える花火が好きなのである。 「仏蘭西 フランス の海軍将校」が,「教えるような調子」でいう, 「私は花火の事をかんがえてゐたのです。我々の生 ヴィ のやうな花火の事を」】

青空文庫『舞踏会』芥川龍之介
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『舞踏会』芥川龍之介

舞踏会

芥川龍之介

       一

 明治十九年十一月三日の夜であつた。当時十七歳だつた――家けの令嬢明子は、頭の禿げた父親と一しよに、今夜の舞踏会が催さるべき鹿鳴館の階段を上つて行つた。明るい瓦斯ガスの光に照らされた、幅の広い階段の両側には、殆ほとんど人工に近い大輪の菊の花が、三重の籬まがきを造つてゐた。菊は一番奥のがうす紅べに、中程のが濃い黄色、一番前のがまつ白な花びらを流蘇ふさの如く乱してゐるのであつた。さうしてその菊の籬の尽きるあたり、階段の上の舞踏室からは、もう陽気な管絃楽の音が、抑へ難い幸福の吐息のやうに、休みなく溢れて来るのであつた。
 明子は夙つとにフランス語と舞踏との教育を受けてゐた。が、正式の舞踏会に臨むのは、今夜がまだ生まれて始めてであつた。だから彼女は馬車の中でも、折々話しかける父親に、上うはの空の返事ばかり与へてゐた。それ程彼女の胸の中には、愉快なる不安とでも形容すべき、一種の落着かない心もちが根を張つてゐたのであつた。彼女は馬車が鹿鳴館の前に止るまで、何度いら立たしい眼を挙げて、窓の外に流れて行く東京の町の乏しい燈火を、見つめた事だか知れなかつた。
 が、鹿鳴館の中へはひると、間もなく彼女はその不安を忘れるやうな事件に遭遇した。と云ふのは階段の丁度中程まで来かかつた時、二人は一足先に上つて行く支那の大官に追ひついた。すると大官は肥満した体を開いて、二人を先へ通らせながら、呆あきれたやうな視線を明子へ投げた。初々しい薔薇色の舞踏服、品好く頸へかけた水色のリボン、それから濃い髪に匂つてゐるたつた一輪の薔薇の花――実際その夜の明子の姿は、この長い辮髪を垂れた支那の大官の眼を驚かすべく、開化の日本の少女の美を遺憾なく具へてゐたのであつた。と思ふと又階段を急ぎ足に下りて来た、若い燕尾服の日本人も、途中で二人にすれ違ひながら、反射的にちよいと振り返つて、やはり呆れたやうな一瞥を明子の後姿に浴せかけた。それから何故か思ひついたやうに、白い襟飾ネクタイへ手をやつて見て、又菊の中を忙しく玄関の方へ下りて行つた。

 二人が階段を上り切ると、二階の舞踏室の入口には、半白の頬鬚を蓄へた主人役の伯爵が、胸間に幾つかの勲章を帯びて、路易ルイ十五世式の装ひを凝こらした年上の伯爵夫人と一しよに、大様に客を迎へてゐた。明子はこの伯爵でさへ、彼女の姿を見た時には、その老獪あいらしい顔の何処かに、一瞬間無邪気な驚嘆の色が去来したのを見のがさなかつた。人の好い明子の父親は、嬉しさうな微笑を浮べながら、伯爵とその夫人とへ手短に娘を紹介した。彼女は羞恥と得意とを交はる交はる味つた。が、その暇にも権高な伯爵夫人の顔だちに、一点下品な気があるのを感づくだけの余裕があつた。

 舞踏室の中にも至る所に、菊の花が美しく咲き乱れてゐた。さうして又至る所に、相手を待つてゐる婦人たちのレエスや花や象牙の扇が、爽かな香水の匂の中に、音のない波の如く動いてゐた。明子はすぐに父親と分れて、その綺羅びやかな婦人たちの或一団と一しよになつた。それは皆同じやうな水色や薔薇色の舞踏服を着た、同年輩らしい少女であつた。彼等は彼女を迎へると、小鳥のやうにさざめき立つて、口口に今夜の彼女の姿が美しい事を褒め立てたりした。
 が、彼女がその仲間へはひるや否や、見知らないフランスの海軍将校が、何処からか静に歩み寄つた。さうして両腕を垂れた儘、叮嚀に日本風の会釈ゑしやくをした。明子はかすかながら血の色が、頬に上つて来るのを意識した。しかしその会釈が何を意味するかは、問ふまでもなく明かだつた。だから彼女は手にしてゐた扇を預つて貰ふべく、隣に立つてゐる水色の舞踏服の令嬢をふり返つた。と同時に意外にも、そのフランスの海軍将校は、ちらりと頬に微笑の影を浮べながら、異様なアクサンを帯びた日本語で、はつきりと彼女にかう云つた。
「一しよに踊つては下さいませんか。」

 間もなく明子は、そのフランスの海軍将校と、「美しく青きドナウ」のヴアルスを踊つてゐた。相手の将校は、頬の日に焼けた、眼鼻立ちの鮮あざやかな、濃い口髭のある男であつた。彼女はその相手の軍服の左の肩に、長い手袋を嵌はめた手を預くべく、余りに背が低かつた。が、場馴れてゐる海軍将校は、巧に彼女をあしらつて、軽々と群集の中を舞ひ歩いた。さうして時々彼女の耳に、愛想の好いフランス語の御世辞さへも囁さやいた。
 彼女はその優しい言葉に、恥しさうな微笑を酬いながら、時々彼等が踊つてゐる舞踏室の周囲へ眼を投げた。皇室の御紋章を染め抜いた紫縮緬の幔幕や、爪を張つた蒼竜が身をうねらせてゐる支那の国旗の下には、花瓶々々の菊の花が、或は軽快な銀色を、或は陰欝な金色を、人波の間にちらつかせてゐた。しかもその人波は、シヤンパアニユのやうに湧き立つて来る、花々しいドイツ管絃楽の旋律の風に煽られて、暫くも目まぐるしい動揺を止めなかつた。明子はやはり踊つてゐる友達の一人と眼を合はすと、互に愉快さうな頷うなづきを忙しい中に送り合つた。が、その瞬間には、もう違つた踊り手が、まるで大きな蛾がが狂ふやうに、何処からか其処へ現れてゐた。
 しかし明子はその間にも、相手のフランスの海軍将校の眼が、彼女の一挙一動に注意してゐるのを知つてゐた。それは全くこの日本に慣れない外国人が、如何に彼女の快活な舞踏ぶりに、興味があつたかを語るものであつた。こんな美しい令嬢も、やはり紙と竹との家の中に、人形の如く住んでゐるのであらうか。さうして細い金属の箸で、青い花の描いてある手のひら程の茶碗から、米粒を挾んで食べてゐるのであらうか。――彼の眼の中にはかう云ふ疑問が、何度も人懐しい微笑と共に往来するやうであつた。明子にはそれが可笑しくもあれば、同時に又誇らしくもあつた。だから彼女の華奢な薔薇色の踊り靴は、物珍しさうな相手の視線が折々足もとへ落ちる度に、一層身軽く滑らかな床の上を辷つて行くのであつた。
 が、やがて相手の将校は、この児猫のやうな令嬢の疲れたらしいのに気がついたと見えて、劬いたはるやうに顔を覗きこみながら、
「もつと続けて踊りませうか。」
「ノン・メルシイ。」
 明子は息をはずませながら、今度ははつきりとかう答へた。
 するとそのフランスの海軍将校は、まだヴアルスの歩みを続けながら、前後左右に動いてゐるレエスや花の波を縫つて、壁側かべぎはの花瓶の菊の方へ、悠々と彼女を連れて行つた。さうして最後の一廻転の後、其処にあつた椅子の上へ、鮮あざやかに彼女を掛けさせると、自分は一旦軍服の胸を張つて、それから又前のやうに恭うやうやしく日本風の会釈をした。

 その後又ポルカやマズユルカを踊つてから、明子はこのフランスの海軍将校と腕を組んで、白と黄とうす紅と三重の菊の籬まがきの間を、階下の広い部屋へ下りて行つた。
 此処には燕尾服や白い肩がしつきりなく去来する中に、銀や硝子ガラスの食器類に蔽われた幾つかの食卓が、或は肉と松露しようろとの山を盛り上げたり、或はサンドウイツチとアイスクリイムとの塔を聳だてたり、或は又柘榴と無花果との三角塔を築いたりしてゐた。殊に菊の花が埋め残した、部屋の一方の壁上には、巧な人工の葡萄蔓が青々とからみついてゐる、美しい金色の格子があつた。さうしてその葡萄の葉の間には、蜂の巣のやうな葡萄の房が、累々と紫に下つてゐた。明子はその金色の格子の前に、頭の禿げた彼女の父親が、同年輩の紳士と並んで、葉巻を啣くはへてゐるのに遇つた。父親は明子の姿を見ると、満足さうにちよいと頷いたが、それぎり連れの方を向いて、又葉巻を燻くゆらせ始めた。
 フランスの海軍将校は、明子と食卓の一つへ行つて、一しよにアイスクリイムの匙を取つた。彼女はその間も相手の眼が、折々彼女の手や髪や水色のリボンを掛けた頸へ注がれてゐるのに気がついた。それは勿論彼女にとつて、不快な事でも何でもなかつた。が、或刹那には女らしい疑ひも閃めかずにはゐられなかつた。そこで黒い天鵞絨の胸に赤い椿の花をつけた、独逸人らしい若い女が二人の傍を通つた時、彼女はこの疑ひを仄めかせる為に、かう云ふ感歎の言葉を発明した。
「西洋の女の方はほんたうに御美しうございますこと。」
 海軍将校はこの言葉を聞くと、思ひの外真面目に首を振つた。
「日本の女の方も美しいです。殊にあなたなぞは――」
「そんな事はこざいませんわ。」
「いえ、御世辞ではありません。その儘すぐにパリの舞踏会へも出られます。さうしたら皆が驚くでせう。ワツトオの画の中の御姫様のやうですから。」
 明子はワツトオを知らなかつた。だから海軍将校の言葉が呼び起した、美しい過去の幻も――仄暗い森の噴水と凋すがれて行く薔薇との幻も、一瞬の後には名残りなく消え失せてしまはなければならなかつた。が、人一倍感じの鋭い彼女は、アイスクリイムの匙を動かしながら、僅にもう一つ残つてゐる話題に縋すがる事を忘れなかつた。
「私もパリの舞踏会へ参つて見たうございますわ。」
「いえ、パリの舞踏会も全くこれと同じ事です。」
 海軍将校はかう云ひながら、二人の食卓を繞めぐつてゐる人波と菊の花とを見廻したが、忽ち皮肉な微笑の波が瞳の底に動いたと思ふと、アイスクリイムの匙を止めて、
「パリばかりではありません。舞踏会は何処でも同じ事です。」と半ば独り語のやうにつけ加へた。

 一時間の後、明子とフランスの海軍将校とは、やはり腕を組んだ儘、大勢の日本人や外国人と一しよに、舞踏室の外にある星月夜の露台に佇んでゐた。
 欄干一つ隔へだてた露台の向うには、広い庭園を埋めた針葉樹が、ひつそりと枝を交し合つて、その梢に点々と鬼灯提燈の火を透すかしてゐた。しかも冷かな空気の底には、下の庭園から上つて来る苔の匂や落葉の匂が、かすかに寂しい秋の呼吸を漂せてゐるやうであつた。が、すぐ後の舞踏室では、やはりレエスや花の波が、十六菊を染め抜いた紫縮緬の幕の下に、休みない動揺を続けてゐた。さうして又調子の高い管絃楽のつむじ風が、相不変あひかはらずその人間の海の上へ、用捨もなく鞭を加へてゐた。
 勿論この露台の上からも、絶えず賑な話し声や笑ひ声が夜気を揺つてゐた。まして暗い針葉樹の空に美しい花火が揚る時には、殆んど人どよめきにも近い音が、一同の口から洩れた事もあつた。その中に交つて立つてゐた明子も、其処にゐた懇意の令嬢たちとは、さつきから気軽な雑談を交換してゐた。が、やがて気がついて見ると、あのフランスの海軍将校は、明子に腕を借した儘、庭園の上の星月夜へ黙然と眼を注いでゐた。彼女にはそれが何となく、郷愁でも感じてゐるやうに見えた。そこで明子は彼の顔をそつと下から覗きこんで、
「御国の事を思つていらつしやるのでせう。」と半ば甘えるやうに尋ねて見た。
 すると海軍将校は相不変微笑を含んだ眼で、静かに明子の方へ振り返つた。さうして「ノン」と答へる代りに、子供のやうに首を振つて見せた。
「でも何か考へていらつしやるやうでございますわ。」
「何だか当てて御覧なさい。」
 その時露台に集つてゐた人々の間には、又一しきり風のやうなざわめく音が起り出した。明子と海軍将校とは云ひ合せたやうに話をやめて、庭園の針葉樹を圧してゐる夜空の方へ眼をやつた。其処には丁度赤と青との花火が、蜘蛛手くもでに闇を弾きながら、将に消えようとする所であつた。明子には何故かその花火が、殆悲しい気を起させる程それ程美しく思はれた。
「私は花火の事を考へてゐたのです。我々の生ヴイのやうな花火の事を。」
 暫くしてフランスの海軍将校は、優しく明子の顔を見下しながら、教へるやうな調子でかう云つた。

       二

 大正七年の秋であつた。当年の明子は鎌倉の別荘へ赴おもむく途中、一面識のある青年の小説家と、偶然汽車の中で一しよになつた。青年はその時編棚の上に、鎌倉の知人へ贈るべき菊の花束を載せて置いた。すると当年の明子――今のH老夫人は、菊の花を見る度に思ひ出す話があると云つて、詳しく彼に鹿鳴館の舞踏会の思ひ出を話して聞かせた。青年はこの人自身の口からかう云ふ思出を聞く事に、多大の興味を感ぜずにはゐられなかつた。
 その話が終つた時、青年はH老夫人に何気なくかう云ふ質問をした。
「奥様はそのフランスの海軍将校の名を御存知ではございませんか。」
 するとH老夫人は思ひがけない返事をした。
「存じて居りますとも。Julien Viaud とおつしやる方でございました。」
「では Loti だつたのでございますね。あの『お菊夫人』を書いたピエル・ロテイだつたのでございますね。」
 青年は愉快な興奮を感じた。が、H老夫人は不思議さうに青年の顔を見ながら何度もかう呟やくばかりであつた。
「いえ、ロテイと仰有る方ではございませんよ。ジュリアン・ヴイオと仰有る方でございますよ。」

(大正八年十二月)


『舞踏会』は芥川龍之介の短編小説。ピエール・ロティ著『秋の日本』の中の一章「江戸の舞踏会」に着想を得た作品である。明治19年の天長節の晩、鹿鳴館で催された大夜会に招かれた娘が、あるフランス人海軍将校に踊りを申し込まれ、2人で美しく儚い花火を眺める淡い恋の物語。 Img_8851_3


2017年4月15日 (土)

四幕戯曲「夜の向日葵」三島由紀夫

女ふたりの友情物語。純真でほがらかで人を疑うことを知らない女と、毒舌で苦労した女。園井花子は「幸福って、何も感じないことなのよ。幸福って、もっと鈍感なものなのよ」という。対して柏木君子は人を憎むのを知らない。敵を作らないし、憎むことの苦しさを知らない幸福な女。花子からすれば向日葵みたいな女。「夜の向日葵」は君子を取り巻く人々の憎しみ合いと、少しも動じない君子との対比で、結局は向日葵に幸福が転がり込んでしまう。
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第一幕は柏木君子の誕生会。
夫は五年前に亡くなって、大学生の息子が一人いる金持ちの未亡人。息子(和男)には恋人の伊原慶子がいる。
女学生時代の友人(園井花子も)が招待され、誕生会は滞りなく進む。
花子は君子の友人の中でも親友で、彼女が和男と慶子に交わした言葉に、戯曲主題が暗示されている。
「むかしから君子さんとわたくしとは、向日と影みたいなものだったの。あの人はどこまで行ってもいつも日向にいた、まるで向日葵みたいに。わたくしは蝸牛みたいにいつも向日葵のかげにいたの」
「子供のころから、あなたのお母様は、何でもほしいと思ったもので買っていただけないものはなかったんですってね。何でも思うとおりにならないことはなかったというじゃないの」
君子は和男が置き忘れたカバンの中から《右肺浸潤、療養を要す》の身体検査表を見つける。

第二幕。高原のサナトリウム(花子の夫が経営)に和男は入院した。慶子は見舞いに来るが、君子はもう来ないように告げる。和男との恋仲が、病人によい影響を与えない。慶子は興奮して君子と園井(院長)が出来ているのを、つい話してしまう。君子は激昂して来るなと告げる。(若いころ、君子と園井は恋仲だったが、花子が嫉妬して園井を奪った) 君子は花子に、慶子が和男に近づかないよう、見張り番を頼む。花子は請け合うが、反対に合わせようと努力する。
園井と君子の逢い引き。園井は花子から離婚訴訟を起こされているという。「でも、それが何なの、お互い三人の間に気持ちが通じていれば、それが何なの」原因は園井と君子の関係である。「そうしてみると花子の訴訟は、身を退いてあなたと僕を結ばせようという、新派の腹芸みたいなものになるわけですな。そんなら金なんか欲しがらなきゃいいのに」 君子「そこが花子さんの近代的なところよ」 花子の問題が片づいて、和男の病気が治ったら結婚する話は決まった。こっそり聞いていた河村照子(看護婦)は花子に一部始終を告げる。以前、河村は園井の愛人であったので、花子と敵対する関係であったが、今は二人の共通の敵である君子に復讐するため同盟を結ぶ。二人は和男と慶子を逢わせる画策をする。それによって和男の病気は治らなくなる。二人とも可哀そうに思いながらも、園井と君子が結婚できないことに喜びを見出す。和男と慶子にとっても功徳を施して満足する。見事な論理のすり替えだ。

第三幕。東京、花子のアパートにて。
花子は園井と離婚してアパートに移った。そこへ女学校時代の友人CとDが見舞いがてら偵察にやって来る。二人は空々しい慰めするが、花子相手にしない。(花子は悲しんではいない。君子によって「思う通り」になった) CとDが帰ったあと、河村照子が杉田誠を伴って来る。杉田は園井のサナトリウムの患者で君子を慕っていた。杉田は青年らしい文学的話をして去る。河村は和男と慶子の経過報告をする。二人は度々逢っているが、そのせいで和男の病状はよくならない。君子は悲しんでいるが、園井に会うとケロリとしている。そこに君子から電話がかかってきた。和男が今朝、亡くなった知らせである。河村は「君子さん、好い気味ですわねえ」と花子が思った通りになったのを皮肉ぽっくいう。その瞬間、花子は河村の頬を平手打ちにした。二人はお互いが自責の念にかられて、罪のなすり合いをする。

第四幕。十日たった君子の家。慶子は自責の念にかられ、サナトリウムで和男に逢っていたことを告げる。君子は花子が手引していたのを知るが、許してしまう。もし和男が慶子と逢わずに亡くなったらと思うと、反対に後悔したと考えたからである。慶子が去ったあと、君子、花子、園井の修羅場が始まる。
花子も自責の念に駆られ真実を告げにきたが、慶子に云ったと同じこと云う。花子は呆気にとられる。花子は園井の企みを暴露する。園井も和男が回復しない方がよかったのである。園井には君子の他に二人の女を囲っていた。二人の女に結婚を条件に金を出せていたのである。君子と園井が結婚すれば、二人の女は黙っていないから、花子の計画を知らぬふりをしていたほうが得策だったのである。しかし君子はすべてを許してしまう。君子は園井と結婚する決意を固める。

息子の死の原因を作った女に、息子に良くしてくれてありがとうと、皮肉ではなく、本心から感謝している。復讐劇を打ち砕く花子に、残ったのは和男を死に到らしめた自責の念たった。園井の加担は悪事を暴露されて、卑劣な男の印象を君子に与える。

「ほんとうに人間って若いうちに死ぬのが花ね。どうでしょう、この汚れを知らない、きれいなお顔。」 君子は不運でさえ味方につけ、肥やしにしてしまう。最大限に許す、憎まないと拡張した場合、損をするのは君子と係った者となる。
「もしあたくしが豚だつたら、真珠に嫉妬なんか感じはしないでせう。 でも、人造真珠が自分を硝子にすぎないとしぢゆう思つてゐることは、豚が時たま 自分のことを豚だと思つたりするのとは比べものにはならないの。」

昭和28年4月「群像」発表。


《この劇の科白は各幕フルスピードを以て演ぜらるべし》
自作解題によると、欧米の旅行中パリで小切手を盗難に遭って、散々となり憂鬱を忘れるために書いた四幕戯曲が「夜の向日葵」であったという。
早く読めば喜劇となり、感情を込めてスローに演じると悲劇の様相が濃くなる。
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花見でござる

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2017年4月14日 (金)

新譜紹介

1. Jamiroquai / Superfresh
2. Jamiroquai / Shake It On

Automaton [CD, Import] Automaton [CD, Import]
ジャミロクワイ


3. Pitbull / Bad Man (feat. Robin Thicke, Joe Perry and Travis Barker)
4. Pitbull / Messin' Around (feat. Enrique Iglesias)

Climate Change [CD, Import] Climate Change [CD, Import]
ピットブル


5. Rhiannon Giddens / The Love We Almost Had
6. Rhiannon Giddens / Birmingham Sunday
7. Rhiannon Giddens / We Could Fly

Freedom Highway [CD, Import] Freedom Highway [CD, Import]
リアノン・ギデンズ


8. Jaco Pastorius / Donna Lee (1976)

Jaco Pastorius [Remastered, Import] Jaco Pastorius [Remastered, Import]
ジャコ・パストリアス

9. Kendrick Lamar / The Heart Part 4

The Heart Part 4 [Explicit] The Heart Part 4 [Explicit]
Kendrick Lamar

10. Kendrick Lamar / Humble

Damn [Import] Damn [Import]
Kendrick Lamar

11. Thundercat / Show You the Way (feat. Michael McDonald and Kenny Loggins) (2017)

Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]
サンダーキャット

2017年4月12日 (水)

京の都

鴨川から
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2017年4月11日 (火)

どこまでみんなバカになるのか

スタジオジブリ「熱風」4月号特集は、橋本治さんのロングインタビュー。

イギリスのEU離脱、トランプ大統領の誕生など、世界の仕組みが変革している。「バカの最終局面に入るんだと思うんですけどね。今は、右傾化というよりも、バカになっていると言ったほうが早いと思いますけどね」

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プラザ合意は日本のバブル経済だけでなく、世界の混沌の始まりであった。社会と切り離されて、根拠のない自我を肥大させてしまった人々が、云々でんでん総理など、混沌を過ぎている風潮を作っている。

「どこまでもバカになると人間は滅びる」黙っているうちに、世の中がどんどんヘンな方向へ流されて行く。そしてその結果はなにもかもすべて、黙っていた人たちの上に覆い被さってくる。映画やアニメーション制作についても、同じような風潮があると、後半は色々と語られている。

スタジオジブリ「熱風」4月号
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/

 

2017年4月10日 (月)

『凸坊新畫帖 名案の失敗』(でこぼうしんがちょう めいあんのしっぱい)

1917年(大正6年)2月初旬公開の下川凹天による日本国産最初期のアニメ映画である。本作を日本最古のアニメ映画とする説もある[1]。2013年現在、現存が確認されたフィルムはない[1]。

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概要

最古の日本アニメとしては今まで、下川凹天による同年1月に公開したとされる『芋川椋三玄関番の巻』とされてきたが、独バイエルン州立図書館の研究員が、当時の映画誌『キネマ・レコード』などを精査した結果、『芋川椋三玄関番の巻』公開は1917年4月であり、それに先んじる同年2月初旬に、本作が公開されていたことを示す記載が発見されたという[1][2]。

このことから日本最古のアニメ映画を本作とする可能性も出てきている。ただし作者自身は雑誌「映画評論」1934年7月号に掲載された下川凹天の回想記事「日本最初の漫畫映畫製作の思ひ出」において、最初に制作した作品が『芋川椋三玄関番の巻』であると述べている[3]。

また、映画誌『活動写真雑誌』1917年3月号には、下川凹天作『凸坊新畫帖 芋助猪狩の巻』が、同年2月1日に東京・浅草キネマ倶楽部で公開された旨の記述が存在しており、当時は劇場によって題名を改変する事があったことを踏まえ、『猪狩の巻』は『名案の失敗』と同じ作品であるする見方もある[1]。

ちなみにタイトルにある凸坊は、幸内の師匠に当たる北澤楽天が当時『時事新報』の日曜版に連載していたマンガ『茶目と凸坊』に便乗してつけられたものと思われる。この『茶目と凸坊』は非常な人気で、当時のアニメ映画は(たとえ外国産のものであっても)タイトルに「茶目」や「凸坊」などの名前が勝手につけられていたのである[要出典]。

作品内容

推測の域を出ないが、イノシシを生け捕りにしようと落とし穴を掘って、主人公が落ちてしまう内容と考える見方がある[1]。

スタッフ
演出・作画 ‐ 下川凹天
企画・製作・配給 ‐ 天然色活動写真
興行 ‐ キネマ倶楽部

脚注

1.^ a b c d e 鶴谷真 (2013年7月8日). “日本アニメ史:新説、「最古」は下川凹天の別作品”. 毎日新聞・東京夕刊 2013年11月6日閲覧。
2.^ だが本作は「第二次線畫トリツク(= 2つ目のアニメ作品)」とする記事が当時の雑誌に残っているなど当時の記事などで事実誤認があったとみられるが真偽は不明。
3.^ 当時のアニメ映画作品の記録は、映画雑誌などに不完全な形でしか残っていないため非常に曖昧なものとなっている。『芋川椋三玄関番の巻』は当時の雑誌に掲載されている1917年1月の劇場上映作品リストに本作品の名前は存在しないこと、作品そのものについての資料が残っていないこと初公開は1917年4月と記述された記録も存在することなどもあり詳細は定かでない。

外部リンク
F.S. Litten: Some remarks on the first Japanese animation films in 1917

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%B8%E5%9D%8A%E6%96%B0%E7%95%AB%E5%B8%96_%E5%90%8D%E6%A1%88%E3%81%AE%E5%A4%B1%E6%95%97

2017年4月 9日 (日)

にっぽんアニメーションことはじめ~「動く漫画」のパイオニアたち~展」

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現存する最古の国産作品の上映会や、黎明期を担った京都ゆかりのアニメーション作家の足跡などを展示。
https://www.kyotomm.jp/event/exh_animationkotohajime/

国内初のアニメは1917(大正6)年1月に公開された下川凹天による「凸坊新書帖 芋助猪狩の巻」という。
「芋川椋三とブル」のキャラクターを使って再現したアニメ映画と、現存最古の作品「なまくら刀」(1917年・幸内作)上演。

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京都マンガミュージアム
https://www.kyotomm.jp/event/

2017年4月 8日 (土)

高瀬川のサクラ満開

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2017年4月 7日 (金)

新譜紹介

1. The Jesus and Mary Chain / Always Sad
2. The Jesus and Mary Chain / All Things Pass
3. The Jesus and Mary Chain / The Two of Us

Damage & Joy [Import] Damage & Joy [Import]
ジーザス&メリー・チェイン


4. Depeche Mode / Where's the Revolution
5. Depeche Mode / So Much Love

Spirit [CD, Import] Spirit [CD, Import]
デペッシュ・モード


6. Aimee Mann / You Never Loved Me
7. Aimee Mann / Knock It Off
8. Aimee Mann / Poor Judge

メンタル・イルネス メンタル・イルネス
エイミー・マン


9. Thurston Moore / Germs Burn (2014)

The Best Day [CD, Import] The Best Day [CD, Import]
Thurston Moore

10. Declan McKenna / Brazil (2015)

ブラジル ブラジル
Declan McKenna

11. Thundercat / Show You the Way (feat. Michael McDonald and Kenny  Loggins) (2017)

Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]
サンダーキャット

2017年4月 6日 (木)

サクラが咲いた

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咲いた、咲いた。桜が咲いている。
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戦争法と一体の共謀罪を四度目の廃案に

世論の反対でこれまで三度も廃案に追い込まれた共謀罪法案を、「テロ等準備罪」と名前を変えて制定しようとしています。

これは、「テロ対策」のためといえば、テロを嫌う世論は沈黙し、共謀罪を制定できると考えているからにほかなりません。

共謀罪法案の審議入りに抗議する国会前行動と日比谷野音大集会・デモ(18時30分~)も行われます。
https://www.kyobozaino.com/

【動画も】今村復興相 「自己責任」発言への抗議、各地で広がる(4月5日、毎日)
http://mainichi.jp/articles/20170406/k00/00m/040/104000c

2017年4月 5日 (水)

本当に自己責任か考えてほしい

記者会見に現れた今村復興相は、自主避難者について国が福島県をサポートしていくと述べた後に「基本的にはご本人が判断すること。国の役人がやったってしょうがない」「問題を抱えながら(被災地に)帰った人もいる」と発言。「国の責任責任というが、やってるじゃないか」と、乱暴な言い方で開き直った。
記者に「大臣が実情をご存じないのではないか」と聞かれると、ヒートアップ。「人を侮辱するようなことは許さぬ」「出て行きなさい、もう二度とこないでください、あなたは」と会見を打ち切った。それでも続く質問に「うるさい」と叫んで出て行った。

http://news.livedoor.com/article/detail/12893749/

龍崎孝(元TBS政治部長)「国が国民の生命・自由・財産を守ってくれないから自主避難したことをわかっていない大臣や議員がいる。本当に自己責任か、考えてほしい」

こんな人物が復興相をしているのが無茶だ。福島震災の復興は先が見えない状態で、大臣の発言は政権体制をよく表している。

2017年4月 4日 (火)

『超老人の壁』養老 猛司✖️南 伸坊

『老人の壁』: 養老 孟司✖️南 伸坊

<養老 年を取って楽になってくるのは、「鈍くなる」ことなんじゃないかな。感じなくていいことは、感じなくていいんですよ。> 

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第一章 人はいつから老人か
 老人と世間/世間のプレッシャー/機嫌よくしよう/生まれ変わる快感
第二章 忘却の壁
 忘れる楽しみ/耳の話/虫の音/優しい老人/寸足らずの杭/一つの花/血液型を伸ばそう/健康診断
第三章 自然と老人
 消えた野良犬/自然は中立/嫌いなもの/花鳥風月/カラスに教育を/不機嫌社会
第四章 長生きだけが人生か
 老人と猫/照れ隠し/嬉しい変身/飲んだら乗るな/病気と痛み/痛みの番付/意識の仕組み/気になる偶然/似たところを探す/見た目でわかる/一億総じっとしている社会/老人が置かれた場所
第五章 明るい老人
 オレって死んでる?/遺族の人々/介護は空気で/大事な距離感/遠い親戚/薬は飲むな/余白を持つ/複眼で考える/夫婦は直角/家族の顔/名誉と権力/分割の知恵/虫の絵/老人は絵を描こう/すごい馬/老人の壁

<南 やっぱり、本人が楽しいと思ってやる手作業や工夫って、結果がどうこうとは違うんですね。僕はカンタンな絵で有名なイラストレーターなんですが、ものすごくめんどくさそうな描き込むタイプの人、いるでしょ? 点々で、びっちり埋めてくみたいな。でも聞くとそういう人、やっているときに気持ちいいらしいんです。
養老 そう、いまは虫も写真で撮るとピントも合ってすごくきれいに撮れるんですよね。それでも僕は時々、絵を描きます。写真をわざわざ撮って、画像ソフトで絵に変えるんです。そうすると、よく見るんです。
南 そうです、そうです、よく見るとよく見えてくる。
養老 絵だと丁寧に見るから、実によくいろいろわかるんです。そしてこれは、よっぽど暇じゃないとできない。絵がヘタで困るんだけど、でも楽しい。
南 確かに絵を描こうとすると、まず見方が変わるんです。いつもと同じような見方じゃ何にも描けない。普段と違う見方をすると、いろんなことが見えてくる。それが面白い。
養老 自分を変えないといけないというのが。
南 普段は目的があると、そっちに合わせてしまうので、自分を変えるという方向に行かないんですね。
養老 虫をやっていて、やっぱり一番面白いのは、発見です。発見って、自分が変わることなんです。見つける前の自分と、見つけた後の自分は違う。別の人になるんです。> 【機嫌よくしよう】

<養老   生まれつき持っている他の人と違う個性が一番大事だと、親も子どもも思うようになった時代に、僕は教師をやらされていたんですよ。その頃から、教師って軽くなったんですね。教育っていうのは、本人の本質に関係ないものなのに、個性を伸ばすとかいうことになれば、それはもう、教育なんか要りません。みんな本気で考えてるのかねと思ったけど。だからそのときから、学歴は「付けるもの」になったんです。本当の自分に付ける、飾りつけをする。昔は皮肉でそう言ってたのに、今では本当に飾りになった。
 僕は「人を変えるのが教育でしょう」って言ってるんだけど、「そんな恐ろしいこと」と今の先生方は思ってるんです。親に恨まれると思ってるでしょう。個性なんて、みんな生まれつき持ってるんだから、何も教える必要はないので、「上手に飾りつけてくださいね」って教師は頼まれているわけですね。
南 個性個性って、僕らぐらいの年代から一番言われはじめたんです。
養老 そうでしょうね。
南 たとえば「個性的な絵」って、つまり「いい絵」っていうふうに聞こえてるじゃないですか、必らずほめる時につかうから。でも、個性的なやな絵とか、個性的につまんない絵とかありますよね、絵には「いい絵」と「やな絵」があるっきりなのに(笑)、個性的とか個性ってコトバに価値がついちゃったんですね。> 【一つの花】

<南 最近ますます、「健康でいなければいけない」みたいな風潮ですよね。
養老 それをね、年を取ってもそう思ってる人がいるから困るんです。
南 健康で長生きするためには、どうしたらいいですか。
養老 だから、健康な間だけ生きていりゃいいんですよ、長生きってなんですか?
南 あはは、そうですね。
養老 だから、それを今、健康寿命と一致させようって、そんなこと言ってるんですけど、「老人は健康で元気で生きている間はいい」っていうことでしょう。それを短く言えば、「元気でなくなったら、死んじまえ」っていうことじゃないですか。
 これは別に悲しいことでもなんでもなくて、普通にしておくと自然に逝くと思うんですよ。余計なことをするから、ややこしいことになってる。脳死が典型です。人工呼吸器を作ったから、脳死が起こり、脳死の患者さんがいるから、移植が成立する。人工呼吸をやめたら、全部なくなりますよ。
南 そういうことなんですね。人工呼吸器をつけちゃったら、もう取れないね。
養老 だから、ひと言、物事は全部裏表。最初は表がよく見えたから、「このぐらいよくなる」と思ったわけです。ところが今、その裏面が見えてきて、何が起きているのかようやく見えてきた。
南 ほんとうにそうですね。新しい常識ができないとまずい。> 【老人が置かれた場所】

<南 とんとん拍子になんでもできてきた人は、ひと筋に行くのが当たり前になってるわけですよね。だけど、失敗した人は、ほかの道が探せばあるのに気がつく。
 だから、「なんでそんなにその一つのことで一生懸命にそればっかりに生きるのかな」って、思うんですよね。やっぱりうまくいっちゃった人っていうのは、あとで最後のところでそれを自分でわからない限り、何でもかんでも突き進めばいいというふうになっちゃうかもしれませんね。もう、学校をものすごくよい成績で出て、会社に入ってから、なんかにつまずいて自殺しちゃうとかね。「何のために」っていうか、その間もね、楽しいほうがいいのにって思うんだけど(笑)。
養老 そうですね。
南 そういう人は、「楽しいものはあと」にしてるんでしょうね。最初にそういうふうに教えられちゃったからだと思うんだけど。だから、どんどん上がっていく、上に昇っていかなくちゃいけないって。
養老 これは論語の言う通りですよ「之(これ)を知る者は、之を好む者に如(し)かず」って言うけど、好きな人には敵(かな)わないっていうのあるでしょう。でも、最後は「之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」だからね。やってることを楽しんでいる人が、一番いいんだよって。年を取ったら、そうならなきゃって思います。> 【分割の知恵】

<養老 ようするに、世の中の役になんか立たないんです(笑)。それでいいんですよ。修業と同じですよ。修業っていうのは、自分を完成させるための作業ですね。一番いいのはね、比叡山の千日回峰行。あんなものやったって、誰も儲かりいません。GDPが増えるわけでもない。だけど、何が残るかって、本人が残るんですよ。それをやった本人が残るんです。それが「作品」ということです。
 だから、自分が作品であるような、作品としての自分を完成させるつもりで、好きなことをやれば、老人としての時間を本当に楽しめるんじゃないかな。
南 老人の壁を越えると、作品の自分がいる。
養老 自分のことって、意外とわかないですからね。
南 そうですね。
養老 いい老人ってどういう老人だろうね。
南 そうですねえ、ゴキゲンな老人でしょうね。本人も気持ちいいんだから、まわりも楽しいですよね。なんか「まわりにへつらって笑ってる必要なんかねえや」とかってむっつりしてると、実は本人もつまんない(笑)。
養老 にこにこしてりゃいいんですよ(笑)。
南 百歳老人っていうのが、まわりに感謝の気持ちが出てきて、いつもにこにこしているっていう話聞いて、すごい最高じゃんって思ったんです。
 僕にとって老人は、いつも苦虫を噛み潰したようにして、「何も面白いことなんかねえや」っていうもんだと思ってたんですけど。『オレって老人?』ていう本を書いた頃は、よし老人になったら苦虫を噛み潰してやる! とか思ってたんですが、今は、おじいさんになって、にこにこしてさ、まわりに感謝してられたら、すごくいいじゃん、ていう気持ちです。
 もちろんみんながみんな、なかなか、そうなれない事情もあるかもしれないけど、「まわりの世話になりたくない」とかって、「申し訳ない」とかって言ってんじゃなくて、「もう、しょうがないから、世話になるよ」って、笑っていられるみたいなのが、やっぱり一番いいんじゃないかな。世話をするほうだってね、「すいませんね、すいませんね」ばっかり言われてるより、喜んでくれているほうがいいわけだし。
養老 もう、楽しくてしょうがないよ。
南 最高ですね。> 【老人の壁】

<毎日新聞出版発行/本体1,200円(税別)>

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『超老人の壁』養老 猛司✖️南 伸坊

人生の醍醐味は0と1の間にある。人気解剖学者・養老孟司、「本人伝説」の南伸坊のエッセンスが凝縮。何事もデジタル化され便利になった反面、人間が生きづらくなった世の中で、楽しく生きるにはどうしたらいいか。宗教、哲学、アート、自然科学など、多岐なテーマを織り交ぜながら、明るい老人二人が現代社会に警鐘を鳴らす。思索が深まる爆笑対談第2弾。

第一章 老いの距離感
第二章 最後の審判
第三章 絵の東西
第四章 0と1の間
第五章 謎の生態
第六章 現代の問題
第七章 怪しい新世界
第八章 おじいさんの歌

<毎日新聞出版発行/本体1,200円(税別)>

養老/孟司
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。専門は解剖学。1989年『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。95年東京大学医学部を退官。

南/伸坊
1948年、東京都生まれ。イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト。赤瀬川原平氏に師事し、雑誌『ガロ』編集長を経て独立。

 

 

2017年4月 3日 (月)

ちくま 哲学の森

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《ちくま哲学の森》

1 生きる技術
道ができている場所では タゴール(山室静)/空気草履 古今亭志ん生/大寅道具ばなし 斎藤隆介/対談 浪花千栄子・徳川夢声/いろはだとえ モラエス(花野富蔵)/新橋の狸先生 森 銑三/貨殖列伝 司馬遷(小川環樹)/長者の聟の宝舟 辻まこと/高利貸に就いて 内田百間/ハリー W・サローヤン(関汀子)/饒舌について プルタルコス(柳沼重剛)/嘘つきの技術の退廃について マーク・トウェイン(三浦朱門)/結婚生活十則 サーバー(鳴海四郎)/僕の孤独癖について 萩原朔太郎/ある〈共生〉の経験から 石原吉郎/権利のための闘争(抄) イェーリング(村上淳一)/レッスルする世界 ロラン・バルト(篠沢秀夫)/ニコマコス倫理学 第二巻第九章 アリストテレス(高田三郎)/みずから考えること ショーペンハウアー(石井正)/邪教問答 林 達夫/脳病院からの出発 チェスタトン(安西徹雄)/随想録より モンテーニュ(関根秀雄)/いかに老いるべきか ラッセル(中村秀吉)/ケニヤ山のふもと ケニヤッタ(野間寛二郎)/サーメの暮し ユーハン・トゥリ(三木宮彦)/結婚について・子どもについて ジブラーン(神谷美恵子)/老子(抄) 老子(小川環樹)/日本の理想 唐木順三
*解説 道化について……森 毅

刊行日 2011/09/09 定価:本体1200円+税


2 世界を見る
地球儀 リンゲルナッツ(板倉鞆音)/長男と長女のこと マーク・トウェイン(勝浦吉雄)/朝鮮での私の生活 金子ふみ子/俘虜記(抄) 大岡昇平/歴史の効用と楽しみ E・H・ノーマン(大窪愿二)/狂信と殉教 中野好夫/近代とは何か 竹内 好/古沼抄 花田清輝/研究者と実践者 桑原武夫/無思想人宣言 大宅壮一/ジャーナリズム雑感 寺田寅彦/恐怖なき生活について 岸田国士/密集の事実 オルテガ・イ・ガセー(桑名一博)/最も必要なものだけの国家 田中美知太郎/ピタゴラス ラッセル(市井三郎)/『パンセ』の一句を主題とする変奏曲 ヴァレリー(安井源治)/哲学革命 ハイネ(伊東勉)/形而上学入門 ベルグソン(矢内原伊作)/哲学の正しい方法 ヴィトゲンシュタイン(坂井秀寿)/ダランベールの夢 ディドロ(杉捷夫)/胡桃の中の世界 澁澤龍彦
*解説 支配人物語……井上ひさし

刊行日 2011/10/06  定価:本体1200円+税

3 悪の哲学
銘文 ダンテ・アリギェリ(日夏耿之介)/毒もみのすきな署長さん 宮澤賢治/湯の町エレジー 坂口安吾/マザー・グース・メロディー 花田清輝/悪人礼賛 中野好夫/仲間と犯した窃盗のこと アウグスティヌス(山田晶)/困ったときの友 モーム(龍口直太郎)/善良な田舎者 F・オコナー(須山静夫)/尋問調書・補遺 P・キュルテン(池内紀)/蒼白の犯罪者 ニーチェ(氷上英廣)/韓非(抄) 貝塚茂樹/酷吏列伝 司馬遷(福島吉彦)/陰謀について マキアヴェリ(永井三明)/エスパニョーラ島について ラス・カサス 染田秀藤/民族解放戦争における北アフリカ人の犯罪衝動性 F・ファノン(鈴木道彦・浦野衣子)/市民社会における貨幣の権力 マルクス(三浦和男)/無感覚なボタン 武田泰淳/善人ハム 色川武大/おかしな男の夢 ドストエフスキー(小沼文彦)/ベルガモの黒死病 ヤコブセン(山室静)/山に埋もれたる人生ある事 柳田國男/歎異抄(抄) 親鸞(増谷文雄)
*解説 三つの悪……鶴見俊輔

刊行日 2011/11/11 定価:本体1200円+税

4 いのちの書
おばあちゃん 金子光晴/私は百姓女・老いて 吉野せい/暁を見る ヘレン・ケラー(岩橋武夫)/最初のハードル 戸井田道三/萩の花 宮本常一/病床断想 吉田 満/或る遺書について 塩尻公明/死生 幸徳秋水/臨終の田中正造 木下尚江/安吾のいる風景 石川 淳/「ガリヴァー」の作者の死 中野好夫/狂気について 渡辺一夫/絞首刑 G・オーウェル(小野寺健)/拷問 ジャン・アメリー(池内紀)/夏の花 原 民喜/穴ノアル肉体ノコト 澁澤龍/墓 正岡子規/チョウチンアンコウについて 梅崎春生/牧歌 モーパッサン(青柳瑞穂)/魂について 小泉八雲(田部隆次)/生きがいを求めて 神谷美恵子
*解説 「いのち」と枯葉……安野光雅

刊行日 2011/12/12 定価:本体1200円+税

5 詩と真実
箴言 ジレージウス(大山定一)/芸術に関する一〇一章より アラン(斎藤正二)/昨日、動く砂は ジャコメッティ(矢内原伊作)/下手もの漫談 小出楢重/詩人失格 遠山 啓/自画像 寺田寅彦/モンテーニュ 落合太郎/断食芸人 カフカ(池内紀)/酔中一家言 尾崎士郎/桜間弓川さんのこと 野上弥生子/間 武智鉄二/艶、深、偉 円地文子/芝居絵 花田清輝/FARCEに就て 坂口安吾/模倣と独立 夏目漱石/素樸ということ 中野重治/中国文学と日本文学 竹内 好/桜の樹の下には 梶井基次郎/美について 田中美知太郎/美の法門 柳 宗悦/茶室 岡倉天心(桜庭信之)/歌よみに与うる書 正岡子規/蕪村俳句のポエジイに就いて 萩原朔太郎/曖昧な諺 滝口修造/オーベルジンの偶像 西脇順三郎/悦しき知識 深瀬基寛
*解説 画家と悪魔……池内 紀

刊行日 2012/01/12 定価:本体1300円+税



《ちくま哲学の森》

6 驚くこころ
報告 宮澤賢治/シャボン玉 J・コクトー(堀口大學)/「わが生いたち」より 佐藤春夫/まんじゅうの皮とあん 国分一太郎/伊香保へ行って温泉に入ろう 山下 清/父と息子との対話 林 達夫/考えるだけでラジオを直す少年 ファインマン(大貫昌子)/日常身辺の物理的諸問題 寺田寅彦/立春の卵 中谷宇吉郎/クシャミと太陽 緒方富男/科学的な暗殺者 ファーブル(奥本大三郎)/足跡 吉田健一/〈世界の果て〉へ T・クローバー(中野好夫・中村妙子)/改暦弁 福沢諭吉/一八七七年の日本 モース(石川欣一)/神々の国の首都 小泉八雲(平井呈一)/歯固め 戸井田道三/地面の底がぬけたんです 藤本とし/水源に向かって歩く 遠山 啓/倉田百三氏の体験を中心に 森田正馬/精神分析について フロイト(懸田克躬)/火と尊崇 プロメテウス・コンプレックス バシュラール(前田耕作)/方法序説 デカルト(落合太郎)/数学上の発見 ポアンカレ(吉田洋一)/ラムネ氏のこと 坂口安吾/知魚楽 湯川秀樹
*解説 不思議について……森 毅

刊行日 2012/2/10 定価:本体1300円+税

7 恋の歌
紅りんご サッフォー(呉茂一)/恋愛天文学 子夜(佐藤春夫)/媚薬 J・ベディエ(佐藤輝夫)/シラノ週報の場 ロスタン(辰野隆・鈴木信太郎)/コハル モラエス(花野富蔵)/前の妻・今の妻 吉野秀雄/日記 宅嶋徳光/宝石の声なる人に 岡倉天心・プリヤンバダ(大岡信)/エロイーズよりアベラールへの願い エロイーズ(畠中尚志)/わが沈黙の共謀者よ! キルケゴール(桝田啓三郎)/セックス対愛らしさ D・H・ロレンス(伊藤整)/恋愛 P・レオトー(堀口大學)/予審調書 阿部 定/恋 正岡子規/プラクリチ 幸田露伴/鯉魚 岡本かの子/じいさんばあさん 森 鴎外/好色 芥川龍之介/三色の娘 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ(小澤晃)/恋愛について スティブンソン(酒井善孝)/「いき」の内包的構造 九鬼周造/『葉隠』と『わだつみ』 橋川文三/ドン・ジュアン/女房学校 アラン(古賀照一)/ソークラテースの話 プラトン(森進一)
*解説 面会時間……井上ひさし

刊行日 2012/3/09 定価:本体1300円+税


8 自然と人生
ルバイヤートより U・カイヤム(小川亮作)/レーウェンフック P・ド・クライフ(秋元寿恵夫)/単細胞植物 ファーブル(日高敏隆・林瑞枝)/百万匹の油虫 エクスタイン(内田清之助)/鳥の王 F・オコナー(上杉明)/小園の記 正岡子規/星は周る 野尻抱影/親不知、子不知 深田久弥/幼き日の山やま 臼井吉見/ある遭難の記録 槇 有恒/北越雪譜(抄) 鈴木牧之/梶田富五郎翁 宮本常一/バンダ・オリエンタル ダーウィン(島地威雄)/デルスウ・ウザーラ(抄) アルセーニエフ(長谷川四郎)/エルドラード(黄金郷)の発見 S・ツヴァイク(片山敏彦)/大自然と人間 渡辺一夫/ピュトクレス宛の手紙 エピクロス(出隆・岩崎允胤)/各種の渦巻について 藤原咲平/神話と地球物理学 寺田寅彦/精霊物語(抄) ハイネ(小沢俊夫)/魔女 序の章 ミシュレ(篠田浩一郎)/山の声 辻まこと/荘子(抄) 荘子(森三樹三郎)/大腐爛頌 金子光晴
*解説 君見ずや 黄河の水 天上より来たり奔流して海に到り 復回らざるを……安野光雅

刊行日 2012/4/12 定価:本体1300円+税

http://www.chikumashobo.co.jp/special/tetsugakunomori/

2017年4月 2日 (日)

読書をしない人の老化は18~22才から始まるという。

「読書は知識を深めて、感情を豊かにする効果がある。」東北大学・川島隆太教授。読書は脳全体を刺激するため、痴呆や脳の老化防止に効果がある。

『前頭前野が特に刺激を受けているのが明らに。人間の思考や言語、筋肉の働き、記憶力や感情を管理する『脳の司令塔』。そこが刺激うけて「視覚・記憶力・判断力」が活用され元気に過ごすらしい。


新社会人の読書 【新社会人白書2017】
第1位 ほとんど読まない (15.9%)
第2位 毎日 (13.9%)
第3位 週1日程度 (12.1%)
第4位 月1回程度 (11.6%)
第5位 週2日程度 (8.6%)
ふとした時間に読書をする新社会人が多く。スマホの普及で読書の時間が減った。

調査日時:2017年3月
調査人数:今春から社会人になる大学生男女396人(男性169人、女性227人)
http://top.tsite.jp/news/buzz/o/34745227/
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2017年4月 1日 (土)

「むかし語りへのいざない~宇治拾遺物語~」最終放送

「むかし語りへのいざない~宇治拾遺物語~」(51)最終回

第196話「後の千金の事」~第197話「盗跖孔子と問答の事」まで。

例年になく多いテキストでも快調なのは、講師の物語に対する愛情深さと滑舌が宜しく、番組構成の要領が見事だったからだと思う。久しぶりに連続ラジオ番組は音だけに空想することに満喫した。

白百合女子大学教授…伊東玉美
【朗読】加賀美幸子 アナウンサー
一年間の講義と朗読に感謝します。

(1年間・2016年4月~2017年3月)
NHKラジオ第2 毎週土曜 午後5時 再放送 毎週日曜 午前6時
http://www4.nhk.or.jp/kotenkoudoku/


第196話「後の千金の事」
昔、唐土に荘子という賢人がいた。家がひどく貧しくて、今日の食糧が底をついた 隣に監河候という人がいた。その人を訪ね、今日食べるための粟を乞うた監河候は、五日後にいらしてください。千両の金が入ることになっています。それを差し上げます。どうして立派な人に今日召し上がるだけの粟などお渡しできましょう。 返す返すも己の恥ですと言うと、荘子は 昨日、道を歩いていると、後ろから呼ぶ声がした。
振り返ったが、誰もいない。ただ、轍に溜まったわずかな水の中で、鮒が一匹ぴちぴち跳ねていた。何の鮒だろうと思って近寄ってみれば、少しばかりの水にとても大きな鮒がいた。

何の鮒か訊くと、鮒は私は河伯神の使いで、江湖へ行くところでした。それが飛びそこね、この溝に落ちてしまいました。喉が渇いて死にそうです、助けてくださいと思って呼び止めたのですと言う。そこで私は二三日後に江湖という所へ遊びに行こうとしている。

そこに持って行って放してやろうと答えると、魚は「とてもそれまで待てません 今日提一杯の水で、喉の渇きを潤してください」と言ったので、そのようにして助けてやった。

鮒の言葉を、身をもって知った。今日の命は、何か食べなければもうもたない。後の千金など、まったく無益なのだ と言った。それから後の千金という言葉が知られるようになった。

ウーマンロック [月末リクエスト]

1. PJ Harvey / The Community of Hope (2016)

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PJハーヴェイ

2. M.I.A. / Meds and Feds (2010)

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M.I.A.

3. Paramore / Ain't It Fun (2013)

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パラモア

4. Pink / Numb (2001)

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P!NK

5. Hole / Doll Parts (1994)

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ホール

6. The Carpenters / Help (1970)

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カーペンターズ

7. Lana Del Rey / Love (2017)

Love Love
ラナ・デル・レイ

8. Florence and the Machine / What Kind of Man (2015)

How Big, How Blue, How Beautiful [CD, Import] How Big, How Blue, How Beautiful [CD, Import]
フローレンス・アンド・ザ・マシーン

9. Rihanna / Love on the Brain (2016)

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リアーナ

10. Joni Mitchell / A Case of You (1971)

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ジョニ・ミッチェル



11. Calvin Harris / Slide (2017)

スライド feat. フランク・オーシャン & ミーゴス スライド feat. フランク・オーシャン & ミーゴス
Calvin Harris

12. Robert Glasper / Good Morning (2015)

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Robert Glasper

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羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
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22カードの意味

  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

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ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。