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2017年4月 1日 (土)

「むかし語りへのいざない~宇治拾遺物語~」最終放送

「むかし語りへのいざない~宇治拾遺物語~」(51)最終回

第196話「後の千金の事」~第197話「盗跖孔子と問答の事」まで。

例年になく多いテキストでも快調なのは、講師の物語に対する愛情深さと滑舌が宜しく、番組構成の要領が見事だったからだと思う。久しぶりに連続ラジオ番組は音だけに空想することに満喫した。

白百合女子大学教授…伊東玉美
【朗読】加賀美幸子 アナウンサー
一年間の講義と朗読に感謝します。

(1年間・2016年4月~2017年3月)
NHKラジオ第2 毎週土曜 午後5時 再放送 毎週日曜 午前6時
http://www4.nhk.or.jp/kotenkoudoku/


第196話「後の千金の事」
昔、唐土に荘子という賢人がいた。家がひどく貧しくて、今日の食糧が底をついた 隣に監河候という人がいた。その人を訪ね、今日食べるための粟を乞うた監河候は、五日後にいらしてください。千両の金が入ることになっています。それを差し上げます。どうして立派な人に今日召し上がるだけの粟などお渡しできましょう。 返す返すも己の恥ですと言うと、荘子は 昨日、道を歩いていると、後ろから呼ぶ声がした。
振り返ったが、誰もいない。ただ、轍に溜まったわずかな水の中で、鮒が一匹ぴちぴち跳ねていた。何の鮒だろうと思って近寄ってみれば、少しばかりの水にとても大きな鮒がいた。

何の鮒か訊くと、鮒は私は河伯神の使いで、江湖へ行くところでした。それが飛びそこね、この溝に落ちてしまいました。喉が渇いて死にそうです、助けてくださいと思って呼び止めたのですと言う。そこで私は二三日後に江湖という所へ遊びに行こうとしている。

そこに持って行って放してやろうと答えると、魚は「とてもそれまで待てません 今日提一杯の水で、喉の渇きを潤してください」と言ったので、そのようにして助けてやった。

鮒の言葉を、身をもって知った。今日の命は、何か食べなければもうもたない。後の千金など、まったく無益なのだ と言った。それから後の千金という言葉が知られるようになった。

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