« 大橋を渡る | トップページ | 新譜紹介 »

2017年5月18日 (木)

「狐の窓」「狐の穴」「狐格子」

「きつねの窓」は安房直子の代表作で、桔梗の花の汁で指を染め、指で窓を作ってそこから覗くと、懐かしい風景や人が見える児童文学で教科書にも掲載されていた。
このエピソードは柳田国男「こども風土記」の「狐あそび」に次の記述がある。

“~今も田舎に残ってゐる狐遊び、大阪でもと「大和の源九郎はん」などといつた鬼ごとである。百年以前の嬉遊笑覧にも鬼ごとの一種に、鬼になりたるを山のおこんと名づけて、引きつれて下に屈み、もともとつばな抜こゝと言ひつつ、
芽花(つばな)抜くまねびをしてはてに鬼に向かひ、人さし指と大指とにて輪をつくり、その内より覗き見て、是なにと問へばほうしの玉といふと、皆逃げ去るを鬼追ひかけて捕ふる也と見えてゐる。”

「狐の窓」についての伝承は常光徹著「しぐさの民俗学」(2006年 ミネルヴァ書房)、野村純一編「昔話伝説研究の展開」(1995年三弥井書店)のなかで、狐の窓の作り方が図解されている。

《天気雨のときに指を決まった形に組んでそこから覗くと狐の嫁入りが見えるという伝承が、かつては広く知られていたようです。また、狐火を見たとき、狐に化かされたときにも特定の形で指を組み、そこから覗くことで難を避けることができるという伝承もあったようです。
このときの指の形を「狐の窓」「狐の穴」「狐格子」などと呼びあらわすようです。》

「南方熊楠全集 4」(1972年 平凡社)では、狐の嫁入りを見るしぐさについて若干の記述もあるらしい。

【狐の穴】狐窓、狐格子とも呼ばれる特殊な手の組み方。天気雨(狐の嫁入り)時にこの組み方をした指の隙間から狐の嫁入り行列が見えると言われている。 http://twitter.com/kiri_zumaImg_9743

Img_9746_2

 

« 大橋を渡る | トップページ | 新譜紹介 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

羽衣ストーブ館

  • 静岡新聞 2001年5月22日記事
    フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。 ◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。 ◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
フォト

22カードの意味

  • _0 愚者
    タロットアルカナの22枚には、世界の変化を表すことが記されています。カードの意味を知るには、図案のもつ表のイメージから解放されることが大切です。

オンライン状態

ペンギンタロットの原画

  • 0の愚者から21の宇宙(世界)まででひとつの話が結ばれる
    兆しを理解して現実なるものを深くたのしく感知する訓練カードです。 タロットを機能させるには慣れ親しむことからはじまります。 まだ目には見えていない物事や潜在的な事柄を導き出す道具でもあります。 各アイコンをクリックすると、21のカードが観れます。