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2017年6月11日 (日)

『夜のガスパール レンブラント、カロー風の幻想曲 アロイジウス・ベルトラン散文詩集』風の薔薇 1983/岩波文庫 1991

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シュールレアリストに評価された怪奇と幻想の詩人ベルトラン。詩集『夜のガスパール』後半を破棄しようとしていたが、散文詩の理想として「第一の書」があった。死の翌年にサントブーヴとダヴィット・ダンジュにより『夜のガスパール』は出版されたが、世に知られることはなかった。後にボードレール、マラルメに称賛され、モーリス・ラベルが「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」の三編をテーマとしたピアノ曲を作曲するにいたってようやく名声を得た。

ロマン派全盛の時代にあって、散文形式の叙述による詩という新しい形式、そして、客観的な幻想性というシュールレアリストに受け継がれる表現を創始した作品。

『夜のガスパール』原典は65編の詩と序文からなるが、ラベルがとり上げた三編と比較的親しみやすい二編を抜粋し「夜のガスパール 抄」として訳出。
庄野 健氏による新訳『夜のガスパール』もあり、読み比べをお勧めします。
https://www.amazon.co.jp/%E5%BA%84%E9%87%8E-%E5%81%A5/e/B00AWOPZKO

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