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2017年8月21日 (月)

『闘牛鑑』ミシェル・レリス Michel Leiris (現代思潮社)

「それゆえ闘牛は、たしかにスポーツ的な要素は含むが、闘牛固有の悲劇的な性格――殺戮が行われ、しかもそれが祭式執行者の生命に対する直接の危険をともなった殺戮であることによって二重に悲劇的なその性格から、スポーツ以上のなにものかでもあると結論せざるをえないのである」ミシェル・レリス 『闘牛鑑』より

「闘牛」は獣の死と、危険にさらされる闘牛士の狭間にある。
レリスは「二重に悲劇的な性格」といい、闘牛が他の生贄の儀式やディオニュソス的なカーニバルとは、異質な性格を持つのは、此の二重性からくるという。

「本質的に男根のような牛の容貌(闘牛のあとで牛の生殖器を食べることを名誉と考える愛好者もいる)。連続するパセにおける―一種の親密なダンスで結ばれた―人間と動物の信頼関係、往復運動のリズム(コイタスの動きのような交互に行われる接近と離脱の連続)。あの一種の挿入ともいうべきとどめの突き(きまった言い方によれば剣は《指が濡れるまで》傷口に突き刺さることが望ましい)による、この愛のパレードの終幕」
ミシェル・レリス 『闘牛鑑』より

http://www.gendaishicho.co.jp/smp/book/b588.html
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