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2017年8月26日 (土)

『ビッグ・パレード』今泉省彦 

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思い出は思い出としてのみあらしめよ
1931-1943 今泉省彦

「永遠の男の子今泉省彦は、永遠のデッサン家である。人生にもデッサンだけを残す覚悟で、キャンバスその他の大仕掛けの絵の具類は持ち歩かない。素手で歩いた満州平野と武蔵野の跡にはデッサンだけが浮かび上がる。それが何のためのデッサンかと思うところで、いささか無気味にさせられる本である。」尾辻克彦
ービッグ・パレード 今泉省彦  帯書きよりー
刊行・赤組 昭和58年3月1日発行

美学校事務局長だった今泉さんの、短編小説集というのがあった。美術機関誌などに発表された、下記のような文体ではなく、虚構であっても大丈夫という遊びや楽しみが伺える。

「さて、タブローという内閉した概念にこだわるかぎり、地球からの逸脱は球体内 イクォール宇宙内にとじこめられることであるとして、さらにそこからの逸脱は不可能なのであって、描かない画家が 存在し得るそれは限界であるのです。遂に成立せず、イリュージョンとしてわずかにうかがえるタブローとは、タブロー イリュージョン又はイメージとしての符号あるいは模型であって、その展示とは実体としてのイリュージョン又はイメージ の媒体としてのオブジェの展示のことであって、この媒体性をさらにどこまで拡大出来るかという点に賭けることにしか 血路は恐らくないのです。」
(今泉省彦《彼らのそれは思想伝達の具たり得るか》形象8号 1963年より)
           


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