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2018年4月17日 (火)

『心は燃える』ル・クレジオ

表題作「心は燃える」は幸福な幼年時代をメキシコ で過ごした少女が、フランスで転落していく物語。

「山が燃えているのは誰でもわかる。では、心が燃えるのは誰が分かるのか」

「時の経つのは早いものだ。人は苦しみ、そのせいで死ぬかもしれないと思い、さまざまなことを口にする。だが何年かすれば、それはもうただの思い出に過ぎない。」(「心は燃える」)

「何もかもが貝なのよ、トゥパ。世界はひとつの貝で、空はそれよりもっと大きな貝。人間もみんな貝。女のお腹も貝で、そのなかにはすべての人間が宿っているの」(「南の風」)

巻末篇「宝物殿」はペトラの遺跡を舞台に、冒険家ブルクハルトと現地の少年サマウェインのふたり語り手が配されている。ノ ーベル文学賞作家による、圧倒的な短篇小説集。A0bba40d553c4e8eb3fff9ec6248f3a4

「心は燃える」 ル・クレジオ,J.M.G【著】〈 Le Clezio,Jean‐Marie Gustave〉/中地 義和/鈴木 雅生【訳】
【内容目次】
心は燃える
冒険を探す
孤独という名のホテル
三つの冒険
カリマ
南の風
宝物殿
各篇解題
訳者あとがき

J・M・G・ル・クレジオ(Jean-Marie Gustave Le Clezio)
1940年、南仏ニース生まれ。1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞。インディオの文化・神話研究など、文明の周縁に対する興味を深めていく。主な小説に、『大洪水』(1966)、『海を見たことがなかった少年』(1978)、『砂漠』(1980)、『黄金探索者』(1985)、『隔離の島』(1995)、『嵐』(2014)など、評論・エッセイに、『物質的恍惚』(1967)、『地上の見知らぬ少年』(1978)、『ロドリゲス島への旅』(1986)、『ル・クレジオ、映画を語る』(2007)などがある。2008年、ノーベル文学賞受賞。
http://sakuhinsha.com/oversea/26429.html

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