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2018年6月 8日 (金)

荘子『渾沌』の話。

南海の帝を儵(しゅく)、北海の帝を忽(こつ)、 中央の帝を渾沌(こんとん)といった。儵と忽とはときどき渾沌の土地で出会ったが、 渾沌はとても手厚く彼らを持て成した。 儵と忽とはその渾沌の恩に報いうと相談した。

「人は7つの穴(目2鼻2耳2口1つ)が備わっていて、これで見たり、聞いたり、食べたり、呼吸をしている。
たが渾沌には7穴がない。 試しに此れを開けてあげようではないか。」

そして1日に穴をひとつ開けて、7日間で渾沌は死んでしまう。
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解説(福永光司)
儵忽:いずれも極めて短い時間、束の間という意味。(その象徴として使われている)

渾沌:大いなる無秩序、あらゆる矛盾と対立をさながら、一つに包む実在世界そのものの象徴。

心知の概念的認識を超えて、分別の価値的偏見を忘れた実在そのものの世界に歓喜して、と忽は渾沌の心からなる歓待に感激した。 この渾沌の好意に報いようとしたが、・・・。

この寓話で荘子は作為と分別が、真の実在、すなわち一切存在の生々溌溂たる
自然のいとなみを窒息させ死滅させる愚かさを風刺しているのである。

大切なのは生きていることであり、知的統一と体系ではない。ただ生きる渾沌を愛する。生命なき秩序よりも命ある無秩序を愛する。(朝日新聞社より引用)

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