『SFが読みたい!』より2019年刊行予定
文庫SF
グレッグ・イーガン短篇集
ハーラン・エリスン編『危険なヴィジョン〔完全版〕』全三巻
『時空大戦』四部作一挙刊行
新☆SF・シリーズ
ケン・リュウ第三短篇集『生まれ変わり』
スタンリー・チェン/ケン・リュウ英訳『荒潮(仮)』
単行本
劉慈欣『三体(仮)』
テッド・チャン第二短篇集『息吹(仮)』
その他フォンダ・リー『翡翠都市(仮)』、現代中国SFアンソロジー『壊れた星々(仮)』の刊行も決定
国書刊行会
トマス・ディッシュ『SFの気恥ずかしさ』
ハーラン・エリスン『愛なんてセックスの書き間違い』
『伊藤典夫評論集成』
伊藤典夫編訳『海の鎖』
朝倉久志編訳『ユーモア・スケッチ大全集』新書版全五巻
『SFが読みたい!』の各社の2019刊行予定でいちばん驚いたのは、『危険なヴィジョン 完全版』全3巻(早川書房)でも、E・L・ホワイト『セイレーンの歌』(アトリエサード)でもなく、神話の世界が似合っている酒井昭伸の新訳『ラーマーヤナ』(河出書房新社)がなんと登場するらしい。
かつて英国の作家タニス・リーの幻想連作短篇集《Tamastara or the Indian Nights》というインド神話をベースにした酒井昭伸の訳があった。
第一夜から第七夜まで植民地時代のインドの話から、少し過去の人々が思い描いたノスタルジックな近未来の話。レイ・ブラッドベリの描く哲学めいた未来SFなども、エキゾチックに熱くて濃い大気、土やジャングルのにおい、ナーガ(龍)やマングース、虎、蒼い首を持つ鳥などの、あやしい魅力を持つ獣、「輪廻(サンサーラ)」「業(カルマ)」「定め(ダルマ)」などの神秘的で象徴的な言葉がスパイスのように物語にインドの香りを効かせる。この世界を描いた翻訳文体で『ラーマーヤナ』は全巻読んでみたい!
この記事へのコメントは終了しました。


コメント