『剪燈新話』せんとうしんわ瞿佑作〔東洋文庫〕
明代の怪異小説集。唐代の伝奇小説の伝統を受けついで、内容・文章ともに妖麗。
室町時代に伝えられ『雨月物語』など翻案も多い。三遊亭円朝の有名な「牡丹燈篭」はこの一編「牡丹燈記」ゾッとする小咄の翻案であった。
噺家ネタ帳にもなってた元アイデア原点は、短いエピソードが多いけれど心拍数が上がるほど迫力あります。トップからワダツミの神からゴージャスな宴会への招待で、玉手箱トラップはなくひたすらに愉しい時と旅が続きます。
目次
1 竜宮の饗宴(水宮慶会録)
2 三山の仙境(三山福地志)
3 華亭の旧友(華亭逢故人記)
4 鳳凰の金かんざし(金鳳釵記)
5 聯芳楼情話(聯芳楼記)
6 地獄の夢(令狐生冥夢録)
7 天台山の隠士(天台訪隠録)
8 聚景園の女(滕穆酔遊聚景園記)
9 牡丹燈籠(牡丹燈記)
10 渭塘の奇遇(渭塘奇遇記)
11 立身出世の神(富貴発跡司志)
12 永州の古廟(永州野廟記)
13 申陽の洞窟(申陽洞記)
14 愛卿のものがたり(愛卿伝)
15 翠翠のはなし(翠翠伝)
16 竜王堂の酒宴(竜堂霊会録)
17 天国の裁判官になった男の話(太虚司法伝)
18 冥士の文官となった男の話(修文舎人伝)
19 鑑湖に舟を浮べて(鑑湖夜泛記)
20 緑衣の人(緑衣人伝)
付録
21 秋香亭物語(秋香亭記)
22 梅に寄す(寄梅記)
解説 / 264
本国では四散してばらばらに消えた『剪燈新話』の数々が、現代日本で読める奇跡が堪能できる。
すべて古典なので著作権フリーですよ!
岡本綺堂や芥川龍之介がアイデアを拝借して、何編か小説に書いております。レシ=物語の本質を追求する人には格別の研究書物。
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