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2020年6月18日 (木)

『再び大阪が まんが大国に甦る日 』(新なにわ塾叢書)

『再び大阪が まんが大国に甦る日 』(新なにわ塾叢書)

松本正彦 辰巳ヨシヒロ 斧田 小 助野 嘉昭 谷岡 曜子 森下 真 吉村 和真 中野晴行 花村えい子 竹内オサム ビッグ錠 村上知彦

大阪府立大学観光産業戦略研究所

関西大学大阪都市遺産研究センター

大阪府

新なにわ塾叢書企画委員会

秋山高廣 鈴木一誌 上村隆博

 

出版社ブレーンセンター

発売日 2014-04-14

 

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《本書の講演企画》

大阪には昔からたくさんの出版社があり、まんがを手がける出版社も少なくありませんでした。とくに第二次世界大戦後、大阪のまんが出版社からはたくさんの才能が世に出ました。

自由な空気に満ち、心から娯楽を愛する大阪の地で、まんが家たちは夢を持ちながら描き続け、ストーリーまんがや劇画など新たな世界を作り出しました。

しかし、大阪のまんが産業は次第に活気をなくしていきます。まんが家たちも活躍の場を求めて大阪を離れ、まんが産業が大きく衰退した時期もありました。

それから40年余り、今でも大阪はまんが情報の重要な発信基地のひとつです。まんがを指導する大学には世界から未来のまんが家たちが集い、斬新で創意に満ちた作品が大阪から世界に送り出されています。

なぜ、大阪とまんがはこんなに相性がいいのか、大阪がまんが大国になったのか、戦後まんが70年の歴史とともに考えていきたいと思います。

 

1 講座概要

(第1講)平成25年9月3日(火曜日)19時00分から20時30分まで

演題:まんがのふるさと・大阪

内容:戦後日本まんがに大きな足跡を残したまんがの故郷・大阪と、そこに生きた若きまんが家、劇画家たちの物語を振り返る。「劇画」の巨匠・辰巳ヨシヒロへのインタビューも紹介。

 

講師:中野晴行(なかの・はるゆき)

1954年生まれ。大阪府立泉陽高等学校卒。和歌山大学経済学部卒。編集者・ライター・京都精華大学客員教授。社団法人日本漫画家協会、日本エスエフ作家クラブ会員。『マンガ産業論』で、日本児童文学学会賞奨励賞、日本出版学会奨励賞、『謎のマンガ家酒井七馬伝』で、日本漫画家協会特別賞を受賞。

 

(第2講)平成25年9月10日(火曜日)19時00分から20時30分まで

演題:ぼくの貸本劇画時代

内容:かつて大阪には貸本劇画に青春を燃やした若者たちがいた。曽根崎の版元・研文社を中心にそこからデビューした劇画仲間たちの思い出を語る。

講師:ビッグ錠(びっぐ・じょう)

1939年大阪生まれ。高校2年の時、貸本まんが「バクダンくん」でデビュー(研文社)。昭和46年「週刊少年マガジン」に『釘師サブやん』(原作・牛次郎)を連載。大ヒット作『包丁人味平』のほか、『どくろ坊主』『一本包丁万太郎』など多数。

 

(第3講)平成25年9月17日(火曜日)19時00分から20時30分まで

演題:天才・手塚治虫とその時代

内容:日本のまんがとアニメの牽引車として昭和という時代を走り抜けた天才・手塚治虫の作品と人生を、手塚の伝道者が語る。

 

講師:竹内オサム(たけうち・おさむ)

1951年大阪生まれ。同志社大学社会学部メディア学科教授。専門は児童文化とまんが史で、評論研究誌『ビランジ』を主宰。手塚治虫につけてもらったおさ・たけしのペンネームでまんがを執筆。まんがの評論研究書に、『手塚治虫論』『戦後マンガ50年史』など。

 

(第4講)平成25年10月2日(水曜日)19時00分から20時30分まで

演題:少女まんが・パワー世界へ

内容:大阪でデビューしたベテラン少女まんが家が当時の思い出と、いま世界が注目する日本の少女まんがの魅力について語る。

 

講師:花村えい子(はなむら・えいこ)

日本漫画家協会理事。ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール(フランスの伝統ある美術サロン)正会員。1959年、大阪で貸本漫画「虹」でデビュー。代表作に『霧のなかの少女』『花影の女』『花びらの塔』などがある。マンガ古典文学「源氏物語」(小学館)全3巻が6月から10月にかけて順次発売。

 

(第5講)平成25年10月7日(月曜日)19時00分から20時30分まで

演題:関西は今でもまんが情報発信基地

内容:関西の大学でまんがを学び、世界へと発信する若手まんが家たちのホンネを編集者中野晴行と大学教授吉村和真がきく。

 

若手まんが家:

助野嘉昭(すけの・よしあき)

1981年生まれ。大阪府在住。2000年京都精華大学芸術学部ストーリーマンガコース入学。2004年同卒業。2008年から『ジャンプスクエア』誌上にて『貧乏神が!』を連載。2013年8月号にて連載終了。今秋から『ジャンプスクエア』にて新連載開始予定。

 

谷岡曜子(たにおか・ようこ)

1987年生まれ。漫画家。神戸芸術工科大学非常勤講師。同大学先端芸術学部メディア表現学科2008年度卒。2010年角川書店「コミック怪」でデビュー後、同誌上にて「死能舞」を連載、現在、角川書店「サムライエース」にて同作品を連載中。

 

森下真(もりした・まこと)

大阪府出身。大阪芸術大学キャラクター造形学科在学。2011年、『鴉檻(レイヴンケイジ)』でスクエアエニックスマンガ大賞・準大賞を受賞しデビュー。それ以降も読み切りを掲載し、常に新しい世界観を表現する。現在新作品を執筆中。

聞き手:中野晴行(なかの・はるゆき)

 

第1講講師

吉村和真(よしむら・かずま)

1971年福岡県生まれ。京都精華大学マンガ学部教授、京都国際マンガミュージアム研究センター長。専門は思想史・まんが研究。主な業績に『差別と向き合うマンガたち』(2007年)、『マンガの教科書』(2008年)など。

 

2 実施場所 大阪府立大学アイサイトなんば カンファレンスルーム

(大阪市浪速区敷津東2丁目1-41南海なんば第1ビル2階)

 

3 定 員  150名(先着順受付) 

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