古川 日出男『おおきな森』(講談社)

東北から南米へ
戦前から現代へ
時空の森を貫き
その列車は疾る
小説家兼探偵・坂口安吾が、失踪した高級コールガールの行方を追う「第一の森」。
記憶を持たない男・丸消須ガルシャが乗った列車で不可解な殺人事件が起きる「第二の森」。
そして私は小説に導かれ京都、長崎、東北と漂泊し、手記「消滅する海」をしたため続ける。
ミステリ、SF、幻想小説にして世界文学。
前人未踏のギガノベル、ここに誕生!
【作者インタビュー】
存在しない漢字の一文字が頭に浮かんだのがきっかけだった。「森」の下に、木が三つ足された「木が六つの森」。「森」が過剰になったその字は、「おおきな森」と読むのがふさわしいと思えた。そこから、果てのない物語が生まれた。
あらすじは意味を成さない。冒頭「第二の森」で描かれるのは、ラテンアメリカの作家たちを思わせる丸消須ガルシャ、振男・猿=コルタ、防留減須ホルヘーの3人が、乗り合わせた列車で不可解な殺人に遭遇する時空。続く「第一の森」では一転して、文士探偵の坂口安吾が失踪したコールガールの行方を追う。さらには、小説家の「私」が主人公となる「消滅する海」の章が挟まれ――。
https://book.asahi.com/article/13391983
古川日出男
小説家。1966年福島県生まれ。早稲田大学文学部中退。『13』(1998年)で小説家デビュー。第4作となる『アラビアの夜の種族』(2001年)で日本推理作家協会賞・日本SF大賞、『LOVE』(2005年)で三島由紀夫賞、『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)で野間文芸新人賞・読売文学賞をそれぞれ受賞。小説執筆のほか脚本、演出、朗読、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションなど、多彩な表現活動を積極的に行っている。
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