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2020年9月 1日 (火)

『日中怪異譚研究』増子和男(汲古書院)

凡 例/はじめに

 第一部 怪異な「もの」たち

第一章 「死神」考

第一節 「死神」の来源

第二節 「死神」の日本的受容と変容(1)―容貌描写の変遷を中心として―

第三節 「死神」の日本的受容と変容(2)―縊鬼イメージの変遷から死神へ―

第二章 「のっぺらぼう」考 

第一節 小泉八雲「貉Mujina」の源泉をめぐって

第二節 中国の文献との関わりを中心に    

第三節 「のっぺらぼう」の「正体」をめぐって

第四節 「のっぺらぼう」イメージの定型化 

補説 「お女中」の顔貌の変容を考えるもう一つの「ものがたり」 

第二部 動物怪異譚をめぐって

第一章 獺怪異譚の盛衰をめぐって 

第一節 中国の獺怪異譚と、その日本への伝播と隆盛

第二節 獺怪異譚の衰退と泉鏡花

第三節 獺怪異譚の衰退から復活とこれから

第二章 獺怪異譚の周辺

第一節 『山海経』に見える獺怪をめぐって 

第二節 鼬怪異譚考

第三章 姑獲鳥伝説考

第一節 凶鳥伝説の系譜

第二節 産死鬼考

第三部 唐代伝奇とその周辺

第一章 「陸顒伝」考         

第一節 胡人採宝譚と消麺虫をめぐって

第二節 「海」と「蛟室」をめぐって 

第三節 消麺虫来源再考

第四節 陸顒の名の由来をめぐって   

補説 「鮫人泣珠」考

第二章 「無双伝」考 

第一節 仮死薬の物語の基調をめぐって

第二節 「仮死薬」の来源をめぐって 

第三節 作者の仮死薬に対する知識をめぐって 

補説 「再生の秘儀」考―反魂香の来源をめぐって―

初出一覧/あとがき/索引(人名・書名・関連事項)/英文目次


【「はじめに」より】(抜粋)

怪異譚は、少なくとも東アジア文化圏では、長い間、必ずしも文学の本流とは言い難いジャンルと見なされ、建前として、いわゆる読書人、つまり正統的な知識人階級は公の場では、敢えて語らないものとされて来た。しかし、実際は、怪異譚はそれぞれの時代の、第一流と言われる文人から、名もなき市井の人々に至るまで、実に幅広い階層で、長い年月に渉り、好んで語られ、綴られ、そして伝承されてきた。しかも、その情報は、知識人と庶民との間で、あたかも情報のキャッチボールのようにやりとりされ、話が形作られていったものと思われる。

第一部では、人を死の世界に誘う「死神」と、眉目口鼻を欠いた「のっぺらぼう」と呼ばれる「もの」の来源を考察し、特にそのイメージの描写に着目して、中国から伝来した、これらの「もの」たちが、どのように日本的変容を遂げていったかを考察した。第二部では、動物怪異譚について、獺怪異譚と姑獲鳥(日本では、ウブメ、産女)怪異譚について、その来源と日本における受容と変容、そしてその消長について論じた。第三部では、これまでの論考を考察するに至った原点とも言うべき、唐代伝奇小説「陸顒伝」と「無双伝」の二作品の、主として不思議乃至は怪異な生き物や物質を示す用語の来源と、それにまつわるイメージとを考察した。

汲古書院.2020年08月)

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