『忍法秘話』白土三平
無情の世で、のがれられない宿命に生きる者たちの姿を描いた異色作品集。
1963年から1965年までA5判貸本が青林堂より全22巻刊行。その後に小学館より新書判、文庫、ハードカバー単行本化された。電子書籍では以下全六巻となる。
『忍法秘話』壱
▼第1話/やませ(一)▼第2話/やませ(二)▼第3話/ガロの復活▼第4話/ギバチ▼第5話/他心通▼第6話/言霊▼第7話/ガロの宿▼第8話/因童▼第9話/遠当▼第10話/妙活▼第11話/陽忍
●ガロ(枯木兵庫)はひとのこころを読み、陽炎の術を使う無敵の忍者だった。
『忍法秘話』弍
▼第1話/異変▼第2話/イシミツ(その巻)▼第3話/イシミツ(四鬼の巻)▼第4話/イシミツ(冬虫夏草の巻)▼第5話/イシミツ(四本指の巻)▼第6話/イシミツ(念流青眼霞がえしの巻)▼第7話/イシミツ(無限流の巻)▼第8話/無三四▼第9話/七方出▼第10話/赤い竹▼第11話/幻の犬
●殺生禁断のおふれのだされた世の中で、牛乳を煮詰めてつくるそは、天皇一家だけが口にできる貴重な栄養食だった。時の関白は、そよりもさらに優れた、真の不老長寿の霊薬であるといわれる「イシミツ」を探すよう伊賀者の犬麿に言い渡す。犬麿はつてをたどり、弥生の里に帰化人を訪ねるが…(第2話)。▼七百年の昔。病気の母のために、不老長寿の薬を探す旅にでたゲン太。訪ねあてた仙女は苦し紛れに、それはガマガエルのあたまに生えたキノコ(冬虫夏草)だという(第4話)。
●誰もみたことのない幻の霊薬・イシミツは、実はローヤルゼリーを含んだ天然ハチミツのことだった。不老長寿を求める人々の間で、ある時は冬虫夏草やジャガタライモにまちがわれ、ある者はあやしげな調合、実験を繰り返した。時代を越えて、人間の欲望が生み出したさまざまな思惑が入り乱れる。
『忍法秘話』参
▼第1話/鬼▼第2話/山父▼第3話/ざしきわらし▼第4話/シジマ▼第5話/犬万▼第6話/大咬▼第7話/四貫目▼第8話/一本やぐら▼第9話/掟▼第10話/松喰虫
●登場人物/忍犬シジマ(忍者に厳しく仕込まれ、人間におとらない驚異的な働きをする犬)
『忍法秘話』四
▼第1話/神かくし▼第2話/たまかぜ▼第3話/子啄木鳥▼第4話/無名▼第5話/スガルの死▼第6話/目無し(一)▼第7話/目無し(二)▼第8話/目無し(三)▼第9話/目無し(四)▼第10話/はごろも(一)▼第11話/はごろも(二)
●伊賀の女「スガル」は、代々くの一として使われる宿命だった。くの一は、仲間を助けるためや口封じのために、まっさきに使い捨てられる存在である。そうして母と姉を失った少女は、くの一になりたくないと抵抗するが…(第6話)。
『忍法秘話』五
▼第1話/変身▼第2話/紛忍▼第3話/やまかし▼第4話/くぐつ返し▼第5話/赤目の大事▼第6話/剣風記 ●登場人物/松林剣風(天下一の抜刀術使い。無益な闘いを避ける謙虚さと賢明さをもっている) ●あらすじ/城に侵入し、殿様の命を狙った女忍者。追手は、ある老夫婦の孫娘であるあけみを、忍者の変装だと見定め拷問にかける。あけみは精神薄弱の娘だった。拷問を重ねてもその態度には変化なく、何も白状することなく死んでしまう。川で無惨な死体が発見され埋葬した夜、あけみは生きて帰ってくる…。それは身代わりとして死なせてしまった女忍者の、変身した姿だった(第1話)。
『忍法秘話』六
▼第1話/蟷螂▼第2話/寄生木▼第3話/一乗寺薮下り▼第4話/飛礫▼第5話/奇剣崩し▼第6話/夢幻
●無敵の剣客の真の敵は、自己を過信する自分自身だった。心のおごりが身を滅ぼす第1話に加え、十分な準備をして立ち向かう心の余裕が勝ちを呼ぶ表題作など、剣の道に生きる者たちの悲喜こもごもの世界が描かれる。
●その他の登場キャラクター/香月兵庫(第1話)、轟一角(第2話)、寄生木半助(第2話)、柳生十兵衛(第2話)、毛利玄達(第2話)、宮本武蔵(第3、5話)、太郎丸(第4話)、明石主膳(第4話)、地虫五郎太(第5話)、真砂佐馬助(第5話)、猿飛(第6話)、コゲラ(第6話) ●その他のデータ/登場する忍術・剣術~富士浅間流(第1話)、無業流岩砕き(第2話)、地虫剣法地ずり逆流れの剣(第5話)、飛行術(第6話) 
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